ギリシャ問題を発端に、ユーロ圏の経済安定が疑問視されるようになって久しい。ここフランスでもニュースなどで、A A A という記号や格付けという言葉を見聞きすることが多くなった。国の経済状況とAAA などの記号にはどういう関係があるのだろうか。
格付けという言葉が経済問題で使われる場合は国の債券、つまり国債の格付けを示すことが一般的である。格付けは、A A A やA A-などの記号で示し、アルファベットはA からD まで、A A A、A A、A…というようにトリプルからシングル、更に+や-の記号を付けるなどして表される。債務(借金)である国債について、借り入れたお金及び利息に対する支払いの確実性(安全性)の度合いを格付け機関が判断して付ける、言わば国の財政状況の良し悪しを表す成績表のようなものである。
格付けの良し悪しは、投資家にとって債券を売買するために大切な条件であるが、投資をしない人にとっても全く無関心ではいられない。というのは、債券を発行する国側にとっても信用度が高いことは大切なことであり、信用度が高い(格付けが良い)=財政状況が良いということだから、信用度を上げるため、または維持するために国は財政健全に力を入れる。簡単に言うと、国の支出を減らし、収入を増やす。支出減は年金や社会保障に対する支給を縮小、先延ばしにする。収入増のために税率UPや新たな税金を設け、税収を増やすのだ。
フランス国債の格付けは、最高ランクのA A A(2011年11月現在)。しかし、相次ぐユーロ圏諸国の格下げの波及を受けないよう、フランス政府はこれを維持しようと、財政赤字縮小に向け、2011年10月に新たな財政計画を発表した。このようにすべての人々の生活に大きなかかわりを持つ格付けに、これから注目してみよう。











