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Fri, 29 March 2024

特定秘密保護法案

An honourable Japanese tradition
情報隠ぺいは日本の誇るべき伝統

「エコノミスト」誌 11月30日

安倍首相は、国家安全保障会議を設置するために特定秘密保護法案が必要であると主張している。現在のところ、日本における情報の漏えい者への対応は比較的寛容なものにとどまっているが、同法案が成立すれば厳罰化に加えて適用範囲も政治家、官僚、記者へと拡大される。制裁対象にされかねないこの危機に、通常はおとなしい日本のメディアは反発。日本新聞協会は、政府と官僚が都合の悪い情報を隠すために特定秘密保護法を利用するかもしれないとの警告を発している。不都合な情報の隠ぺいは日本の誇るべき伝統でもある。

Japan's media is already compliant
「日本のメディアは既に迎合的」との指摘も

「インディペンデント」紙 11月26日

森内閣府特命担当相は、11月に行われた国会での審議中に、原子力発電所に関する情報も特定秘密に指定される可能性があることを認めた。テロリストに情報が渡る可能性があるというのが理由である。指定作業の大部分を担当するのはエリート官僚たちだ。法案に反対する者たちは、日本の主要メディアの多くは既に批判精神に欠けていると言う。ジャーナリズムの監視機関である「国境なき記者団」が発表した最新の世界報道自由ランキングにおいて、日本はほかの先進民主主義国やリトアニア、ガーナよりも下位となる53位に位置している。

ほかにもこんな日本報道が…

食品業界の最大の敵は消費者

「ガーディアン」紙 11月12日

日本にある数々の一流レストランやデパートで食品偽装・虚偽表示が明らかになったと報道。日本の食品業界にとっての最大の敵は、違いを分かり、要求が厳しい消費者たちであるとも。

アンパンマンのネタ元とは

「タイムズ」紙 11月16日

10月に死去した漫画家のやなせたかし氏の追悼記事を掲載。同氏の代表作であるアンパンマンのキャラクター設定には、戦時中に徴兵されて飢餓に苦しんだやなせ氏自身の経験が寄与しているとの見方を伝える。

猛獣に追われるお笑い芸人

猛獣に追われるお笑い芸人

お笑い芸人のイモトアヤコが、猛毒を持つ爬虫類として知られるコモドドラゴンに着物姿で追いかけられるという日本のテレビ番組の企画を取り上げる。

実現不可能な共同歴史教科書

「フィナンシャル・タイムズ」紙 11月21日

日中韓共同での歴史教科書の作成案について。「多くの人は実現不可能と思っている」とも。

ロボットは東大に入れるか

「デーリー・テレグラフ」紙 11月26日

人工知能を搭載したロボットに東京大学の入学試験を受験させる「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを紹介。

 

山本太郎参院議員の手紙問題

Such contact is taboo
日本ではタブー行為

BBC Online News 11月8日

東日本大震災の影響について記した手紙を天皇陛下に渡した山本太郎参院議員が、皇室行事への出席を禁止されることになった。天皇が政治的な役割を持たない象徴的な存在と見なされている日本では、そのような行為はタブーとされている。昭和天皇が第二次大戦の終戦時に自身が現人神であることを否定してから約70年が経過した今でも、天皇の役割については非常に微妙な問題を含んでいるのだ。一部の右翼的な政治グループは、20世紀前半の帝国主義時代のように、天皇がより多くの政治的役割を担えるようになることを願っている。

the people above the clouds
天皇陛下は雲の上の存在

「ガーディアン」紙 11月7日

福島の原子力発電所で発生した事故への関心を高めようとした新人議員が、タブーを破って大騒動を引き起こした。天皇陛下に手紙を渡したのだ。歯に衣着せぬ物言いで知られる元俳優の山本太郎参院議員による行為は、日本では失礼かつ不適切と見なされる。多くの保守派にとって天皇と皇室は今でも雲の上の存在だ。法律で定められているわけではないが、日本では天皇に気軽に話し掛けたり、許可を得ずして何かを渡したりすべきではないとされている。また携帯電話で天皇や皇室メンバーの写真を撮影することも失礼に当たる。

ほかにもこんな日本報道が…

日本の自転車文化から学ぼう

「ガーディアン」紙 10月31日

歩道での乗車を認める交通ルールや実用的なママチャリの普及など、英国も活用し得るものとして日本の自転車文化を紹介。

インフルエンザ予防に酸茎

「デーリー・メール」紙 11月6日

京都市の伝統的な漬物である酸茎(すぐき)がインフルエンザを予防する効果を持つ可能性があると報じる。

「ギターの巨匠」による挑戦

「フィナンシャル・タイムズ」紙 11月7日

「ギターの巨匠が日本国外でもビッグになるべく挑戦」と題した、ギタリストの布袋寅泰氏へのインタビュー記事を掲載。同氏によるソーシャル・ネットワーキング・サービスの活用例にも言及している。

市橋被告の描き方に怒り

「デーリー・テレグラフ」紙 11月9日

英国人女性のリンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害した市橋達也被告を主人公とした映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」が公開されたことを受けて、同映画の中で市橋被告がまるで英雄のように描かれているとして反発する声が出ていると報じる。

共通点が多いのに……

「エコノミスト」誌 11月9日

「共通点がたくさんあるのだから、日本と韓国は良きパートナーとなるはずなのだが」との序文で始まる、日韓関係の悪化についての解説記事。

 
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