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コゴラン Cogolin
ブルゴーニュでの結婚式

| ブルゴーニュでの結婚式 |
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すっかりパリジェンヌらしくなった姪のカトリーヌがついにゴールイン。彼女のハートを射止めたのは、パリの職場で知り合ったサリフ君。挙式は5月カトリーヌの両親が住むマコンの市役所で執り行われる。同市はパリからTGVで1時間半の距離、ブルゴーニュ地方の南部に位置したワインの名産地。パリに住むカップルが親戚・知人の多い地方、特に新婦の故郷で結婚式を挙げるケースは比較的多い。 サリフ君とカトリーヌは去年一緒にアパルトマンを購入すると同時に結婚式の準備を始めている。パリっ子にとり緑豊かな田舎のシャトーでのお祝い事は週末の小旅行でもある。彼らは 、芝生に大きなマロニエや樫の木がそびえ立つ庭がある19世紀建造のシャトーをウェディングパーティー会場として選んでいる。結婚式が多い6月の土曜日は、人気のあるシャトーには1年前から予約が入っているそうだ。会場と日付を決めたら、次はウェディングドレス。数年一緒に暮した後で結婚に踏み切るカップルが多い今のフランスでは、ドレスの色はオフホワイトが大半を占めているらしい。何でも、新郎のサリフ君には結婚式当日まで極秘のウェディングドレスらしい。全て一緒に決めている彼らだけれど、「花嫁姿を見るのは結婚式まで待つのがしきたり」とお母さんの一言もあり、ドレスは女性の聖域らしい。 ![]() ソーヌ河が北から南へ流れるマコン市 カトリーヌの両親は60歳代、退職して第2の人生を楽しんでいるところ。パリに住むサリフ君の家族が結婚式前日の金曜日から翌日の日曜日まで宿泊するので、1週間の日程表を作り、食事のメニューも決めているようだ。サリフ君の家族はイスラム教徒だからハラル食品しか口にしないので、食習慣の違いに義兄夫婦は留意している。豚肉を食べないという話は私も聞いていたが、加工食品に豚ゼラチンが使われていもいけないとか。ワイン王国であり、豚肉が食卓に上がる機会が多いフランスでイスラム教の教えを守るには周りの人々の理解が必要だ。トゥレトゥール(仕出屋)に注文したパーティーの食事にはハラル食品の鶏が調理される。フランスではワインは食事につき物なので、カトリーヌのお父さんがマコン産名ワインを選んでいる。お祝いには欠かせないシャンパーニュに変わり、ブルゴーニュ地方特産の発泡酒クレマンが登場する。カクテルタイムから始まり、食事そしてダンス、翌朝までパーティーが続くのだから、万事周到の準備が必要なのは当然。 ![]() 大好きだった大伯母が大切にしていた20世紀初頭の結婚記念写真 話が前後してしまうが、フランスの結婚式は市町村の最高位司法官、つまり市町村長が司る決まりで、法の下での婚姻、マリアージュ・シヴィルのみが義務付けられている。市長さんが花嫁と花婿を前に、夫婦の義務・責任を読み上げ、婚姻の意思を確認し、婚姻届にサインして婚姻成立。昔は生まれてから亡くなるまで、洗礼、結婚、葬儀と、教会の鐘の音が人の生涯を刻んだフランスだが、教会での結婚式は減少の傾向にある。 ![]() カトリーヌ撮影、朝もやのヴェールに包まれたタージ・マハール カトリーヌとサリフ君は、去年の12月インドのタージ・マハールを訪れている。17世紀ムガール帝国シャー・ジャーハン皇帝により最愛の皇妃のために建造された白亜の霊廟は愛の証。時代が変わっても、愛が遺した美しいイスラム建築を訪れる恋人たちはかなり多いらしい。世界中、文化や宗教の違いはあっても、変わらぬ愛を願う気持はどの国でも同じ。 ![]() ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ) 与謝野晶子『夏より秋へ』 ![]() 21世紀のカップルの結婚式 マコンでの結婚式の後は、秋にパリでアフリカ風結婚式が予定されている。南仏に住む私にとり、久々の上パリとなる。
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