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Mon, 09 December 2024

Yoshiki インタビュー

ステージ上で気絶してしまうほどに激しく叩き続ける「X Japan」のドラマーとして、そして自ら作曲した美しい旋律を優雅に奏でるピアニストとしての二面性を持つYoshiki。5月29日にロンドンにやって来るのは、後者のYoshikiだ。名だたるクラシック音楽の大家たちによる名演奏の舞台となってきたロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールにて、世界ツアー「Yoshiki Classical」のロンドン公演を行うYoshikiに話を聞いた。

Yoshiki
1989年にロック・バンド「X」としてメジャー・デビュー。ソロ活動などを通じてクラシック音楽の分野での楽曲も多数手掛ける。1999年に、天皇陛下御即位10年をお祝いする国民祭典の奉祝曲を皇居前広場で演奏。2012年には、米国の優れた映画・テレビドラマを表彰するゴールデン・グローブ賞の公式テーマ曲「ゴールデン・グローブのテーマ」を作曲した。4月末より、クラシックの分野における活動の集大成となる世界ツアー「Yoshiki Classical」を開始。5月29日にはロンドン公演を開催する。
www.yoshiki.net

Yoshiki Classical
5月29日(木)20:00(開場19:00) £30~75
Royal Festival Hall Southbank Centre, Belvedere Road London SE1 8XX
Tel: 020 7960 4200
http://kililive.com | www.seetickets.com | www.southbankcentre.co.uk

Yoshikiさんのクラシック・アルバムの一つである「Eternal Melody」の収録はロンドンで行われたそうですね。

ビートルズのプロデューサーとして知られるジョージ・マーティン氏にプロデュースをお願いし、僕の作った楽曲をロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に演奏してもらうという機会をいただいたんです。もう素晴らしいとしか言いようのない出来栄えに仕上げていただきました。あの機会がきっかけとなってクラシック音楽をさらに好きになったというか、これからもクラシックをやっていこうと強く感じたことを今でもよく覚えています。

Yoshikiさんは現在、米ロサンゼルスに生活の拠点を置かれていますが、以前にはロンドンへの移住も検討されていたと聞きました。

移住先を決める際に、個人的にはロンドンが第1候補で、パリが第2候補でした。幼いころからクラシック音楽が好きで、クラシック音楽というと最初に欧州を思い浮かべてしまいますよね。またパンク・ロックも好きなので、パンクが盛んだったロンドンに行きたいという気持ちもありました。ただ自分以外のX Japanのメンバーがロサンゼルスを希望していたので、多数決でロサンゼルスになってしまったのです(笑)。

とりわけ欧州においては、ロックに比べて、クラシック音楽の分野は敷居が高いという面があるのではないでしょうか。

正直に言うと、クラシックの分野での敷居の高さは感じますね。ただ考えてみると、ロックにしても、Xとして始めたばかりのころは、いわゆる「ビジュアル系」として活動していたことで様々な批判を受けました。当時は髪の毛を染めたり、派手な格好をして音楽を演奏すること自体が、評論家の人たちからの悪評を買っていたんですよね。「もっとまじめに音楽やるべきだ」とよく言われました。今でも批評家の言うことはあまり気にしないようにしています。ロックにせよ、クラシックにせよ、素晴らしい楽曲をつくって人に感動を与えたいというのがすべてですから。

今回のロンドン公演はどのような内容になりますか。

演奏に加えて、会場に大型スクリーンを持ち込んでビジュアル的な要素を見せる予定です。曲に関しては、X Japanのクラシカル・バージョンの曲が半分ほど。天皇陛下御即位10年奉祝曲となった「Anniversary」や「ゴールデン・グローブのテーマ」に加えて、新曲も披露します。クラシック・コンサートとしての形式を取っていますが、X Japanの曲などに関しては演奏に合わせて一緒に歌っていただくのも大歓迎です。

最後に、日本人が海外で認めてもらうために最も必要なことは何だと思いますか。

海外に出るとまずぶち当たるのが言葉の壁ですが、それに関しては意外と簡単で、単に勉強すればできることだと思います。僕も渡米当初は全く英語が話せなかったけれども、個人教授に来てもらいまして、大体2時間ぐらい毎日勉強しました。あとは教科書、参考書の類を開いて、文法や発音といった勉強もしましたね。

それよりも本当に必要なのは、強い信念を持つというか、自分を信じることでしょう。日本から海外にやって来て、半年とか一年であきらめてしまう人もいますが、自分の場合は頑張ることができると思ったので、もう10年以上も海外暮らしを続けています。自分の音楽が通用すると何となく感じてしまったんですよね。その感覚だけを信じて、今も夢に向けてまだまだ頑張っている最中です。

Yoshiki Classical
5月29日(木)20:00(開場19:00) £30~75
Royal Festival Hall Southbank Centre, Belvedere Road London SE1 8XX
Tel: 020 7960 4200
http://kililive.com | www.seetickets.com | www.southbankcentre.co.uk
 

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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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