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コゴラン Cogolin
ロックブリュンヌのチョコレート屋さん

| ロックブリュンヌのチョコレート屋さん |
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プロヴァンスとコート・ダジュールを結ぶ高速道路A8で緑豊かな山間地帯を走り、地中海へ到達します。途中、カンヌの西側約35㎞の地点で周りの景色と全く異なる巨大な赤い岩山に遭遇します。まさに遭遇という言葉がぴったりの、色も形も不思議な岩山がロックブリュンヌ(Roquebrune)です。頂上には侵食から免れた赤茶色の岩壁が連なり、その下に松やコルクガシが自生しています。
この岩山を背にするようにして南側にはロックブリュンヌ・シュール・アルジャンス(Roquebrune-sur-Argens)という町があります。カンヌやニースへ急ぐ観光客は、高速道路から見えないこともあり、素通りしてしまうようです。 しかし、この町の起源は11世紀まで遡り、中世期は城壁に囲まれた村で、千年の歴史を誇る旧市街の広場にはレストランやカフェが軒を並べています。この広場の一角にジェラール・クロー(Gérard COURREAU)さんが営むチョコレート屋さんがあります。このお店のテラスで飲んだ暖かいショコラの味がいまだ忘れられません。岩山に登った後だったこともあり、絶品のショコラでした。 クローさんから美味しいショコラの秘訣をうかがってみたところ、まず一番大切なのは上質なココアパウダーと全乳を使うこと。次に砂糖を加え、バニラ、シナモン、ジンジャー、レモン、これらのスパイスをバランスよく使うこと。最後に生クリームを注いで美味しいショコラが出来上がります。
クローさんのお店の特色はプロヴァンス名物のヌガーとチョコレートを使ったスイーツにあります。スペシャリテはラベンダーの蜂蜜とアーモンドから作られたヌガーにオレンジ風味のチョコレートをコーティングしたロッシェ・ローズ(Rocher Rose)。原材料名を聞いただけで、南仏が凝縮されたようなスイーツです。そのデザインはもちろん町を見下ろす赤い岩山ロックブリュンヌから着想を得ています。お店に併設された製菓厨房でヌガーとチョコレートが一つひとつ丁寧に作り上げられます。チョコレートの甘い香りと色鮮やかなスイーツに臭覚と視覚が刺激され、選ぶのに戸惑ってしまうほどです。ヌガーはサックリした舌触り、チョコレートはシンプルで一口かじると止められない美味しさです。
美味しさを追求し、変わらぬ情熱をチョコレートへ傾けるクローさんはチョコレートに関するオブジェ(箱、ポスター、玩具など)のコレクターでもあります。40年に渡り収集されたオブジェの数は4000個を超え、その一部はお店の近くにあるメゾン・ド・ショコラで公開されています。一番古いオブジェはチョコレートが民主化された18世紀の木製の看板です。どのオブジェを見ても、洗練された食文化を背景に、ヨーロッパの人々が抱くチョコレートへの思いやりが如何に強いものであるかを語っています。
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