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Sun, 26 June 2022
16 June 2022 vol.1605

与党、ジョンソン首相を信任
パーティー批判の退陣危機回避

6日、1922年委員会の委員長、グレアム・ブレイディ議員(写真中央)が、信任投票の結果ジョンソン首相の続投が決まったことを発表した
6日、1922年委員会の委員長、グレアム・ブレイディ議員(写真中央)が、信任投票の結果ジョンソン首相の続投が決まったことを発表した

(ロンドン 6月7日 時事)英与党・保守党は6日、党首のジョンソン首相に対する信任投票を実施し、信任多数で続投を決めた。首相官邸などで新型コロナウイルス対策の規則に違反するパーティーが繰り返されていた問題をめぐり、党内からの批判が強まっていたが、首相は退陣を迫られる危機的事態の回避に成功した。ただ、党内の反対勢力は4割超に上った。信任投票を辛くも乗り切ったものの、首相の求心力低下は避けられず、今後の政権運営は厳しさを増しそうだ。

信任投票は党所属の下院議員によって行われた。信任が211票、不信任が148票だった。党所属下院議員の15%(54人)が党幹部に不信任を通知すれば実施される。過半数(180人)が不信任なら、首相は党首と首相の座を失い、後任を決める党首選が実施されるはずだった。

ジョンソン氏は投票結果発表後「非常に良い結果で、決定的なものだ」と強調。その上で「今こそ必要なのは、政権として、党として団結することだ」と述べた。

パーティー問題は昨年11月末に報道で発覚した。警察は首相を含む83人の規則違反を認定し、罰金を通告。野党に加え、与党からも首相の引責辞任を求める声が広がった。

「傷ついた勝者」苦境続く

(ロンドン 6月8日 時事)6日の英与党・保守党の党首信任投票で、ジョンソン首相の続投が決まった。首相は「決定的勝利」と主張し政権の立て直しを図るが、党所属議員の4割超に反旗を翻され、面目を失った格好だ。各紙は「傷ついた勝者」「ボリス(首相)よ、パーティーは終わった」と批判的に論評。党内の反ジョンソン派も辞任圧力をさらに強める構えで、首相の苦境は続きそうだ。

報道によると、首相は7日の閣議で、一連の問題から「一線を画そう」と述べ、政権の課題に集中するよう訴えた。主要閣僚はこれまでのところ首相支持で一致しているものの、水面下では懸念の声も強いとされる。党内では、向こう1年間は新たな信任投票を行わないとする規定の見直しを求める動きが出ている。

7日付の各紙の論調は軒並み首相に辛辣(しんらつ)だった。「タイムズ」紙は投票結果に関し、「首相に退任宣告?」の見出しで専門家の見方を紹介。「フィナンシャル・タイムズ」紙も、投票は「党内の分裂と敵意をさらけ出した」と分析した。

 
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