気がつけばもう10月。日本でもこの時期になると控除証明やら年末調整やら……何かと所得税に関する言葉を耳にする。そろそろ今年1年の収入および支出金額を洗い出し、検討してみよう。
フランスにもさまざまな所得控除および税額控除制度があるのはご承知だろう。所得控除および税額控除を受けることで所得税の金額が減額されるという仕組みだが、所得控除と税額控除の違いはご存知だろうか。
所得控除とは、フランス語ではdéductionと言い、世帯所得から所得控除対象となるものを差し引きする。代表的なものにはpensions alimentairesや事業者であれば必要経費などがある。所得控除額を引くことで、税金額を少なくさせようというものである。
税額控除は計算された所得税金額からさらに一定額を差し引くものであり、最終的に税務署に支払うべき金額を少なくさせるものだ。代表的なものにemploi dʼun salarié à domicile、つまり家政婦や子守、庭師や大工仕事などを雇った場合の支出、6歳以下の子供を託児所に預けた場合の支出、住宅ローン控除、développement durableに関わる改築工事や設備購入に関わる支出、寄付金控除などがある。
税金を少なくしたい、ちょっとした大工仕事が必要だ、などという場合は12月31日までにうまく税額控除制度を利用してみてはいかがだろう。
なお、フランスには税額控除制度としてréduction dʼimpô tとcrédit dʼimpôtの2種類があり、前者は支払うべき所得税より控除額が多い場合(例: 所得税額4,000€、税額控除額4,500€)、4,000–4,500=–500となり、所得税を支払わなくて済む。一方後者は上記例の場合、–500€分を国が還付してくれるという仕組みである。











