ようこそ我が町へ
ボルドー Bordeaux
太陽王ルイ14世の最高級樽

| 太陽王ルイ14世の最高級樽 |
|
フランスのボルドーの格付けシャトーでは最高級樽と言うものが存在します。それはなんと!ルイ14世の時代に植えられたオークの木からつくられた樽なのです。もう今では数も限られ、一般のフランスオークでつくられた樽の倍の価格。そんな最高級樽で作られたワインとはどんなものなのでしょう。 この高級樽は、ルイ14世の下で国家財政を安定させた「コルベール主義」の名でも知られる財務大臣、ジャン=バティスト・コルベールの名をとり、コルベール(Colbert)と呼ばれています。 ジャン=バティスト・コルベールは重商主義ドクトリンの崇拝者で、商業拡大に力を入れた人です。特に輸出入に力を入れ、外国へ輸出する際の船を作るためにオークの木を植えました。それが現在、樽に使用されているという訳です。およそ300年以上も前に植えられたオークの木は巨大で力強くそして層の密度が高い。そのような樹齢の高い木でつくられた樽は非上に香り高いと言われます。一般的に新樽の価格は600~700ユーロ(日本円にすると10万前後)。最高級樽コルベールの場合はその倍の価格になります。どれだけ高価なものかイメージできたでしょうか? コルベールは1660年代にフランス中部「トロンセの森(La Forêt de Tronçais)」にオークを植え、現在ではその森のほとんどがオークです。そしてそこから伐採されたオークで樽が作られ、ブルゴーニュ用、ボルドー用、コニャック用と振り分けていきます。さて、一口に酒樽といっても、ボルドーとブルゴーニュなど地域が違えば樽の形や容量も若干違ってきます。厚みがあり少し容量が大きい228Lサイズがブルゴーニュ。ボルドーは225L樽です。 トロンセの森は樽には欠かせない重要なオークの森です。平均樹齢が250年と言うから凄いですよね。その中でもっとも古い樹齢340年が2006年に一本伐採されました。現在、そのオークの木(1本)で作られた高級樽が60樽のみだけ生産されています。ボルドーには多くの樽会社があります。その中でもトップクラスの樽製造会社、「シルヴァン(Silvain)」が2009年に販売したものです。 その340年の古い木の名前は「シェンヌ・ド・モラ(Chêne de Morat)」と言い、高さ39メートル、外周約1m28cmと非常に大きな木です。そのシェンヌ・ド・モラで作られた樽の価格はなんと約1500ユーロ。有名格付けシャトーもそんなに何樽も買えるような金額ではないですね。私はこの特別仕様の高級樽をシャトー・フィジャックで見かけました。シャトー・フィジャックはサンテミリオンのトップクラスの格付けシャトーです。60樽のうちの1つがシャトー・フィジャックによって買い取られたのです。 225L容量の樽から製造できるワインは300本。300本の特別仕様のワインを生産するということで、2009年ものは2012年、早ければ2011年の年末には市場に出ます。いったいどんなワインが出来上がるのでしょうか。 楽しみですね。
|
|||||






EUR 







