ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 12 August 2022

英国の
愛しきギャップを
求めて

英国に暮らして19年。いまだに日々のあらゆる場面で「へー」とか「ほー」とか「えー」とか言い続けている気がします。住んでみて初めて英国の文化と人々が、かくも奥深いものと知りました。この連載では、英国での日常におけるびっくりやドッキリ、愛すべき英国人たちの姿をご紹介したいと思います。


マクギネス真美マクギネス真美
英国在住のライフコーチ/編集者/ライター。日本での雑誌編集を経て2003年渡英。英国の食、文化、人物、生活などについて多媒体に寄稿。英国人の義母に習い英国料理の研究もしている。
mamimcguinness.com
過去のコラム:英国の口福を探して

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花火は冬の風物詩

花火は冬の風物詩

2月になりましたが、皆さん、今年のお正月のことを覚えていますか? 英国で大みそかから年始を迎えた方々は、どんな新年の迎え方をなさったでしょうか?

わが家は毎年、BBCテレビで放送される「大みそかのロンドンの大花火」を見て年始を迎えます。今年も楽しみに番組を見ていると、ロンドンの最高層ビル、シャードの上部がまるで虹色のオーロラのようにくるくると輝き、ドローンを使って夜空に描き出されるアートが登場しました。でも、やはりなんと言っても迫力があったのは「これでもか!」というほど無数に打ち上げられる花火でした。

日本では、近所のお寺の除夜の鐘を聞きながら、歩いて10分ほどの氏神さまに初詣に出掛ける、静かで厳かな一年の幕開けが恒例だった私。なので、初めてロンドンで大みそかの花火大会を見たときは、ド派手な新年の迎え方に驚きました。

今年、さらにびっくりしたのは、ご近所での打ち上げ花火の数の多さでした。ちょうどBBCでの花火放映が始まったころ、家の前から後から、「ドーーンッ」と、お腹に響くような音が途切れることなく聞こえていたからです。

英国では、11月のボンファイヤー・ナイトに花火を打ち上げるのはよく知られていますが、新年にこんなにもたくさんの、それもロンドンの大花火に負けないのではないかというくらいに大規模な打ち上げ花火を見たのは初めてでした。フライパンや鍋を叩きながら外に飛び出してきたご近所さんたちと「ハッピー・ニュー・イヤー」と言い合いながら、あまりに激しい花火の打ち上げ具合に大笑い。みんなのこのはしゃぎぶりは、「今年こそコロナが収束して、自由に動き回りたい」という人々の気持ちを表しているように感じました。


ところで「たまや~ !」と叫びたくなるほどでっかいこの打ち上げ花火、いったいみんなどこで買うのでしょう?

実は英国では、日本のように花火が100円ショップやスーパーなどの陳列棚に、誰でも手に取れるように置いてある、ということはありません。普段、花火を販売できるのは、許可を受けた特定店のみです。また、花火(パーティー・クラッカーは除く)を買うことができるのは18歳以上に限定されています。そして、10月15日から11月10日(ボンファイヤー・ナイト期間)、12月26~31日、チャイニーズ・ニュー・イヤー(旧暦のお正月)とディワリ(インドのお正月)の3日前だけは、大型スーパーなど、販売登録をしたお店であれば、購入が可能。とはいえ、スーパーの店内で花火を持ち歩くことはできないため、花火を買う場合には、先に全ての買い物を終えておくことをお忘れなく。

 
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