前にも時々このコラムでも登場していますが、マルセイユは昔の工場や倉庫などの建築物の外観を残しつつ中を全く違ったものに作り替える事をしています。
今まで紹介した所だとジョリエット(Joliette)にあるドックデシュド(Dock des SUD) や、ラフリッシュ(la friche)などがそのいい例。
前者は以前船着き場として使われていた場所を改装。今はマルセイユの主要なオフィスや、世界の南仏支部などが集まっています。
ラフリッシュは、元タバコ工場だった所を改装。今はアーティストのアトリエや地元ラジオ局、メディア会社や劇場などに代わり、マルセイエたちの集まる主要な場所として人気です。
さて、今回は新港近くに誕生したこの建物を紹介します。
ここは以前まで”ある工場”として使われていましたが、できるだけ残して劇場へと変化を遂げました。
この劇場はヨーロッパの文化主要都市”マルセイユ2013”のプロジェクトの1つになっています。
外観はこんな感じ。

なんだか面白い形でしょう?鉛筆みたいな……。
エスカレーターを上がるとこんな感じの入り口です。
なんだか近未来の世界に来たみたい。

中に入ると……
天井に気球の先のようなデコレーション。
なんだかとっても可愛いけど、一体これは何?
アルファベットが書いてあるし……

「実はこれ、工場で使われていたものをそのまま残しているのよ」と、説明してくれたソフィー。
「じゃぁ、一体これは何?」
皆さん想像できますか?
この建物の名前をここで公表します。
ヒントになるかしら……
「ルシロ(LE SILO)」です。
「なんだそれ?」って方。
これです、シロ(SILO)。
穀物を入れる倉庫の事なんです。

はぁ、これで納得!
アルファベットで、どの穀物が入っているかを管理していたんですね。
つまり、マルセイユの穀物倉庫だったのです、ここは。

(ちなみにこれは1Fからの眺め。
目の前は地中海、そして小舟はコルシカに行くフェリー。
みてると旅に出たくなりますね……)
「穀物倉庫???み、見えないし!」
「はい、そんな方がいらっしゃるので、写真展を開催しています」
2Fに上るとカメラマンが工事の間中その記録を取り続けた写真を展示しています。
なんだか歴史と軌跡と変貌が見えて感動します。
なんてお客様思い(?)なシロ(SILO)の方々。


これは2Fの眺め。珍しくこの日はあいにくの
お天気で画像に雨が混じってます…
最後にこの劇場の中を見せていただきました。

これは劇場の壁、全て木でできています。

グレーのモダンないす。座ってみると前のいすとの幅が
ゆとりあって作られており、とっても快適!
こんなすてきな劇場がマルセイユにできたなんてなんだかとってもうれしい限り。
サイトを見てみると、次から次へと催し物が目白押しで、なんだかとっても楽しそう!
見学だけする事もできるそうなので、もしマルセイユに立ち寄る時間がありましたらどうぞこの元工場をじっくり見てみてください。
| Le SILO サイト: www.silo-marseille.fr 住所: 35, quai du Lazaret 13002 Marseille 行き方 トラム: 2番線 Arenc Silo前下車 メトロ: 2番線 Joliette メトロ: 1番線 cinq av longchamp下車すぐ |





福井れいこ





