行列嫌いのフランス人も並ぶ評判の店
サン・マルタン運河近くのカンボジア料理
Texte et photo par Miki Oliver
(写真:評判のボーブン・スペシャル)
春の陽気につられ、サン・マルタン運河まで足を伸ばしカンボジア・レストランに行ってきました。ここは昼、夜共に行列ができるといううわさの店。開店少し前から既に客が列を作り始めていました。開店を待つ間、メニューを見ると、タイ、ベトナム料理でおなじみのものがちらほら。カンボジアがこの両国に挟まれた国であることを改めて実感させられます。味はどのように異なるのか、期待を膨らませて入店します。

明るい店内。あっという間に満席に!
前菜は、ニンニクを利かせた肉あんがライスペーパーに包まれた揚げ春巻き。カリッと揚げられた春巻きを新鮮なレタス、もやし、ミントの葉と一緒に包み、刻んだピーナツがたっぷり入ったソースを付けて頂きます。熱々の肉汁がジュワッと口いっぱいに広がる至福の時。酸味、甘み共に強過ぎないソースも◎。

ビールと相性バッチリの揚げ春巻き
メインは4品選択します。まずはビーフカレー。ココナツ・クリームがベースのリッチなソースとレモングラスの程良い酸味が絶妙のコンビネーション。次に運ばれてきた豚の角煮は、見た目は日本の角煮とそっくりですが、甘みが控えめで、にんにくとスターアニスの香りが引き立ちます。豚肉のクドさがなく、最後の一滴まで汁を残さず頂きました。

煮卵も絶品のカンボジア風角煮
3品目はボーブンと呼ばれるビーフンのサラダ仕立て。ゆでたビーフンに、牛肉の炒め物、揚げ春巻きのざく切り、サラダ、香草を混ぜて頂きます。ボリュームたっぷりですが、ミントの葉と魚しょうと甘酢ソースがさっぱりしていて、はしが止まらないおいしさです。最後は、ナタンというこの店自慢の一皿。豚のひき肉とエビをミンチしたものを、ピーナツとココナツのソースで煮込んだ料理です。コクのあるマイルドなソースをご飯にかけて頂くと、初めてなのになぜか懐かしい味。オーナーシェフのキリタさんにそう伝えると「カンボジアの家庭料理は南アジアの中ではマイルドな方。日本の皆さんは気に入ると思うわ」とのこと。

滋養深い味わいのナタン
デザートには、ライチのシロップ漬けをオーダーし、さっぱり口直し。ふと外を見ると長い行列ができていました。予約は受け付けていないので、営業時間前に並び始めるのが賢明。仲間でワイワイ出かけたいレストランです。

温かい笑顔のシェフ、キリタさん
| カテゴリ | カンボジア料理 | 10区のレストラン |
| 店名 | Le Cambodge | |
| 住所 | 10, av Richerand 75010 Paris | |
| TEL | 01 44 84 37 70 | |
| 営業時間 | 12:00-14:30 / 20:00-23:30 | |
| 定休日 | 日祝 | |
| 最寄り駅 | Goncourt ⑪ |













