
| アルザスの村 |
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少しまとまった時間が取れてアルザスに滞在するのなら、ぜひ足をのばして訪ねてほしいかわいい村が、ヴォージュよりのワイン街道沿いにいくつもある。 アルザス地方南のエギスハイムは、11世紀のローマ教皇レオン9世の生まれた村で、かつての城砦の囲むように円周状につくられている。そのため石畳の小路はゆるいカーブを描いている。散歩していると、この地方ではおなじみのゼラニウムを窓に飾った木組みの家のさまざまな色の壁も見えてくる。
コルマールの西にあるチュルクハイムは、夜になると「火の用心」と言いながら村を見回る夜警で知られている。コルマール側からアーチ型の門をくぐり教会の前を通っていくとワイン畑にたどり着く。日当たりの良い南側斜面ではおいしいワインが出来る。 そして、チュルクハイムに隣接するニーダーモルシュヴィールでは、ブドウ畑に囲まれた絵に描いたような小さな村だ。20年ほど前に「アルザスの青い空」という日本のドラマの舞台になったので、知っている方もいるかもしれない。 教会や村役場のすぐ近くに一軒の食料品店がある。赤いギンガムチェックの伝統的な飾りつけで、一見すると野菜や肉、新聞などを売る雑貨店なのだが。ところが、一度店内にはいると、入り口の左手には高級感の漂う食料品のコーナーがあり、チョコレートの詰め合わせや、数え切れないほどのジャムが所狭しと並べられている。 実はここが知る人ぞ知るクリスチーヌ・フェルベールの店。季節ごとに新鮮な果物を使ったジャムを買うことが出来、なかにはいろいろとブレンドをしたなかなか凝ったものもある。季節限定品は試食が出来るので、味見してから買うことが出来る。いったんこの味を覚えると、パリの有名店のジャムも平凡に思えてくるほどの味なので、是非一度おためしあれ。 リクヴィールは、第二次大戦中に戦火かから免れた村で、ほぼ16世紀そのままの形で残っている。村の中央通りは正面の門からブドウ畑まで続き、その通り沿いには張り出し窓、木の回廊、彫刻などを施した家々が見られる。村の入り口には郵便博物館もある。昔の面影の多く残るこういう村にしばらく住んでみると、時間の観念が変わるかもしれない。
カイザースベルクには、シュヴァイツァー博士の生家(現在は博物館)があり、その近くにはアウトドア派にはお勧めのキャンプ場もある。 リボーヴィルには、テーブルウェアのためのコットンプリント・メーカーがあり、工場の見学もできる。しっかりとした生地のテーブルクロスを買うことも出来るのでおみやげにも最適。 そしてブドウの収穫時期の9月に入れば、これらの村々のワインカーブで、前年のワインの試飲と、収穫したてのヴァン・ヌーヴォーも味わえるので、ワイン好きは要チェックである。
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