ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 29 March 2024

東日本大震災3周年と日本の原発政策

No Tahrir Square, no Tiananmen
東京に広場がない理由

「エコノミスト」誌 3月8日

戦後に東京の都市設計を担った建築家たちが、人々が集ってデモ活動をできる広場をつくらなかったのは、もしかするとそれなりの理由があったからなのかもしれない。マナーが良いことで知られるこの都市には、ウクライナ政権を転覆させた独立広場や、エジプトのタハリール広場や、中国の天安門広場に相当するものがないのである。反原発運動は段々と勢いを弱めている。日本政府が今年そして来年と多数の原子炉を再稼働させようとしている中、反原発運動のリーダーたちは、反対運動の行方に悲観的だ。

Shinzo Abe is right
安倍首相は正しい

「タイムズ」紙 3月11日

3年前の時点では、日本は原発依存度が世界で2番目に高い国であった。現在は日本では原子力発電が一切行われていない。福島第1原子力発電所での事故が発生して以来、津波の被害を受けなかった原子炉48基も運転を停止したからだ。その影響は明らかである。国内のエネルギー費用は震災前に比べて20%も割高となり、日本の貿易赤字は過去最悪、エネルギー資源は輸入依存度が高まり、輸入先にはロシアも含まれている。安倍首相が推進するように、注意深くそして段階的に原発を再稼働させるべきである。

ほかにもこんな日本報道が…

和食はいかにして英国を席巻するのか

「ガーディアン」紙 3月5日

「Washoku(和食)」ほど大きな喜びとともに発せられる単語はほとんどないと述べた上で、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、和食が世界中で急激に広まっていくはずだと主張。またシェフ兼批評家のヴァレンタイン・ワーナー氏が、スカンジナビア料理の次には日本食がブームになると述べたと紹介する。

ミニスカートの制服で論議

「デーリー・メール」紙 3月11日

日本の航空会社スカイマークが発表した客室乗務員用のミニスカートの制服に対して、セクハラにつながると労組が抗議したと報じる。

日本のアイドル「BABYMETAL」を絶賛

「ガーディアン」紙 3月13日

日本のアイドルであるBABYMETALについて。「おそろいの衣装を着た3人の10代の女の子たちが、甘ったるい可愛らしさと、メタル音楽の鋭さの境界線で微妙なバランスを取っている」と述べた上で、レコード会社関係者たちによって世界がBABYMETALに関するプロモーションの嵐にさらされることになれば、世界的な流行現象に発展する可能性もあると示唆した。

年金とへそくりの共通点とは

「エコノミスト」誌 3月15日

公的年金の運用を行う日本の年金積立金管理運用独立行政法人は、世界最大の公的投資機関であると紹介。また同機関がリスクを取りたがらない官僚によって運営されているために、日本では年金に加入するのと、布団の下に札束を隠しておくのではそれほどの違いはないと述べる。

 

マウントゴックスの経営破綻とビットコイン

Bitcoin will survive
ビットコインは生き残る

「ガーディアン」紙 2月25日

仮にマウントゴックスの経営破綻がビットコイン全体を取り返しのつかないほどの状態に追い込むことになったとしても、ビットコインはまた別の姿になって再び姿を現すだけだ。ビジネスにおける円滑な人間関係を結ぶのは苦手だが頭脳明晰な人々に対して瞬時に100万ドルを稼ぐ方法を与えるというだけでも、仮装通貨の存在意義は十分である。その技術と狡猾さを生かすことを可能とする、より有益な何かを見つける日がくるまで、彼らビットコイン関係者たちはこの仕組みを根気良く利用し続けるであろう。

It’s denial
問題は現状を否認する姿勢

「エコノミスト」誌 2月25日

マウントゴックスに関するトラブルは常に予期されていた。カルプレス氏に売却されてからは問題続きだったのだから。ただこれまでと同じく、ビットコイン業界は何事もなかったかのように振る舞っている。促進団体であるビットコイン・ファウンデーションのブログにおける本日のエントリー内容は、オランダのアムステルダムで開催される「ビットコイン 2014」なるイベントの紹介であった。ビットコインについての真の問題は、サービス妨害攻撃ではなく、このような現状を否認する姿勢にこそあると思わざるを得ない。

ほかにもこんな日本報道が…

豆腐料理の作り方が100種類

「デーリー・メール」紙 2月21日

100種類もの豆腐料理の作り方を記した「豆腐百珍」という江戸時代のレシピ本を紹介。

東京のミステリー

「デーリー・テレグラフ」紙 2月21日

東京都内の図書館で「アンネの日記」のページが破られる事件が相次いでいることを「ミステリー・イン・トーキョー」との見出しを掲げて報じる。

原発政策でUターン

「フィナンシャル・タイムズ」紙 2月25日

2月25日に公表されたエネルギー基本計画の原案において、原子力発電が「重要なベースロード電源」と位置付けられていると指摘し、原子力発電所の新規建設もあり得ると報道。菅元首相が2040年までに実現すると掲げた脱原発方針は、事実上、同方針の策定当初から機能する見通しが立っていなかったとも。

日本の右翼とは

「エコノミスト」誌 3月1日 

「日本の右翼」との見出しを掲げて、特攻隊を描いた映画「永遠の0」の大ヒット、知覧特攻遺書の世界記憶遺産登録を目指した動き、東京都知事選での田母神氏の躍進などの動きを報じる。

日本映画が西部劇に賛辞

「オブザーバー」紙 3月2日

李相日監督の新作映画「許されざる者」についての批評記事。西部劇はこれまで「7人の侍」を始めとする日本の巨匠作品のテーマを借用してきたが、同作では逆に日本映画が西部劇に賛辞を送っていると解説している。

 
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