
昨年11月にマイクロソフトから最新OS、Windows® 7が発売された。2006年に発売されたWindows® Vistaの後継OSだ。Windows®XPもしくはWindows® Vistaから乗り換えを検討している人や企業などに、いくつかの注意点とお勧めのワザを紹介しよう。
(編集部 柳澤創、資料提供:マイクロソフト社)
*Windows® は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。Microsoft Corporationのガイドラインに従って画面写真を使用しています。
パソコンの基本部分OSとは?
パソコンは、計算処理を行うCPUとパソコンに接続する各種デバイスを制御するマザーボードなどで構成されている。ではパソコンに搭載されている基本ソフト(OS)はというと、パソコンが行う計算処理を誰でも簡単に制御できるようにする仲介役だ。通常は難しいプログラミング言語の構文で制御するさまざまなアプリケーションを、マウスを使い視覚的に操作できるようになる。もっとも、OSは消費者向けから開発者向けまで多数存在するので、狭義には必ずしもOSイコールWindows®のようなグラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)ではない。なので、OSはパソコンを操作するために必要な基本ソフトと覚えておけば良い。代表的なOSでは、マイクロソフト社のWindows®、アップル社のMac OS X®、Linux系のUbuntu®などがある。
Windows® 7とは?
Windows® 7はマイクロソフト社から2009年に発売された最新のOS。Windows® 4(Windows®95, Windows® 98, Windows® Me)、Windows®5(Windows® 2000, Windows®XP)、Windows®6(Windows® Vista)に続く、7番目のクライアント①向けOSということでWindows® 7 と名付けられた。主な新機能はサムネイルツールバーやWindows® XP Mode、タッチパネルなど。この他の部分は、Windows® Vistaから継承されているアエロやガジェット、GUIなど。
Windows® Vistaで不評だった起動時間の長さや互換性は改善され、使い易く変身した。2001年に発売され、約9年間Windows® ユーザーを支えてきたWindows® XPのサポート終了日(当初は2009年終了)が2014年まで延長されたが、Windows® 7への移行は今がチャンス。OSの新機能をきっちりと理解してデータのバックアップ手順を間違えなければ、Windows® 7は今まで以上のパフォーマンスを約束してくれるはずだ。
①コンピューターネットワークにおいて、サーバーの提供する情報(サービス)を受ける側(パソコンなど)のこと。

Microsoft Windows® 7は、タッチパネルに対応している。
© Microsoft Windows® 7
なぜ今が替えどきなのか?
Windows® 95が登場した90年代はCPU300MHz、ハードディスクは5GBのパソコンが60万円もしていたが、今では数万円ではるかにスペックの高いパソコンが購入できる。ハードディスクにいたってはテラバイト(1000GB)越えのものまで存在する。最新スペックのパソコンを買ったとしても数カ月後には、さらにスペックの高いものが発売されるほど、めまぐるしくIT産業は進化している。そんな中、なぜ今がWindows® 7への移行のチャンスなのか?それは、Windows® 7がWindows® Vistaを基本とした作りになっているからだ。よほど特殊な利用でない限り、Windows® 7はWindows® Vistaが問題なく動作するパソコンで使用できる。つまり、Windows® 7への移行は、最新式のパソコンを用いずともできる。バーゲンのこの時期、自分の予算に合ったパソコンでWindows® 7デビューしてみよう。

Windows® 7のサムネイルツールバーでは、
現在作業中のアプリケーションや
表示されているウェブサイトが一目瞭然。
© Microsoft Windows® 7
どのエディションを選べば良いのか?
Windows® 7には、Home Premium、Professional、Enterprise(企業向け)、Ultimateと4種類のエディションがあり、それぞれ32ビット版と64ビット版が存在する。上位エディションには、下位エディションの機能すべてが含まれているので、機能重視の人は自分のニーズに合わせて上位エディションを選んでみよう。

消費者向けのWindows® 7のラインナップ。
左からHome Premium、Professional、Ultimate
© Microsoft Windows® 7
日本語とフランス語で使いたい
日仏カップル、もしくはフランスで購入したパソコンを日本語で使う場合にお勧めのエディションがUltimate。フランスではVersion Intégraleとして販売されている、このエディションはWindows® 7 のすべての機能が搭載されている上に、消費者向けエディションの中で唯一多言語サポート②をしている。インストール後、Windows® Updateのオプション更新からフランス語版なら日本語言語パック、日本語版ならフランス語言語パックをダウンロードすることでWindows® 7のユーザー・インターフェース(UI)を日本語、フランス語とスイッチすることが可能になる。フランス語のスペルチェックソフトなど、フランス語版のWindows®にしかインストールできない場合などにも役に立つ上、ユーザーアカウントごとに言語設定が出来るので、日仏カップルでも安心して使える。
②下位エディションでも地域設定の変更をすることで日本語入力やフランス語入力が可能となるが、ユーザー・インターフェースは購入した言語のまま。
32ビット版と64ビット版の違いは?
32ビットと64ビットの違いはCPUが処理できる整数の範囲の違い。64ビット版OSとは、64ビットのCPUを搭載したパソコンを想定して設計されたOSのことだ。32ビット版OSではOSが認識できるメモリ最大が4GBだが、64ビット版では事実上制限がなくるので、ビデオ編集や高画質の画像処理を行う人にはうってつけのOSといえるだろう。また、32ビット版ではハードディスクの容量も2TBの制限が掛かってしまう。このように64ビット版のOSを使うことで、パソコンの性能をアップさせることが可能となるのだが、いくつか注意点がある。64ビット版のOSは、64ビットのCPUを搭載したパソコンにしかインストールができないこと。そして、接続機器のデバイスドライバーも64ビット版を使わなければいけない点だ。64ビット版OSへの移行を検討している人は、まず自分のパソコンや利用しているアプリケーションなどが64ビット版OSに対応しているか、Windows® 7 upgrade advisorプログラムをマイクロソフトのホームページからダウンロードして調べてみよう。新規購入の場合は、店員にCPUが64ビットに対応しているか確認を忘れずに。

64ビット版のWindows® 7をインストールしたパソコン。
実装メモリが4GBを超えているのが分かる。
© Microsoft Windows® 7
Windows® XP Mode
基本的に64ビット版のWindows® 7には、32ビット用にデザインされたソフトが動作するようにエミュレーターが搭載されており、これまで使用していたソフトもインストールできる。しかし、動作が100%保証されているわけではない。そこで登場するのが、Windows® 7 の上位エディション、Professional、Enterprise、Ultimateで使用できるWindows® XP Mode③だ。この機能を使うとWindows® 7 上にWindows® XPを仮想実行することができるので、Windows® 7では動作しなかったソフトをインストールすることができるようになる。ただし、アプリケーションの使用ライセンス数は、Windows® 7とWindows® XP Modeそれぞれに必要となるので、インストールする際には気を付けよう。
③Windows® XP Modeを設定した場合には、Windows® XP Modeにもセキュリティーソフトのインストールをお勧めします。

Windows XP Modeを起動すると、パソコンを再起動することなく
Windows® XPが仮想実行される。
© Microsoft Windows® 7
製品版とOEM版の違いとは?
パソコンの専門店やインターネットの格安ソフト販売サイトなどで目にするOEMとは、Original Equipement Manufacturerの略で、他社ブランドの製品を製造する企業のこと。パソコンのソフトでOEM版は製品版とは違い、単体で販売することが出来ない。つまり、ハードウェアとセット販売が条件となっている。例えば、画像処理ソフトや事務ソフトならプリンターやスキャナーなどと一緒に購入。OSはパソコンと購入するのが一般的で、使用できる範囲は一緒に購入したハードと使うことが条件となっている。分かりやすい例では、新規購入したパソコンにプリインストールされているOSや事務ソフトなどがこれに当たる。OEM版は、前述のように使用範囲に制限があるものの、製品版に比べると値段はかなり安い。たとえば、Windows® 7 Ultimateの製品版は、フランスでは300ユーロ前後で販売されているが、OEM版は160ユーロ前後でほぼ半額。パソコンの新規購入を考えている人はOEM版のセット購入も検討してみよう。
メールデータ移行に関する注意点
Windows® 7には、Outlook Express®やWindows® Vistaに搭載されていたWindows® メールが廃止されWindows® Live Mailが後継メールクライアントとなった。ただ、Windows® Live Mailに直接Microsoft Outlook® のメールデータを移行することができないので、移行する場合は以下の手順を実行しよう。
●Windows® Vistaの場合
Windows®メールにOutlook®のメールデータをインポート、その後Windows® Live MailにWindows®メールからデータをインポートする。Windows® Live Mailのメールデータ保存場所のバックアップを作成し、Windows® 7にインストールしたWindows® Live Mailにデータをインポートする。
●Windows® XPの場合
Outlook Express®にOutlook®のメールデータをインポート、その後Windows® Live MailにOutlook Express®からデータをインポートする。Windows® Live Mailのメールデータ保存場所のバックアップを作成し、Windows® 7にインストールしたWindows® Live Mailにデータをインポートする。Windows® 7で引き続き、Outlook®を使う場合は、古いパソコンにインストールされているOutlook®のpstファイルのバックアップを作成し、新しいパソコンにインストールしたOutlook®にpstファイルのデータをインポートする。
意外に忘れがちなバックアップ
新しいパソコンもしくは新しいOSを使用する場合、文章や画像ファイルなどのバックアップはもちろんだが、意外に忘れがちなファイルがアドレス帳ファイルとウェブブラウザのお気に入り。これらは、簡単にエキスポートファイルを作成できるので忘れずにバックアップを作成しよう。
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Home Premium |

Professional |

Ultimate |
| 毎日の仕事を改良されたデスクトップ ナビゲーション機能を使用して、シンプルに。 |
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| プログラムの起動は高速に、より簡単に、さらに頻繁に使用する文書を迅速に検索します。 |
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| Internet Explorer 8 を使用すると、Web の操作が高速に、簡単に、また安全になります。 |
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| インターネット テレビで好きなときに好きな場所で、多くのお気に入りのテレビ番組を無料で視聴。 |
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| ホームグループを使用して、ホーム ネットワークを簡単に接続し、PC をプリンターに接続します。 |
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| Windows XP プログラムを Windows XP Mode で実行できます。 |
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| ドメイン参加 を使用して、会社のネットワークに安全に、セキュリティを確保しながら接続できます。 |
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| 完全なシステムバックアップと復元がすべてのエディションに含まれ、家や職場のネットワークにバックアップできます。 |
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| BitLocker を使用して PC またはポータブル ストレージ デバイスのデータを損失や盗難から保護。 |
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| 35 言語の中でお好きな言語で操作したり、自由に切り替えることができます。 |
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Slysoft社
Virtual Clone Drive
パソコンにソフトをインストールしたものの差分アップデートやアプリケーションの不具合の度にインストールCDをセットするのは不便。そんなとき役に立つのがVirtual Clone Drive。このソフトは、拡張子が.iso.bin.ccdのイメージディスクをセットすることができる無料の仮想ドライブソフト。CDライティングソフトでよく使うCDのイメージディスクを作成しておけば、後は必要に応じてセットするだけ。
WindSolutions社
Copy Trans Manager
新しいパソコンもしくはOSをアップグレードする際、iPhoneやiPodの利用者は注意が必要。もしiTunesライブラリが空だった場合、そのまま接続して同期させるとiPhoneもしくはiPodの中身がすべて消えてしまう。まずは古いパソコンのiTunesに接続してiPhoneのバックアップを取ろう。しかし、古いパソコンが何かの原因で壊れて以前のiTunesにつなげない場合は、Copy Trans ManagerでまずiPhoneやiPodの中身をパソコンに移動させよう。*アプリは移動出来ません。

パソコンが何らかの原因で壊れてしまった。気になるのは、ハードディスクに保存しておいた重要なファイル。昨今はハードディスクの値段も安くなったので、できる限り重要なファイルはパソコンにだけでなく、外付けハードディスクやCD-ROMなどの記録メディアに二重三重でバックアップを取ろう。とはいってもパソコンが壊れる時期は予測不能。バックアップを取り損なったデータをどうしても復元したい場合に便利なアドレスがChronodisk。企業向けには超特急修復依頼もあり。見積もりは個人企業共に無料なので、ハードディスクが壊れてしまったら相談してみよう。
Chronodisk
20-22 rue Louis Armand 75015
Paris M : Ballard⑧、Porte de Versailles⑫
TEL : 01 406 00000(24時間対応)
www.chronodisk.com
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