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mar 22 mai 2012

ジャン・ギユさん パイプオルガンの魅力を
最大限に生かす創造者

ジャン・ギユさん
Jean Guillou

Compositeur, organiste, pianiste

 


肩書き 作曲家、オルガン奏者、ピアニスト
経歴 1930年、アンジェ市生まれ。10歳ごろに、早くも同市の教会のオルガン奏者となる。パリ・国立高等音楽院で学んだ後、54年、リスボン・高等文化学院(Instituto di AltaCultura)でオルガン演奏と作曲を教え、58年からベルリンに住みコンサートなどの音楽活動を行う。63年、パリ・サントゥスタッシュ教会の正式なオルガン奏者に就任。82年ニューヨークにて演奏家勲章受章、ブタペストにてリスト・アカデミー賞受賞。パイプオルガンの設計、製作にも携わる。
嗜好 人と話すこと。世界の文学を読むこと。詩を書くこと。

長い間、パイプオルガンと歩んでいますね。

幼い頃はピアノを弾いていました。パイプオルガンを演奏するようになったのは、成長とともに足がペダル鍵盤に届くようになった直後からです。生家の近くに教会があり、そこにオルガン奏者が不在だったので、「オルガンを弾いてみないか?」と私に声が掛かり、自分1人で学び始めました。

学業を終えて、プロの演奏家として出発したのはベルリンです。ドイツの指揮者でオルガン奏者でもあったカール・リヒターと知り合い、ミュンヘンなどにも招待されました。コンサートの演奏者としてのキャリアが始まったのはこの時です。

フランスへ戻ってきたのは1963年。パリのサントゥスタッシュ教会からお呼びが掛かったからです。同教会はフランス最大のパイプオルガンを備えています。このオルガンの一番の特徴は、鍵盤のある演奏台(コンソール)がパイプ部と離れているために、オーケストラなどに混じって演奏ができること。私は作曲家でもあるので、オルガンとオーケストラのために作った曲も、この教会でなら演奏できます。

パイプオルガンの魅力は、存在する楽器の中で一番大きいということです。更に、サントゥスタッシュ教会のオルガンは8000というパイプが組み合わされているために、まるで演奏家100人が同時に演奏しているような、複雑で、とても豊かな楽器です。複雑な楽器と言うだけあり、大きさ、高さ、音などが各オルガンによって全く違うのです。各地で演奏していて、いつもそれぞれのオルガンに不満がありました。そのために、自分の音楽に合ったオルガンが必要だと、オルガンの製作も手掛けています。

パイプオルガンと別の楽器のための作曲などもなさっていますね。

パーカッションのみ、またはそれとパイプオルガン、マリンバとオルガンなどの曲を最近書きました。私は音楽全般に携わっているという意識でいるので、これまで無かったスタイルを作り出すことも音楽を生かす方法だと思っています。過去に9台のパイプオルガンを用い、「オルガンの反乱」という珍しいコンサートを開いたこともあります。

音楽は文化から生じています。どんな時代にも何らかの形で音楽は存在しています。音楽はエスプリの創造物である詩、文学と同じです。私は本も書くし、詩も書きます。これらが相まって人類は進化するのだと思います。これらは平和をもたらしますから、すべての人類が音楽家や詩人だったら、地球上に戦争なんて起こらないはずです。

今後の目標はありますか?

第2次世界戦後、日本、特に東京ではコンサートホールの建設にともなって複数のパイプオルガンが設置されました。日本でリサイタルを開いた時には、「見事だ!」という印象を持ちました。また、数年前に日仏両国で能とのコラボレーションを行ったことは、とても印象深い試みでした。日本には優れた演奏家、指揮者がいますね。設備の整った日本でまた、日本のオーケストラとコンサートを開くのが夢です。

今後は引き続き作曲をし、そして作曲したものを演奏していきたいです。


Orgue et Percussions

Orgue et Percussions伝統的なパイプオルガンと打楽器パーカッションのコラボレーションが実現。ジャン・ギユが作曲、演奏した全7曲が収録されている。

18€
2012年1月発売
AUGURE

 

*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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