フランスでは個人でも銀行小切手を利用することができ、口座保有者の91% はこれを利用しているようだ。小さな商店での買い物から公共料金の支払いなど、日常頻繁に取り交わされる小切手での支払いは、慣れるととても便利である。
小切手で支払いをする場合、支払うべき金額、受取人名、振出地、振出日を記入し、サインする。受け取り側がこの小切手を自己口座に入金(Dépôt)することで、小切手に記入した金額が振出人の口座から引き落とされる。また、給料や報酬など、小切手で支払いを受ける場合は自分の銀行口座にDépôt することで入金される。
ところで、振出された小切手には期間があるのをご存じだろうか? フランスでは振出日から1年8日間は有効とされている。つまり、小切手を受領した後すぐに自分の口座にDépôt しなくても、この期間内であればいつでもDépôt できる。小切手を振り出した側にとっては振出日からこの期間内のいつ引き落としがあるか分からないので、常にその分の金額を口座に入れておかなければならない。
万一、相手がすぐにDépôt せず、小切手を振り出したことを忘れ、口座残高が不足してしまった場合どうなるのだろうか。この場合、相手が小切手分の金額を取り立てできないため、意図せずとも「債務不履行」ということになるので、銀行からそれなりの処分を受ける。例えば今後の銀行口座の利用に関し、小切手の使用や出金に関する行為を制限されてしまう。なお、債務不履行になると銀行から手数料を徴収されることも忘れずに。
既にフランスにいる人も、これから来る人も、10月は異動、移転の多い時期である。それに伴い銀行口座を解約する場合、自分が過去に小切手を振り出してまだ引き落とされていない分はないか、まずは確認してみよう。











