日本における海外文化の輸出入
A quietly racist confidence
密かに人種差別的な自信
「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙(電子版) 3月28日
「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙の電子版は3月28日、日本が海外文化に対して高い関心を見せる一方で、自国文化を海外に発信することができていないと主張した。
同記事は、日本の全国12カ所においてアイルランドの祝日であるセント・パトリックス・デーを記念したパレードが行われたことに注目している。日本で見られる「外国文化の大食い」といったような現象の裏には、外国文化に対する敬意とともに「オリジナルよりも良くできるという密かに人種差別的な自信」が隠れていると分析。アイルランド文化を祝うという要素はごくわずかに過ぎず、同行事を完璧に行う日本の要領の良さを祝うものとなっていると述べた。さらには日本による自国文化の商業化が不成功に終わっているとも指摘している。
I couldn’t get daycare - die Japan!!!
保育園落ちた日本死ね!!!
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月15日
「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は3月15日、「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名ブログがきっかけとなり、安倍首相が2017年までに新たに50万人分の保育の受け皿を整備するとの意向を示したと報じた。
同記事は、日本では深刻な保育所不足が問題視されていると説明。「保育園落ちた日本死ね!!!」と題したブログについては、匿名の筆者によって「著しく強い口調」の日本語で書かれていると伝えている。
Modern geishas hit back
ホステスが労働環境改善を訴え
「タイムズ」紙(電子版) 3月26日
「タイムズ」紙の電子版は3月26日、日本のホステスが労働組合に加盟し、労働環境の改善を訴えていると伝えた。
同記事は「魅力的で若い女性がお金のために男性客と会話し、誘惑する」ホステスという職業を「多くの人々から売春よりわずかに上と見られている」ものと表現。一方に京都や東京の優雅な地域などにおいてのみ存在する技術と洗練さを兼ね備えた芸者、もう一方には売春婦、その中間にホステスが位置していると伝えている。
The biggest change in its defence policy
防衛政策における最大の変更
「デーリー・テレグラフ」紙 3月29日
「デーリー・テレグラフ」紙は3月29日、集団的自衛権による武力行使を可能とした安全保障関連法が同日に施行されたと報じた。
同記事は、この法律が施行されたことにより、日本が「第二次大戦以来、初めての海外紛争」に介入する可能性が高まったと指摘。また同法は日本の平和憲法からの大きな転換となり、1954年に自衛隊が設立されて以降の防衛政策における最も大きな変更を意味すると説明している。
Japan’s limbless lothario
手足のない放蕩者
「タイムズ」紙(電子版) 3月31日
「タイムズ」紙の電子版は3月31日、作家の乙武洋匡氏が複数の女性との不倫を週刊誌で報じられたことを理由として、参院選への出馬を取りやめたニュースを紹介した。
同記事は乙武氏を「手足のない放蕩者」と表現。「No One’s Perfect」という英題が付けられた乙武氏の代表的な著書「五体不満足」には、重度の障害を抱えながらも幸せに生きることができるという「日本では珍しい見解」が記されていると述べている。
A dog has made it into the Guinness
World Records book
日本の犬がギネス世界記録を樹立
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月23日
「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は3月23日、日本で飼育されている子犬がボールの上に乗って10メートルを移動するという試みにおいて、11秒9のタイムを叩き出し、ギネス世界最速記録を樹立したと報道。実際にボールに乗って走る様子を映した動画付きで紹介した。