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ヴァルドワーズ県フランコンヴィル市のフランシス・ドゥラットル市長(UMP)は、地方選挙に立候補する社会党のアリ・スマレに対する差別的発言に謝罪した。
今月行われるフランスの地域圏議員を決める地方選挙。この選挙は、サルコジ大統領の所属する国民運動連合(UMP)にとっては非常に苦戦を強いられる選挙となりそうだ。
フランス本土22地域圏の勢力図を見ると、1986年~1992年まではフランス民主連合(UDF)が15地域圏、UMPの前身である共和国連合(RPR)は5地域圏、社会党は2地域圏のみであった。しかし、1998年~2004年に社会党は8地域圏まで一気に勢力を拡大。1998年まで半数以上の地域を制していたUDFは5地域圏にまで縮小された。そして、2004年の地方選挙では、社会党が本土22地域圏のうち20地域を制し、UMPはアルザスとコルシカの2地域圏のみとなった。つまり現時点で社会党は圧倒的に有利な立場にいることになる。
ヴァルドワーズ地域圏の社会党の筆頭候補となっていたスマレ氏に対してUMPが行った牽制攻撃も、こうした現状の打開策として。しかし、スマレ氏の逮捕歴公開や、「サッカーの選手だと思っていた」という彼に対する差別発言は逆にUMPの立場を悪化させ、サルコジ大統領は立候補を検討していたオートフ内務相に地方選挙を断念するよう進言。「選挙に勝ったとしても内務大臣としての責務を全うしつつ、地域圏の代表職を遂行するのは困難だろう。逆に選挙で敗退した場合は、弱い大臣という印象が先行し今後の仕事に影響が出る可能性がある」とオートフ内務相も立候補断念を承諾した。
MoDem(元UDF)のバイル党首にとってもこの地方選挙は正念場である。2007年の大統領選で敗退しUDFを解散、新政党MoDemを立ち上げたものの、多くのUDF党員はUMPに引き抜かれてしまった。現職のUDF地域圏議員が再選した場合MoDemに所属すれば2012年の仏大統領選への立候補を再検討することができる。
経済危機で不安を抱える国民が社会党を選ぶか、UMPの巻き返しなるか見物である。
[参考文献]
《 Francis Delattre présente ses excuses à Ali
Soumaré 》, Bastien Hugues, Le Figaro.fr, 25
fevrier 2010, Paris
《 Hortefeux massif, mais pas central 》, Lilian
Alemagna, La liberation.fr, 22 fevrier 2010, Paris
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