オープンしてまだ2カ月だというのに、早くも「オーベルニュ地方の郷土料理」が人気を呼んで、各雑誌や新聞からも注目を集めているお店がある。オーナーはもちろんオーベルニュ出身。そして2つ星フレンチで5年間修行した27歳の若手シェフらが加わり、ともに厨房で自在に腕を振るう。
「オーベルニュ料理」というと、通常、サラミなどの豚肉加工品やトムなどのチーズ類を思い浮かべるが、 このお店のメニューは違う。乳飲み子牛や農家で養育された豚など、選び抜かれた材料を使った料理が、前菜6品、メイン7品、デザート6品揃う。例えば、カボチャのスープ、自家製のジビエ(野生の鳥獣肉)のテリーヌ、煮込み料理、クレープ…。さらに、高級きのことして有名なセップなども取り入れ、季節感たっぷりなのも嬉しくなってしまう。
さて、まずは前菜の「セップ&帆立貝のスープ」から。味付けはシンプルで、ほのかに体が温まってくる。続いて「ポーチドエッグ」と「キノコのマリネサラダ」、 さらに「鶏の赤ワイン煮込み」が登場。鶏肉はほろほろと口の中でとろけてゆくような柔らかさで、艶みがかったソースとの相性も抜群だ。
そして、シェフの特選料理「豚肉のグリル」が、テーブルに運ばれてくる。これぞ郷土料理といった感じのボリュームに驚きつつも、一口、味わってみると、弾むような肉のテイストが舌全体に響き渡って、ヴォルヴィックのミネラルワイン「COTE D'AUBERGNE」(14ユーロ)との相性も最高だ。このワイン、フルーティーで飲みやすく、しかもレアな1本。ワインと肉の豊穣な味わいを楽しんでいるうち、またたく間にお皿の上はキレイになり…。そして大団円のデザートは、もちろんマロンを使ったカプチーノ。カクテルグラスにマロン&ホイップクリームがのった愛らしい一品だ。シェフは言う。「加工品は一切使わないのが信条。すべて原材料から仕上げていくのは大変だけど、ボクらにしかできないオリジナル料理を、ずっと作り続けていきたいんだ」。 人気と情熱は留まるところを知らない。

盛り合わせも美しい「鶏肉の赤ワイン煮込み」(左)と「豚肉のグリル」 (右)
ランチは3品で30ユーロ、2品で23ユーロ。ディナーは30ユーロから

左)これで一人前!ボリューム満点だが、香草とニンニクが効いて、黄金色に焼き上がった表皮も美味
中左)シェフのデュケノワ氏。持てる技と情熱のすべてを注いで、丹念に一品ずつ仕上げていく
中右)地下には、伝統的なワインカーブ風の雰囲気が漂うバンケットルームもあり、
30名ほどのパーティーにもオススメ
右)店内は、むき出しの梁や石壁がどこか懐かしくて、「田舎」 風の雰囲気。
席数は100席、3階建て
| 店名 | La Ferrandaise |
| 住所 | 8, Rue de vaugirard 6E |
| TEL | 01 43 26 36 36 |
| 営業時間 | ランチタイム 12:00-14:30 ディナータイム 19:00-22:30 (金、土は-24:00まで) |
| 定休日 | 土昼、日、月、祭 |
| 最寄り駅 | Odéon(4/10番線) Cluny La Sorbonne(10番線) |









