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ロンドンのゲストハウス
Thu, 21 March 2019
21 March 2019 vol.1527

【潮流底流】
EU離脱、英議会はいまだ結論出ず

14日、離脱延期をEUに要請するか否か、採決が行われている英下院
14日、離脱延期をEUに要請するか否か、採決が行われている英下院

(ロンドン 3月15日 時事)英国が2週間後に迫った欧州連合(EU)離脱に「待った」をかけた。3年近くを費やして準備を進めてきたが、国の将来を左右する歴史的な分岐点を前に、いまだ議会の結論が出ないためだ。「2019年3月29日に離脱する」と何度も繰り返してきたメイ首相だが、次のEU首脳会議では、あえなく離脱の延期を要請する。

多数なき議会

「離脱を延期しても、われわれの問題は解決しない」。1月に大差で否決された離脱案の見直しでEUと合意した翌日の今月12日、メイ首相は下院でこう訴えた。しかし、修正案は瞬く間に「ノー」の宣告を受けた。

離脱か残留かが問われた2016年の国民投票は、離脱51.9%、残留48.1%と、小差で離脱票が上回った。結果を反映するように、下院では離脱派、残留派が互いに反目。与野党の党利党略も重なって、多数の支持を得ることができるプランは見つかっていない。

現在は、混乱を招く「合意なき離脱」も辞さない強硬離脱派から、EUの根幹を成す「関税同盟」と「単一市場」への残留を希望する「名ばかり離脱」派、国民投票の再実施を通じて残留を目指す再投票派まで、対立関係が細分化している。議員一人ひとりが自説に固執するあまり、妥協を良しとしない危険な状況だ。

奇跡の復活?

手詰まり感の否めない議会だが、皮肉にも、こうした事態が雪解けの動きをもたらし始めた。昨年7月、メイ首相との路線対立から抗議の辞任に踏み切ったデービス元EU離脱担当相は、過去のいきさつを越えて12日の採決で劣勢の首相を支持した。このままでは「議会が離脱をくじくという不安があった」からだ。

強硬派の象徴的存在として知られるデービス氏の急旋回を受け、議会には波紋が広がっている。同氏は「デーリー・テレグラフ」紙への寄稿で「大事なのは離脱の達成だ」と強調。EUとたもとを分かつという悲願達成のため、今は小異を捨てて大同に就くときだと呼び掛けた。2度の否決に遭ったメイ首相の離脱案が奇跡的に息を吹き返すきっかけとなる可能性もある。

国民「早く片付けて」

もっとも、離脱の迷走や混迷を毎日のように見てきた国民の間では、決断力を欠いた政治のふがいなさに対するあきらめの色が濃い。

成人約2000人を対象にコムレス社が4、5両日に実施した世論調査によると、「どうなってもいいので、とにかくEU離脱を片付けてほしい」という意見が55%を記録。英国内の閉塞(へいそく)感が浮き彫りとなっている。

 
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