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jeu 17 mai 2012

ストラスブールようこそ我が町へ

アルザス地域圏バ=ラン県ストラスブールから


ストラスブール Strasbourg

ライン河の支流イル川の両岸にあるストラスブールは、シーザーの時代には小さな漁村でした。しかし間もなく軍事基地となり、496年のクロヴィスの勝利以後、ストラートブルグム(道路の町)と名付けられました。それだけに、この町は歴史の過程で争議の場にもなってきました。16世紀に新教都市の資格を得たと思うと、17世紀にはルイ14世の命令でカトリックに戻り、その後も19世紀の普仏戦争、20世紀の両大戦の舞台となり、ドイツ領になったり、フランス領に戻ったりを繰り返してきました。こんな歴史があることから、例えば私の主人の祖父母はドイツ領に生まれ、フランスで亡くなったわけです。

このように、絶え間ない分裂の苦しみを味わいながら、ストラスブールは多くの経済活動の中心となり、その結果生じた都市共同体が質の高い教育・文化の場ともなってきました。ゲーテの学んだ大学があり、近年ではENAがパリから移転してきました。また、オペラ・デュ・ランがあり、国立オーケストラがあります。

さて、このストラスブールで見るものは、まずカテドラルです。正面の繊細な彫刻を見てください。このゴシック様式のカテドラルは、天文時計で有名です。1週間を表す7人の神々が文字盤の下に現れ、時間は死神によって打ち鳴らされます。19世紀の数学者の計算に基づいて作られたこの時計は、天体の運行と教会のすべての祝祭日を示しています。シルベルマンのオルガンも有名です。トマ教会のものは、モーツァルトも弾いたということです。

カテドラル
教会 ©OT Strasbourg / Alain KAUFFMANN

カテドラル
教会 ©OT Strasbourg / Alain KAUFFMANN

カテドラルから橋を渡ると、アルザス博物館があり、家具や衣装や生活用品が展示されていて、アルザスの伝統的な暮らしがよくわかります。

カテドラルに戻って、ずっと西に進むと、プチット・フランスに出ます。かつて漁師や革職人の住んでいたこの界隈は、運河に面して木組みの家が並び、アルザスらしい雰囲気を醸し出しています。シュークルートのおいしいレストランもあります。

時間があれば、ロアンの館の前から、船でイル川をまわることをお勧めします。段差のある堰を越えたりしながら、ゆったりとヨーロッパ議会からプチット・フランスまで見られてなかなか楽しいものです。

時計台
時計台 ©OT Strasbourg / Laure GAUTHEROT - OTSR

ボート
©OT Strasbourg / Sébastien HANSSENS

ロアン宮
ロアン宮 ©OT Strasbourg / AIRDIASOL - ROTHAN

ボート
©OT Strasbourg / AIRDIASOL - ROTHAN

欧州議会
欧州議会 ©OT Strasbourg / AIRDIASOL - ROTHAN

交通
交通 OT Strasbourg / Sébastien HANSSENS


● パリからストラスブールまでのアクセス
飛行機:パリからストラスブール空港まで行き、そこからシャトルバスでバガルゼー(Baggersee)という停留所。そこから路面電車でA線で市内へ。
電車:パリ東駅からストラスブールまでTGVでおよそ2時間20分。
● アルザス美術館
Musée Alsacien
23-25, quai St-Nicolas 67000 Strasbourg
Tél: 03 88 52 50 01
開館時間:月-金12:00-18:00、 土·日10:00-18:00、火曜休館
www.tourisme-alsace.com

大西正子大西正子
仏政府給費留学生としてパリ第4大学大学院で比較文学を専攻。アルザスに移り、ストラスブール大学を始めとして幅広く日本語を教える一方、翻訳に携わる。17年ぶりにパリに戻り、今秋より再び大学の教壇に。
 
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