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Mon, 06 April 2020
2 April 2020 vol.1552

新型コロナ死者急増で「全国封鎖」
英政府、危機感強める

イングランド北西部マンチェスターのマーケット・ストリートに掲げられた「Stay Home」の大きなサイン
イングランド北西部マンチェスターのマーケット・ストリートに掲げられた「Stay Home」の大きなサイン

(ロンドン 3月25日 時事)イタリアやスペインを襲った新型コロナウイルスが、海を隔てた英国でも猛威をふるい始めた。当初は楽観論も漂っていたが、今や死者数は400人を超え、欧州で4番目に多い状況となった。政府は危機感を強め、外出禁止やレストラン・商店の臨時閉店を発令し、「全国封鎖」(英メディア)に踏み切った。事態の悪化に歯止めをかけようと懸命だ。

「あなた方は家に居なければならない」。ジョンソン首相は3月23日夜のテレビ演説で、感染拡大を抑えるため、今後3週間にわたって国民の外出を制限すると宣言した。背景は死者数の急増だ。演説までの数日間、英国では連日約40~60人の感染者が死亡。演説翌日の政府発表では、感染者数が累計8000人超、死者は1日だけで87人に達した。このままでは、そう遠くない将来に「集中治療用のベッドも、医師も看護師も不足する」(ジョンソン首相)という医療崩壊のシナリオが現実味を帯びてくる。

一方で、外出禁止令には例外が設けられ、最低限の必需品の買い出しや、1日1回の運動、在宅勤務が不可能な場合の通勤などは認められた。これが災いしてか、運行本数を減らした首都ロンドンの地下鉄では早朝に通勤ラッシュが発生。過密状態の車内での感染を恐れた医療関係者らが乗車を見合わせるケースなどが伝えられている。

完全解除まで半年以上、段階的な見直し必要

(ロンドン 3月30日 時事)英国のハリエス政府副首席医務官は3月29日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大を受けて同23日から導入されている外出禁止措置について、完全に解除するには段階的な見直しが必要で、生活の正常化には半年もしくはもっと長くかかる可能性があるとの見通しを示した。

ハリエス氏は「(外出禁止措置により)感染を抑えるのに成功したら素晴らしいが、(だからと言って)突如として普通の生活に戻るべきではない。それまでの努力が無駄になってしまうからだ」と指摘。「おそらく今後6カ月の間、3週間ごとに見直しを行い、その後(正常化が可能かどうか)状況を見ることになる」と述べた。一方、ウイルスに感染し隔離中のジョンソン首相は国内3000万世帯に宛てて手紙を送付し、「状況は良くなる前に悪くなる」と警告、「今は国家の非常事態だ。自宅にとどまり、医療サービスを守り、命を救おう」と呼び掛けた。

 
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