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英国の寛容さとは?

私は、世界と日本の橋渡しをする活動をしている日本人の方々にインタビューし、その方のライフ・ストーリーを通して、「チャレンジする人生を生きたい」と思っている日本人リスナーをエンパワーする「The Real You with Mamita」というポッドキャスト番組を配信しています。
番組では英国在住の方々にも数多くご登場いただきました。そしてインタビューの中で、「英国の好きなところ、良いところはなんですか」と質問すると、長年英国に在住しているゲストの方たちから異口同音に返ってきたのが「寛容なところ」「多様性」という言葉でした。
これは私自身も23年間の英国暮らしを通じてずっと感じてきたことなので、在英日本人の方たちが同じように感じているのを知って、一体、英国と日本の「寛容さ」の違いはなんなのだろうという問いが湧いてきました。
キングス・カレッジ・ロンドンが世界価値観調査(WVS)のデータを分析したところによると、「英国は現在、世界的に見ても最も社会的にリベラルな国々の一つに位置づけられている」そうです。2023年の調査によれば、例えば英国では「別の人種の人」が隣人になることを望まないと答えた人はわずか2パーセントで、1980年初頭の10パーセントから大きく減少し、欧米諸国の中では最低水準だったそうです。また同性愛についても66パーセントの人が許容しているのに加え、「同性カップルもほかのカップルと同じくらい良い親になれる」に賛成する英国人の割合は67パーセント。
これらは一例ですが、私自身が英国で感じるのは、「人は人、自分は自分」という英国人の考え方や態度が、年齢や性別、あるいは人種や生まれが全く違う人々のいろんな価値観や生き方を受け入れることにつながっていて、私たち日本人か らすると「寛容」だと感じるのではないかということです。
英国では公共交通機関が時刻表通りに運行しないとか、家の修理を頼んだ人が約束の時間にやって来ないとか、自分宛の宅配便が近所の知らない家に間違って配達されたりとか、日本ではあまり許容されないようなことが日常的に起こります。あまりに頻ひんぱん繁にこうしたことが起こるので、在英期間が長くなってくると、そうしたことにいちいち目くじらを立てているわけにもいかなくなり、「ま、いいっか」「しょうがない」と、やり過ごすことを覚えます。英国人の寛容さは、こうした「諦め」を重ねた上に至った悟りの境地なのかもしれません。
さて、このコラムを読んでくださっているあなたは、英国暮らしを通じて、英国の人々や社会を「寛容だ」と感じたことはありますか。あるとしたらどんな時でしょうか?



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