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日経電子版Pro
Mon, 30 November 2020
19 November 2020 vol.1567

英EU貿易交渉に悲観論
意地の張り合いやまず

シンプルなメッセージが書かれたプラカードを持ち、ブレグジットへ抗議する活動家のスティーブ・ブレイさん
シンプルなメッセージが書かれたプラカードを持ち、ブレグジットへ抗議する活動家のスティーブ・ブレイさん

(ロンドン 11月16日 時事)難航している英国と欧州連合(EU)の貿易交渉は、目標とされた今月中旬の合意が厳しくなってきた。主要な懸案の漁業や補助金規制問題で、「相手が譲歩するまで妥協しない」(英メディア)ような意地の張り合いを英EUがやめないからだ。双方は16日、ブリュッセルで折衝を続行。しかし、交渉当事者は事態が大幅に進展しないことにしびれを切らし、話し合いが決裂に終わる悲観論を語り始めた。

「10月22日からほぼ毎日交渉してきた。ここ数日、少し進展もあった。しかし(EUとの合意は)うまくいかないかもしれない」。英国のフロスト首席交渉官は15日、ツイッターへの投稿で珍しく弱音を吐いた。

英EUの自由貿易協定(FTA)締結交渉は3月にスタートした。しかし、英国に引き続き影響力を行使したいEUと、離脱を機に独立国家として自由に振る舞いたい英国の政治的な思惑が激しく対立。話し合いはごく初期に暗礁に乗り上げ、延々とこう着状態が続いている。

ジョンソン首相が設定した10月15日の合意期限も、EUによる10月末の妥結期限も、双方に歩み寄りを促す効果はほぼゼロだった。その後、EUが11月19日に開くテレビ会議形式の首脳会議までに話し合いを決着させるシナリオが浮上したが、これも実現の見込みは薄い。

15日付の「サンデー・タイムズ」紙は、英EUが「新たな期限」を23日とすることで一致したと報道。ただ、本当の合意期限は12月中旬だという見方がすでに広がっており、国家のプライドと地域の威信を懸けた「チキンレース(度胸試し)」は師走までもつれる可能性も取り沙汰される。

アイルランド外相「英EU、今週の貿易合意ない」

(ロンドン 11月12日 時事)欧州連合(EU)加盟国アイルランドのコーブニー外相は11日、EUを今年1月末に離脱した英国とEUの貿易交渉について、「今週は(妥結する)公算が小さい」という見通しを示した。バルニエEU首席交渉官とフロスト首席交渉官らによる折衝はロンドンで続いているが、懸案の漁業問題や補助金規制をめぐって双方の間に溝が残っている。

アイルランドの親欧州連合(EU)団体「欧州運動アイルランド」主催のウェビナーで語った。この中でコーブニー氏は、交渉が物別れに終わることは「誰の得にもならない」と強調した上で、「(交渉は)来週にもつれ込むだろう」と予想した。

 
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