皆様、お元気ですか?
1年のうち300日は晴れ、60日は曇り、と言われているマルセイユですが、ここ1カ月は雨ばかり。はじめのうちは「雨もたまにはいいもんだね」なんて話していましたが、こうも連日雨続きだとやっぱり心も湿ってきてしまいますね……。
そんな具合ではありますが、今回はその「晴れ」を生かしたマルセイユの文化活動をちょっぴり紹介します。
夏になると毎年楽しみになるのが野外映画「Ciné Plein Air(シネプレネール)」。

「Ciné Plein Air」のポスター、
毎年可愛いポスターになんだかうきうきしてしまいます。
これは街のちょっとした広場にスクリーンを構え、日没と同時に映画を無料上映すると言うイベントで、およそ2カ月の開催期間中に30本近くの映画上映があります。
映画のセレクションは社会派アニメ「ペルセポリス」から、ハリウッド大作「パイレーツオブカリビアン」までとジャンルの幅が広く、日本のアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」も上映されました。
実はこのイベント、1995年に結成されたアソシエーション「cineTilt」が主催しており、基本コンセプトは「移動映画を各地で上映し、マルセイユの住民がより一層映画を好きになって欲しい」という何ともすばらしい志。ちょっとお金がないけど、映画を見てみたいよという人や、映画館に子供を連れて行くのにちょっとためらっているお母さんたちにはとてもありがたい存在。
晩ご飯を食べ終わり一服したあと、どこぞとなくゴザやビーチタオル、簡易椅子などを持った人々が広場に向かう様子を見ていると、小学校の時の無料上映会を思い出してしまいます。

こちらはいくつか椅子が用意されていてる場所ですね。
ゆったりと映画を楽しんでいます。

上映開始は「日が沈んだら」。
まるで昔の腹時計?ぼんやりと光るオレンジの街灯と
空のコントラストをバックに映画を楽しみます。

こちらはほぼ「満員御礼」状態。
どこか「体育館、子供上映会」の雰囲気を思い出し、
懐かしくなりませんか?

恒例となった野外上映では、関連商品の販売も
このイベントは今年13回目を迎え、マルセイユの住民にも恒例行事として定着したもよう。大衆向け映画だけでなく、今度はローカルな映画をみてみたいな……なんて、ちょっと「文化の楽しさ」を知ってしまった、そんなちょっぴりわがままなマルセイエー。
「冬は何かないのぉーーーー?」という要求に答えるべく、11月に新しい機関が立ち上がりました。その名も「Rendez-vous des quais」(駅のホームで待ち合わせ)

汽車の車輪部分と映画を掛け合わせて作った
グラフィックデザイン。ちょっと可愛いですよね。
マルセイユの中央駅「Gare St Charles」の階段近くに出来たこの映画施設は、地域センターとアソシエーションの入念な話し合いにより誕生したもので、映画上映だけでなく、常設展示会場やアート関係のショップ、wifi(無線インターネット)が繋がるメディアスペースなど、市民の文化教育やアーティストたちの文化交流の場となるためのシアターになります。
映画のセレクションは、文化の育成を促進しているとの事で、あまりエンターテイメント的な要素の強い作品は多くなく、どちらかと言えば地域のドキュメンタリーや、インディペンデント映画などを中心に上映されるとの事。
なかなか普段お目にかかれないような作品もあり、思わずプログラムを見て、自分の仕事の調整をしてしまいそう……(笑)
とはいえ、小学校がお休みの水曜日は親子で楽しめるような世界のアニメ映画などの上映も企画しており、上映作品の中には東欧のアニメなどもあり、大人でも興味の持てそうなものが盛りだくさん。
映画が終わったら、サロンでお母さん同士がお話をしたり出来るスペースもあるので地域の活性化も狙っているとか……
首都パリや他の大都市に比べるとまだまだ文化的施設は少ないマルセイユですが、マルセイユならではの粋なコンセプトを持った新しい施設が次々と出来ている模様。
マルセイユで「列車の次の出発前にちょっと時間があるからちょっと暇つぶしでも……」なんて思ったら、ここ「RENDEZ-VOUS DES QUAIS」に足を伸ばしてみたらいかがでしょうか?
| ● L'association cineTilt http://www.cinetilt.org/ |
| ● Rendez-vous des quaisS 31 bd d’Athènes 13001 Marseille http://rendezvousdesquais.org/ |
● マルセイユまでのアクセスパリ、リヨン駅からTGV直通でおよそ3時間弱、飛行機はパリ、オルリー空港から、マルセイユまでおよそ1時間弱 |





● マルセイユまでのアクセス
福井れいこ





