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Thu, 02 February 2023
1 February 2023 vol.1620

英国が主力戦車「チャレンジャー2」の供与を表明
ウクライナへ戦闘機供与で紛争激化懸念

英国の主力戦車「チャレンジャー2」
英国の主力戦車「チャレンジャー2」

(ロンドン 1月28日 時事)ロシアの侵攻を受けるウクライナへ欧米諸国が主力戦車の提供に踏み切ったことで、「次の段階」の支援として戦闘機供与が浮上している。攻撃性の高い戦車供与で「タブー」が破られ、先進兵器の本格支援に道が開かれた形だが、戦闘力のさらなる増強は紛争激化につながると懸念も根強い。

米国とドイツは1月25日、それぞれの主力戦車「エイブラムス」と「レオパルト2」をウクライナに送ると発表した。レオパルト2を保有するポーランドやフィンランドなども追随。英国も先に「チャレンジャー2」の供与を表明し、各国の戦車は3月ごろから供給が開始される見込みだ。

戦車供与に慎重だった米欧が方針転換したことで、軍事支援は新たな局面を迎えた。領土奪還を目指すウクライナは、戦車決定から時を置かずに一層の支援拡大を要請。報道によると、ウクライナ国防相顧問は25日、「当初西側は重砲や高機動ロケット砲システムHIMARS(ハイマース)、戦車の供与を望まなかったが実現した」と述べた上で、「戦闘機が次の大きなハードル」と指摘。戦車と並び戦況に影響する可能性の高いF16戦闘機などが手に入れば「戦場での利点は巨大だ」と提供を改めて呼び掛けた。

戦闘機に関しては、米独とも現段階では供与計画を否定している。しかし、英紙「フィナンシャル・タイムズ」によれば、欧州防衛当局者の間ですでに「初期段階」の協議が進められ、米ロッキード・マーティン社もF16増産を準備中。オランダの閣僚も議会審議で、保有するF16の提供検討を表明するなど、「かつて不可能とみられたF16のウクライナ上空飛行は今ならあり得る」(英スカイニューズ)状況になりつつある。

ウクライナ戦車部隊、訓練で英国に到着

(1月30日 時事)ウクライナのゼレンスキー大統領は1月29日、「ロシアは戦争を長期化させ、われわれの戦力を消耗させようとしている」と警鐘を鳴らした。米独両政府が同25日に主力戦車供与を決定したことを踏まえ、西側諸国は兵器支援を加速させる必要があると主張した。

英国防省の発表によると、主力戦車「チャレンジャー2」の供与を決めている英国に29日、ウクライナ戦車部隊の要員が必要な訓練を受けるため到着した。ロシア軍が近く仕掛ける恐れがあるとされる大規模な攻勢への備えを急ぐ。

 
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