英中首脳、関係強化で一致
対米不信が高まるなか
経済協力も拡大
1月29日、中国を公式訪問したキア・スターマー首相(写真左)と、同氏を迎えた習近平国家主席(同右)
(北京 1月29日 時事)中国の習近平国家主席とスターマー首相が1月29日、北京で会談し、冷え込んでいた両国関係の改善と経済協力の強化で一致した。英首相の訪中は8年ぶり。トランプ米政権が貿易や安全保障面で欧州への圧力を強めるなか、英中関係の安定化を図った。
中国外務省によると、習氏は「国際情勢が混沌とするなか、世界の安定や両国経済の促進のために対話と協力を強化すべきだ」と述べた。「中国は自ら戦争を起こそうとしたことはなく、どれだけ発展しても他国の脅威にならない」とも主張。ベネズエラを攻撃し、デンマーク自治領グリーンランドの領有を目指すトランプ政権の動きが念頭にあるもようだ。習氏は金融や人工知能(AI)、新エネルギー分野での連携と交流拡大に意欲を示したほか、英国人の中国訪問時のビザ免除を検討すると表明した。
スターマー氏は、今回の訪問に60人以上の経済界代表らが同行していると説明した上で「対中協力拡大に向けた英国の決心を示している」と語った。「脆弱な国際情勢において、英中の長期的、安定的な戦略的パートナーシップが重要だ」として、中国側との意思疎通と貿易・投資面での連携を深めていくと語った。スターマー政権は、対中関係を再構築し、低迷する英経済の活性化につなげたい考えとみられる。
対中接近、スターマー首相に警告
(ワシントン 1月30日 時事)トランプ米大統領は1月29日、中国との関係修復を進めるスターマー首相に対し、「非常に危険だ」と警告した。ワシントン市内で記者団に語った。トランプ政権が「米国第一」の外交政策を進めるなか、欧州の主要同盟国との関係は亀裂が深まっている。トランプ氏は、こうした動きをけん制した可能性がある。



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