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ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 25 September 2020

Romney Hythe & Dymchurch Railway
ダンジェネスへ向かうミニチュア蒸気機関車

ダンジェネスを訪れるには、車以外では「ロムニー、ハイス&ディムチャーチ鉄道」(RH&DR)を利用する方法がある。かつて「世界最小の公共鉄道」と呼ばれたこともある、英国屈指のミニチュア蒸気機関車RH&DRについて、7月に訪れた実地体験も含めご紹介しよう。

1927年に創業

通常の蒸気機関車の3分の1ほどのサイズであるRH&DRは、英東南部ケントの港町ハイス(Hythe)を起点に、約22キロの距離を走行する。ディムチャーチ、セント・メアリーズ・ベイ、ニュー・ロムニー、ロムニー・サンズなど海辺の町を経由しダンジェネスに至るこの路線は、1927年、鉄道ファンだった2人のレーシング・ドライバー、 J.E.P・ ハウィーとルイ・ズボロウスキーによって開設された。翌28年に全線開通し、以来、RH&DRは観光客だけではなく、第二次世界大戦中にはノルマンディー作戦のための武器弾薬を運ぶなど、遊園地などのミニチュア機関車とは異なる、実用的な鉄道としての役目も担った。近年では地元の小学生の通学列車として利用されていた時期もあったそうだ。

ダンジェネスへ向かうミニチュア蒸気機関車ミニチュアとはいえ、本格的な走りを見せる蒸気機関車。約10両だが、前方の車両にいる乗客たちは皆、煙でいぶされてしまう
ダンジェネスへ向かうミニチュア蒸気機関車

レール間は15インチ

英国の標準的な鉄道のレール間(軌間)は4フィート8インチ半(143.50センチ)と定められているが、RH&DRの軌間は15インチ(38.10センチ)と狭く、「本格的な公共輸送を行う、正式営業の実用鉄道」としては、世界で最も狭い軌間を使用している。当然、車体も小さく、コンパートメント式の車内は、大人が2人並んで座ればいっぱいになってしまうサイズで、例えるなら、ロンドン・バスの2座席分の横幅に等しい。ややカーブを描いた天井は低く、大人がまっすぐ立てる高さはない。また、窓を開けることができない設計のため、乗客は必然的にスライド式のドアそのものを開けて車内に風を入れることになり、乗車中はちょっとしたスリルを味わうことができる。

ダンジェネスへ向かうミニチュア蒸気機関車客層は家族連れやカップル、年配の英国人も多い。車椅子用の車両もあり、ペットもOK。この日は大小の犬が5頭ほど乗車していた

約1時間の旅

ハイスからダンジェネスまでの乗車時間は約1時間。緑の草原、麦畑、牧羊地、そして住宅地と、車窓の景色は目まぐるしく変わり飽きることはない。風景だけではなく、出発地点付近では「撮り鉄」たちが待ち構えているほか、RH&DRに向かって手を振る人が驚くほど多い。「Welcome back RH&DR」という手書きのポスターを掲げる人もおり、地域の住人たちがRH&DRを誇りに思い、新型コロナウイルス予防のため数カ月運休していたRH&DRの再開を心から喜んでいる様子が伝わってきた。

Dungenessへの行き方

London St Pancras International駅からナショナル・レールでFolkeston Central駅まで約1時間、Folkeston Central駅からバス(Golden16 Bus Stop A)でHythe Light Railway Station まで約35分。目の前のHythe RH&DR駅からDungeness駅までRH&DRで約1時間。

RH&DRはあらかじめ乗車券のオンライン予約が必須。チケットは2種類あり、途中のNew Romney駅からDungeness駅まで約30分の旅を楽しむ「NEW ROMNEY TO DUNGENESS RETURN」(10ポンド、10:35から4便運行)と、Hythe 駅からDungeness駅までの1時間を楽しむ「HYTHE TO DUNGENESS RETURN」(19ポンド、11:00と12:30の2便運行)がある。いずれも乗車してきた列車で戻るため、前者の場合Dungeness滞在時間は約25~45分、後者の場合は2時間と決まっている。なお、8月は金曜を除く週6日運行だが、16日以降は休業。9月から再開するので、ウェブサイトで確認を。

プロスペクト・コテージはDungeness駅から徒歩で20分ほどかかるため、コテージへ行きたい方は後者の乗車券がお勧め。

※列車内は透明なアクリル板で区切られているが、マスクを着用のこと

チケット予約

Romney, Hythe & Dymchurch Railway
https://www.rhdr.org.uk/

 
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