先週から風が急に冷たく感じるサボア地方になりました。
山を見ると、うっすらと白いベールが覆いかぶさっています。
この時期は自然の恵みを堪能できる楽しい季節です。

まずは、味覚の楽しみから。
森を歩けば落ち葉に隠れてたくさんの栗が落ちています。とげに気を付けながら中身だけ取り出し持参の袋へ。
実は、この地方に住み始めた1年目、同じように栗拾いをして自家製のマロンペーストを絵本の”ぐりとぐら”の気分でチャレンジしたのですが完全に失敗。家族に見向きもされなかったペーストちゃんは早くも姿を消し、あとに残ったのは渋皮の処理で黒ずんだ自分の悲惨な爪だけという苦い思い出があります。
今回、子供たちは喜んで拾っていたけれど、調理係の私はあまり参加せずの状態。30分もしたら袋一杯になった栗を持ち帰りました。前回のトラウマを克服するごとく、再びマロンクリーム作りに挑戦。ネットでなるべく簡単にできる方法を見つけて、夫の協力も得てゆでた栗のカットと中身のくり抜き作業は夫婦でやることに。栗の中身をスプーンでほじりながら、栗にまつわる幼少の思い出話などしたり、ゆったりした時間がもてました。
何度も味見をしながら完成された栗のクリームは、素朴だけれども手作りの良さがでている深い味に仕上がり大成功。
食べてばかりでは体が重くなってしまうので翌週は、近所の湖に散歩へいくことにしました。
サンタァンドレ湖(Lac saint andré)は、ワイン畑に囲まれているこじんまりとした湖で、シャンベリーから自転車でくるサイクリングコースにぴったりの場所です。

夏は、ピクニックや水遊びでにぎわうこの湖も、秋になると落ち着いた静かな湖に姿を変えます。ゆっくりと散歩をする老夫婦や若いカップル、釣りを楽しむ人など、のんびりとした時間を楽しんでいる様子。湖の周りのお散歩コースには、湖にせり出した形のベンチがいくつもあり、各自好きな場所で休憩をとりながらお散歩しています。

湖の横に、カフェレストランもあります。テラス席でのんびり景色を楽しむのもよし、
室内で暖をとるのもよしで、ランチタイムはたくさんのお客でにぎわっています。
さて今週の週末は何をしましょうか?
文化的なお楽しみならこちらがお勧めです。
シャンベリーで行われるBDフェスティバルは、今年で35回目を迎えます。BDとはBande dessineéの略語でフランスではコミック、漫画のことを指します。大抵オールカラーでハードカバーのA4サイズより大きい位でこちらでも人気があります。オールカラーでサイズが大きいからでしょうか?日本の漫画と比べると動きダイナミックな印象を受けます。

このフェスティバルでは、毎年漫画家を招待してサイン会や各ブースで様々なジャンルのBDを紹介、漫画のアトリエなどもあり盛りだくさんなイベントで毎年多くの若者が足を運んでいます。昨年、私が行ったときはたくさんの日本の漫画が販売されていました。今年は、台湾の漫画家たちが特別ゲストで招待されてます。
実は、フランスに来てから日本の漫画の面白さを再発見した私です。
フランスのBDはまだきちんと読んだ事がないのでこの週末のフェスティバルで面白そうなものを見つけてこようと思ってます。
シャンベリーの秋は、楽しいことが盛りだくさんです!
エヴルー由布子東京都出身。サヴォア地方に暮らし始めて3年目。日本人には観光地としては馴染みが少ない地方ですが、遊びに来た人は必ず気に入ってくれます。そのお手伝いをするのは私の楽しみです。










