
フランス企業はもちろん、在仏日系企業において求職活動をする際にもフランス語の履歴書(Curriculum Vitae : CV)(以下、CV)の提出を求められる。人を引き付ける簡明なCVを作成するには、何をどう書いたらよいのだろう。また、大切なポイントは何か。フランス語でのCVの書き方、作成に際しての心得をここに紹介する。(Texte:編集部)
フランスのCVの体裁
PRÉSENTATION DU DOCUMENT!
白いA4サイズの用紙に、手書きではなくタイプする。
なるべく1ページに収め、裏面は使用しない。
- 全体をバランス良く並べ、あまり詰めすぎないように適度に間隔を空ける。
- 一文は短く、個条書きや電報のようなスタイルでシンプルに。
- 奇麗に印刷されるように、コピーなどの質には注意する。
履歴書(CV)を書く
具体的に、下記のような求人広告に応募する場合、どのようなCVを作成したらいいのだろう。

旅行会社で事務職募集:
高等学校卒業以上で、2年以上の事務職経験者、 日本語を母国語としている人を求める。
では、この求人広告に応募するためのCVの例を挙げよう。下記に紹介する書式は、職種や活動内容が明らかで、職歴、学歴とも年代順に並び分かりやすくなっている。
CVの書式は千差万別だが、CV作成に当たって日本もフランスも変わらない心得として、以下の点には気を付けよう。
- 目的を始めからはっきりさせ、その目的に沿って作成する。
- 読み手のことも考え、繰り返しや長文を避ける。
- 自分にとって不利となること、求人側の欲していないことはすべて書かない。
- 就きたい職に対する自分の適性をアピールできる能力、経歴をすべて記す。

1. 身分
求人側が求職者に連絡を取るために必要な情報なので、必要事項として氏名と住所、電話番号は明記する。ファックス番号や電子メールアドレスは任意で記せばよい。年齢や生年月日は、自分に不利になるようだったら記す必要はない。外国籍を持つ場合、国籍を明らかにするために記入してもよい。
顔写真
指示が無ければ、随意撮影した顔写真で構わない。また、写真をCVに付けるよう指示がある場合は貼付する。
2. タイトル
CVのタイトルとなる言葉、特に求める職種、もしくは自分の売りになる技能を真ん中に大きく、他の書体よりも目立つように書く。
3. 職歴
CVにおいて最も重要な部分である職歴は、年代別に、もしくは職種別に示すことができる。
年代に従って記す場合、新しい職歴から順に、年、社名などを上から下へ並べる。この場合、年を重ねるほど進歩していると見られるので、一番上にある職歴が最高のポストと思われる傾向にある。また、転職や経験が少ない人には向いている書き方だ。
職種ごとに記す場合は、企業名や経験の内容や活動などを書く。多くの経験、職歴のある人に向いている書き方だ。また、いつその職に就いていたか定かでない場合や、ブランクがある場合にもよい。
例えば、個人で心理カウンセラーなどを行ってきた場合、職歴としてではなく「経験(EXPÉRIENCES)」として、どこで、いつ、どんなケースのカウンセリングを行ってきたかなど、経験を羅列できる。
未就職者は、企業研修などを行った場合に企業名を記す程度でよい。
4. 学歴
必ずしもすべての学歴を示すことはない。例えば、中等教育を書き入れる必要なく、高等教育から、もしくは最終学歴を書けばよい。専門職の学業については、詳細を記すのがよい。
5 & 6. 特記すべき技能、資格など
自分の価値を上げる技能、資格などを書き入れる。例えば、語学に堪能、海外滞在歴、自動車免許所有、ワードやエクセルの使用が可能など。就きたい職業で特記した方が有利と思われるものがあれば、1つの項目として独立させるのもよい。
動機書(lettre de motivation)を付ける
作成したCVを完全なものとするためには、必ず動機書を添付すること。動機書は、なぜこの仕事に就くことを望むのかを求人側に理解してもらうための手紙だ。ここに一例を挙げる。

チェックポイント!
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左上に、氏名、住所、連絡先となる電話番号、右上には作成した日付を書く。
結辞を付ける。
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手書きの署名が他者に解読不明なら、下にタイプで氏名を打つ。
まず、求人側の興味を引くようなアプローチをすることが大切だ。応募のきっかけ、そして2、3文で、現在の状況、就きたいポストや職について書く。また、その職に対する自分のヴィジョンを示してもよい。
次に、自己紹介を兼ねて、将来の職業プロジェクトやポストなどについて書いてもよい。また、CVでは書けなかった職業に関する個人の特性に触れたり、将来のプロジェクトや持っている技能について少し詳しく説明をしたりしてもよい。自分のことばかりでなく、求職先ではどんな理由で自分の技能が生かされるかなどを書くことも重要。最後に、面接を希望して締めくくる。
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