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詩人と湖 ~ロマンチックな秋の行楽~ 後半

| 詩人と湖 ~ロマンチックな秋の行楽~ 後半 |
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10月に入り、明け方と夕方には0度まで冷え込む日も出てきたサヴォア地方。どんよりとした雲は、寒いヨーロッパの冬の始まりを予感させますが、まだ日中は日が差すことも多く秋を十分楽しめます。
今回は、サヴォア地方にあるブルージェ湖にゆかりのある詩人ラマルティーヌをテーマにロマンチックな秋のお散歩スポットの紹介です。 実は、文献など調べているうちにわかったのですが、ラマルティーヌとジュリーが出会ったのも秋のこの季節だったようなのです。 サヴォア地方の秋は、山の紅葉を楽しんだり、湖を眺めたりと魅力あふれる季節。しかし、山の天気は気まぐれで突然、雷や大雨に見舞われることもよくあります。ジュリーが、湖でおぼれかけたのもこんな天候の急激の変化のせいかもしれません。彼女が、わずらっていていた結核で亡くなったのも秋だったそうです。そして、彼をロマン派詩人として有名にした「Le lac 」の詩が発表されたのもこの紅葉が美しい季節。 前回紹介した洞窟がある ブールドー(Bourdeau)の市役所からスタートです。洞窟へ直行する前にちょっと寄り道。市役所の目の前にある教会を訪ねてみます。私の目をひいたのは教会の裏にある個性的なお墓。日本のお墓と少し違います。山の形をした墓石やヨットの絵がかかれていたり何となく明るいイメージです。飾られている花もバラなど鮮やかな色目のものが多く、この地方の山と湖を愛した人たちが葬られているようです。
そして、ラマルティーヌの洞窟をめがけて下り坂をゆっくり歩いていくのもいいでしょう。洞窟近くになると湖は目の前に広がり、波の音と白鳥の鳴き声が聞こえてきます。ラマルティーヌが愛した湖は、夏の時期とはまたちがった葵色に水面が染まり、まぶしいくらいに輝いています。自然と一体になる感覚は心が落ち着くものです。 お次は、トレセルヴ(Tresserve)の市役所にある詩人の胸像を訪ねてみましょう。ここからも湖を楽しむ事ができます。高台なので先ほどとは反対に湖を見下げる形になるのですが、町並みと調和された湖の景観はすばらしいです。周りは、お屋敷とよべるような大きな邸宅が並びこの地区が閑静な高級住宅街であることを物語っています。 胸像の裏手には、公園があり散歩を楽しむカップルをみかけました。ラマルティーヌもここで散歩を楽しみながら詩について考えていたのでしょうか?
そのままエックス・レ・バンの街に出て、カフェでゆっくりするのもよいのですが、私はこの余韻を人ごみで消されるのはもったいない気がして湖のほとりのカフェへ。年配の方が、定年後にこの街の国立温泉に療養にくる理由から平日は確かにおじいちゃん、おばあちゃんの姿をよくみかけます。並木道が続く遊歩道を歩くのは私のお気に入りです。 ラマルティーヌが愛した湖は、地元の人にも愛されるサヴォア地方の大切な自然のひとつなのです。
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