「仏男」=「ラテン、ロマンチック、感情の起伏が激しく、大げさな話しぶり」のイメ-ジがあるよう……。が、ウチのは正反対。「ジュテ~ム」なんて死ぬまでに聞けるのか?うれしいのか怒っているのか?事実描写は誇張なしで客観的に淡々と。
かたや、私はネアカで調子乗りだが、時に激しく落ち込み、「明日死ぬ」と本気で思う。少なくとも1万回はジュテ-ムと言い、貢ぎ物も3千回はした。うれしいとスキップし、怒り心頭すると皿を割る(このために買ってある安物の皿)。事実描写は“ほんの少し” 脚色するクセがある。
私も昔は違ったのだが……、対仏人庶民生活で以心伝心を実行したら、何も言わにゃアホ扱い、感情をコントロ-ルすれば後回し、事実を淡々と述べれば面白くないと無視される。
そういう私に彼が一言。「昔からそうやったやろ。それに100円のこと100万円、(疲れて)腰が抜けた、死にかけ3秒前てのはおマエの家族の口癖」。確認しようと大阪のオカンに電話したら「なんや、3年ぶりやな(実は3日ぶり)」。
今ではフランス系東北人、アジア系マルセイユ人と呼び合う私たちは仲が良いのか悪いのか。
| A la fête Saint Sylvestre | 大みそかのパーティーで | |
| Tout le monde: Bonne année! | みんな:おめでとう! | |
| A : Regardez par ici. Je vais vous ①mitrailler de photos aujourd'hui. | こっちを見て。今日は写真、撮りまくるぞ。 | |
| B : Tu ②as la pêche. | 元気じゃん。 | |
| A : Ben oui, aujourd'hui, ③tout est permis. ④Par contre Noël, c'était ⑤cauchemar. Je suis allé chez mes parents avec ma nouvelle copine. Ma famille l'a ⑥bombardée de questions. Ils m'ont vraiment tué. | まあね。今日は何でもアリさ。それに引き換えクリスマスは最悪。新しい彼女とウチの両親の家に行ったんだ。親戚が彼女を質問攻めにしてさ。ホント参ったよ。 |
① mitrailler(人)de(モノ)で「人にモノを雨あられと浴びせる」(⑥を参照)。…de photos で「写真を撮りまくる」。… de questionsで 「質問攻めにする」。mitraillerはもともと「一斉 射撃する」の意味。
② avoir la pêcheで「元気がいい」【同義語: être en forme】。
③ tout est permisで「全てが許されている」 (なんでもアリ)。羽を伸ばして自由に振舞う時に使う。
④ par contreで「それに反して」、「それに引 き換え」。前文と明確に対比する時に使う。文語体ではen revanche。
⑤ cauchemarで「悪夢」、「やっかいな出来事」。 Il est mon cauchemarで「彼が私の悩みの種」。
⑥ bombarder(人)de(モノ)で「人にモノを投げつける」、「雨と降らせる」(①を参照)。 もともとは「砲撃、爆撃する」の意。Mon médecin m'a bombardé de médicaments で「医者が薬をどっさり出した」。
参考文献
Dictionnaire Historique de la Langue Française par Alain Rey, Robert









