jeudi, 21/09/2006 01:00CET
アルザス地方の最も美しい村
カイゼルスベルグを訪ねて
フランス東部ライン川をはさんでドイツ国境から程近いコルマール。そこからバスで30分の山間に、13世紀初頭この地方を治めたヘンリー7世によって建てられた城が800年の時を経た今もアルザス・ワインの畑を見守る盟主のごとく佇む。今度の週末はそんな中世の町に迷い込んで見ませんか?
文・写真:千葉和浩
葡萄畑に囲まれて
コルマール(colmar)から国道RN415線でサン・ディエ(St-Dié)方面へ向けてしばらく行くと広大なブドウ畑から次第に谷沿いの道が続く。いくつかのカーブを過ぎる頃、右手の丘の上に古い城が見えてくる。日差しの強い晴天日には、むせ返るような強烈な葡萄の葉と土の香りがするが、雨で曇ってればしっとりとした新鮮な空気と雫で洗われた薄緑色の絨毯がやさしく出迎えてくれる。
この村の見所は、古いアルザス様式を頑固なまでにに守りぬいた建物と、良質なアルザス・ワインを産出する葡萄畑と、それを醸造する作り酒造巡り。かつて城壁で囲まれていた村の中心部にはワイン蔵が軒を並べ、それぞれの伝統を頑なに守っている。
丘の上からアルザス地方を見渡す
左)石の基礎と木の梁のコントラストが美しい
中)雨上がりの町並みも美しい
右)葡萄畑に佇む古城跡
幸福を運んでくる鳥、コウノトリ
村に一歩踏み入るとピンク、ブルー、グリーンなどカラフルに塗られたアルザス様式の建物が目の前に広がる。建物の基礎と玄関には地元で産出される紅砂岩が使われており、独特の穏やかな桃色がアクセントとなっている。建物の玄関には通常、建築年の刻まれた石が埋め込まれており、大抵が西暦1400年前後の建造であることに気がつく。梁も当時のままで、風雪に耐えいい味を出している。村の中心には教会があり、近くを流れる小川には水車が据え付けられ、この場所がかつては生活の中心であったことをうかがわせる。
村の裏手にそびえる城跡に登るには、教会裏手からブドウ畑の小道を10分程たどり、小高い丘の中腹に出る。そこから、かつての城の見張り塔に上がることができ、そこからの見晴らしは、アルザス地方を一望できる見事な景観。
運が良ければ、村の中の建物の屋根にはアルザスのシンボル、コウノトリを見つけることが出来る。言い伝えはご存知のとおり「幸福を運んでくる鳥」。かつて数が減ってしまったが最近は保護され、こうして人目にも触れるようになったという。
町並み俯瞰の図
アルザスのシンボル、コウノトリも住んでいる
郷土料理で舌鼓
伝統的なアルザス料理を味わいたければ、いくつかの素晴らしいレストランがある。なかでもおいしい料理に加えて全席禁煙という「LA VIEILLE FORGE」がお勧め。本場のシュクルート(Choucroute)がアルザス・ワインとともに楽しめる。
上質のアルザス・ワインを手ごろな価格で手に入れたければ「Bernard HAAS et Fils」を訪ねてみるとよい。量販店では絶対に手に入らない生産量の少ない極上のワインがあなたを待っている。赤ならPinot Noir(5.50ユーロ)、辛口の白ならPinot Blanc(4.40ユーロ)、食前酒用の甘口白ならRiesling Grand Cru(6.10ユーロ)がありワイン好きにはたまらない。
上)全席禁煙も売りの伝統料理レストラン 左)お勧めのアルザスワインは Bernard HAAS et Fils。他にもワイン蔵はたくさんあるのでご自分の1本を探してください
電車
パリ東駅(Gare de l'EST)からストラスブルグ駅(Strasbourg)で乗り換えてコルマール駅(Colmar)からバスが6:30~19:00まで1時間に1本の割合で出ている。バスが無い場合は、タクシーが便利。
車
パリから高速道路A4でストラスブルグ方面、コルマール(Colmar)から国道RN 415でサン・ディエ(St-Dié)方面へ約15km 。
カイゼルスベルグ観光局
Office de Tourisme de la Vallée de Kaysersberg
39, rue du Général de Gaulle 68240 KAYSERSBERG
TEL: 03 89 78 22 78 FAX: 03 89 78 27 44
La Vieille Forge
1, rue Ecoles 68240 KAYSERSBERG
TEL: 03 89 47 17 51
Bernard HAAS et Fils
18, rue du Couvent 68240 KAYSERSBERG
TEL / FAX: 03 89 47 12 58
千葉和浩(ちば・かずひろ)プロフィール
在仏5年のカメラマン。専門は屋外で活動する人々や山岳地帯での撮影。日本を始め各国の雑誌に作品の発表および執筆多数。
www.activeshots.com
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