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15 Avril 2010 No 902
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フランク・ストファー
「ポスト漫画時代の先駆け − 未開の青い海を行く」

有名、無名を問わず日本の創造の
今をフランス、ヨーロッパの
アートシーンへ送り込むフランク・ ストファー氏 ©Ren Izuta
西洋芸術界における日本文化の流入は、能や歌舞伎、雅楽、浮世絵から始まった。日本が開国し、早152年。西洋での日本文化のパノラマは変化を遂げ、グローバル化された現在、漫画やアニメなど、異文化流入も徐々にシンクロナイズされている。そんな中でポスト漫画・アニメを模索するのがJAAPANの共同経営者フランク・ストファー氏だ。JAAPANは、日本の新鋭芸術家を欧州に紹介する目的で2004年にストファー氏とジャン=アラン・シディ氏が共同で設立。以来、ストファー氏は日本に駐在し、日本の新鋭芸術家発掘に全力投球する日々を送る。これまで、ダンス集団Baby-Qや女性ボーカルデュオ、ばきりノすなど日本で出会った芸術家を、フランス、ニームのビエンナーレ LEX (L'Expérience japonaise)を始め、欧州各地で行われるイベントでアート・ディレクターとして紹介してきた。しかし、当初は日本文化への執着はなかったというストファー氏が日本の新進気鋭の芸術を紹介するようになったのは、さまざまな偶然の出会いの結果だ。
ニューヨークやサンフランシスコの音楽はよく知られているのに、なぜ東欧の情報なないのか。自身もミュージシャンとして欧州各地を回るうち、いつしか西欧の音楽シーンが英米文化の影響を色濃く受けていることに気付いたストファー氏は、チェコでSabotという2人組みの音楽グループと出会い、1995年、さまざまなイベントを運営する2人の下で研修する。96年からは、欧州の東西間の文化交流としてコンサートを実現させ、98年には音楽レーベル、ソノールを設立、チェコやフランスの新鋭ミュージシャンのCDを制作した。その一方で、96年地元ボルドーで衝撃的な出会いが訪れる。日本人ミュージシャン吉田達也氏だ。吉田氏のバンド、ルインズの音楽に衝撃を受けたストファー氏は、日本の音楽シーンに興味を持つ。97年、ナンシーで行われたルインズのコンサートで雑誌記者、ジェローム・シュミット氏に出会い、日本の新鋭ミュージシャンの知識を出し合ううちに、日本の音楽シーンに関する書籍出版の話が持ち上がる。ストファー氏のバンド、Belly Buttonの日本ツアー中にノイズやポップ、ジャズ、実験音楽などさまざまな種類のCDを300枚集め、日本で現在進行中の新鋭音楽シーンを深く知り、2001年、書籍「Japanese
independant music」を英語で出版。それまで武満徹などの現代音楽や雅楽に関する書物しかなく、日本の現代音楽シーンを体系的に紹介した本がなかったアメリカ、カナダ、イギリスなどから注文が殺到した。

2009年開催のLEXでは怪獣作家のPICOPICO氏が ワークショップとパレードを行い、大勢のニーム市民が参加した。
©Franck Stofer
ストファー氏は言う。「東欧の芸術家たちは半信半疑で反応を得られなかったが、日本の芸術家からは2倍も3倍も反応が返ってくる」。
アメリカにディズニーではない創造があるように、日本にも漫画やアニメ、J-POPではない文化が当然ある。フランスの若い漫画、アニメ愛好層がもう一歩先の文化情報を探しているのではとストファー氏は期待する。
ニームで実現したような音楽やダンスなど各界50人の日本人アーティストが参加するイベントを欧州各地で開催したいという。しかし、50人ともなれば予算は膨大で、1都市の負担では困難だ。複数の都市が共同出資して複数の地で行う大規模な日本のアートシーンのフェスティバル開催に向けて、奮闘中のストファー氏。最終的には、ヨーロッパ未進出の日本人アーティストを「日本」という枠組みなしに、音楽祭やメディア・アート祭、ダンス・フェスティバルなど各分野の欧州のアートシーンに直接参加できるようにしたいという。漫画やアニメなど既存の市場ではなく、可能性を秘める未開の市場へ、JAAPANによる需要の創造は地道に続いていく。
ストファー氏主催の音楽イベント
KOKUSYOKU SUMIRE
4月21日(水)21:00
入場料:7€
La Java
105, rue du Faubourg du Temple 75010 Paris
M:Belleville②⑪、Goncourt⑪
TEL : 01 42 02 20 52
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Exchange rate on 2012.02.07 EUR JPY  1.00 100.67
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