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Mon, 06 December 2021
今すぐロンドンを撮りに行こう

レストランで出会った一品に、かけがえのない出会い、そしていつまでも記憶に留めておきたい風景……。ロンドン生活の新米さんでもベテランさんでも、この街に恋に落ちる瞬間はきっと誰にでもあるはず。お手持ちのカメラを使いこなして感動を真空パック、思う存分写真に収めよう!

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特徴を知って使いこなそう
今回使用したのはこのカメラ

Contax Ariaフィルム一眼レフ・カメラ
機種: Contax Aria

どんどん新しいテクニックを身に付け、自分のレベルに合わせてレンズなどのアクセサリー類もレベル・アップしていけるのが一眼レフ・カメラの特徴だ。デジタルに慣れてしまった人は、その場で仕上がりがチェックできないのがもどかしいかもしれないが、現像からあがった写真を1枚1枚確認する高揚感はフィルムならでは。

Canon EOS 1000Dデジタル一眼レフ・カメラ
機種: Canon EOS 1000D

フィルム一眼レフとの最大の違いは、やはり撮影後すぐに画像が確認できること。そ れにフィルム代と現像代を気にせず、満足 するまで何枚でも撮影できるのも大きな魅 力だ。最近ではお手軽価格で小さめのモデルも多く販売されている。また、画素数がコンパクト・カメラに比べて大きいので、写真を大きく引き延ばしても美しい!

Canon PowerShot SD200コンパクト・デジタル・カメラ
機種: Canon PowerShot SD200

ポケット・サイズで毎日気軽に持ち運びできるのが一番の魅力。どんどん軽量化され ている上、画素数が大きくなったり機能が 増えたりと進化を続け、より高画質な画像 を残せるようになっている。充実した機能が付いているのに「宝の持ち腐れ」となっていることが多いので、きちんと使いこなせば、すぐにワンランク上の写真が撮れるはず。

即効アドバイス

これからカメラを購入する人へ

・一眼レフ・カメラの面白さの1つは、レンズを交換したり、外付けのストロボなどを利用することで撮影の幅を広げられること。広角や望遠などそれぞれ特徴があるので、撮影シーンに合わせてレンズを数本持っていると便利だ

・コンパクト・カメラは動画や撮影シーンに応じた設定を行ってくれる機能が大充実。軽量なぶん手ブレしやすいので、手ブレ防止機能が搭載されているものがお勧めだ。また、望遠機能が付いたコンパクト・タイプは、外付けストロボなどのアクセサリーを組み合わせることができる
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「キレイ」には法則がある
構図は「黄金分割比率」を当てはめるべし

いまいち迫力が出ない、
ワン・パターンな写真が多い

普段、何気なく人や物を撮るときに、被写体を中心に配置する「日の丸構図」になりがちな人は多いのでは?でも、この構図はよほど被写体にインパクトがない限り、どことなく「ありがち」な写真になってしまう。でもこの構図の配置を少し変えて「黄金分割比率」を応用することにより、写真に奥行きを出したり全体のバランスを良く見せたりすることができる。

黄金分割比率(黄金比、黄金分割とも呼ばれる)とは、イタリアの数学者フィボナッチが考え出した「人間が最も美しく感じるバランス」のこと。黄金分割比率のライン上に被写体の中心を持ってきたり、全体の3分の2に被写体を当てはめ、残りの3分の1を背景にしたりして応用しよう。名前だけ聞くと小難しいけど、使い方はいたって簡単で、どんなシーンでも利用できる優れものだ。

黄金分割比率図黄金分割比率図

たいていのデジタル・カメラは、このような格子線を液晶モニターに表示する機能がついている。黄金分割比率は正確には「1.618対1」だが、図のようにフレームを縦・横とも3分割し「2対1」として考えてみよう。するとたとえモニターに格子線が表示されなくても、簡単に黄金比を活用することができる。


中心に被写体を置いた例   中心に被写体を置いた例
「日の丸構図」的な写真ばかりだと、アルバムが少しマンネリになる
黄金分割比率を使って被写体を置いた例1   黄金分割比率を使って
被写体を置いた例1

被写体を中心から少しずらし、全体の3分の2程度に収めることで奥行きが出る
黄金分割比率を使って被写体を置いた例2
  黄金分割比率を使って
被写体を置いた例2

こちらは黄金比を縦に応用した例。カメラ目線ばかりでなく、違う方向を見てもらうことで、また雰囲気が変わる
即効アドバイス

手ブレを防ぐには①

・コンパクト・カメラで撮影するとき、液晶モニターを見ながらシャッターを押すと、脇が開き腕が安定しないので手ブレしてしまう。モニターは被写体の構図を決めるときに使い、実際にシャッターを押すときはファインダーを使うことで手ブレを防ごう

・レストランで、おいしそうな料理をピシャリ……。でも自然光が少ない暗い屋内では、シャッター・スピードが遅くなり確実にブレてしまう。テーブルに肘をついて脇を絞め、体を固定すること

・動いている被写体を撮影する時は、脇を固めたまま上半身は動かさず、腰から下で回転するように撮影するのがポイントだ。また、設定を変えられるカメラであれば、シャッター速度を速めて撮影しよう
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これだけで写真に深みが出る
「被写界深度」を使い分けるべし

メリハリがある写真が撮りたい、
プロっぽく見せたい

「被写界深度」とは、ピントが合っている範囲のこと。右の写真2枚は同じシチュエーションで撮影したものだが、ピントが合っている領域が違う。上のようにピントが合っている範囲が狭い写真を「被写界深度が浅い」、逆に下のようにピントが合っている範囲が広い写真を「被写界深度が広い」と言う。

基本的には、「絞り(F値とも呼ばれる)」を小さい数字にすれば、背景がボケてくる。逆に周囲のディテールまで撮影したいときは、絞りを大きな数字にしよう。一眼レフの場合、レンズの種類によってボケ方が大きく異なるので、絞りの数字を変えながら同じ被写体を何枚か撮影することで、自分のカメラやレンズの特性を学ぶことができる。また、絞り機能はコンパクト・タイプにも付いているのに見落とされがち。この機能を使いこなせば、ぐっとプロっぽい仕上がりになるだろう。

被写界深度が浅い例 被写界深度が浅い例
人物にのみピントが合っている状態。背景をぼかすことによって人物に焦点が当たり、より被写体の表情などを浮かび上がらせることができる。ポートレイトや花などの撮影に用いられることが多いテクニック
被写界深度が深い例 被写界深度が深い例
被写体を主体に、背景にもほぼピントが合っている状態。全体がくっきり見渡せることが利点で、カタログの商品撮影時などに使われる

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光のコントロールが鍵
「露出」の調整にひと手間掛けるべし

オートのフラッシュに頼りがち、
室内や屋外で撮ると暗すぎる・明るすぎる

上手い下手は別にして、「思い通り」の写真を撮れる人というのは、実は光の加減を考えて撮影していることが多い。例えば、料理の写真を撮る際、フラッシュを使うと白飛びして美味しそうに見えない、でもフラッシュなしでは暗すぎる……と感じたことがある人は多いだろう。この場合、フラッシュを使わず、自然光を頼りに「露出」を調整して撮影することがキモとなる。

「露出」とは、デジタル・カメラに内臓されたCCD(イメージ・センサー)やフィルムなどに当たる光の量のこと。写真は光で構成されているので、露出を最適に調節し、写真の明るさをコントロールすることがとても重要なのだ。デジタル・カメラは自動的に被写体の明るさを感知して、それに合わせて露出を設定する。そのため暗いところでは全体を明るくするよう、逆に明るい場所では暗くするよう露出が調節されているのだ。

写真が暗く写っているときは「露出アンダー」、逆に明るすぎて色が飛んでしまったときは「露出オーバー」と言う。デジタルにもフィルム・カメラにも露出をコントロールする機能が付いていて、通常は+と-記号で表示されている。写真を明るく撮影したいときは「露出をオーバー(プラス補正)にする」、暗く撮影したいときには「露出をアンダー(マイナス補正)にする」ことで、すぐにお悩みが解消されるはずだ。

露出の調整
これらは「ハイキーな写真」と呼ばれ、ポートレート撮影によく使われる、肌のディテールを光で消して白く見せる方法だ。写真①はオートで撮影したもの、写真②と③はそれぞれ+1、+2の露出補正をしている

露出の調整
写真④はオートで撮影したもの。写真⑤は-3の露出補正をしている。ここで注目したいのが、見る人の焦点の変化だ。④では手前にある橋やその上の人物に視線がいくが、⑤では沈んでいく太陽に視線が移る。光を調整することで、自分の意図するイメージにより近付けるはずだ

即効アドバイス

光を味方につけて、思いのままに撮影

・白っぽい壁や明るい空が背景にある場合、あるいは室内から外の景色を撮るときに外が明るいと感じたらマイナス補正。また、室内や屋外で影になっている場合、プラス補正すると奇麗に撮れる

・背景に何もないところでフラッシュ撮影をすると、被写体だけに光が当たるため、背景が暗くなってしまう。そして被写体が近い場合、光が強すぎて白飛びしてしまう。できるだけ室内を明るくし、それでも暗い場合はデスク・ランプを被写体に向けるなどして、光が分散するよう工夫しよう
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ふんわり、自然な画像の秘訣って?
ストロボの向きを工夫するべし

自然なポートレートが撮れない、影ができる

「とりあえず光を当てておこう」と、何かにつけフラッシュを使用する人は多いのでは。光をコントロールすることの重要性は、「露出」の項目で説明した通りだ。ここではフラッシュをいかに使いこなすかを伝授しよう。

まず、コンパクト・タイプなどの場合、カメラに内臓されたフラッシュで光の向きを調節することは難しい。でもここで諦めてはいけない。「光が強すぎて白飛びしてしまう」と感じたら、フラッシュを指で部分的にカバーすることで簡単に光の強度を調節することができる。

また、一眼レフ・タイプは外付けタイプのストロボを入手することでワンランク上の撮影ができる。外付けタイプは左右、上下に角度を変えることが可能なので、目的に合わせて光の向きや量を調整してみよう。

ストロボ無し ストロボの角度① ストロボの角度②
ストロボ無しでの写真。雰囲気がある写真ではあるが、顔の左右のコントラストが少し強すぎる ストロボを直接被写体に当てた写真(ストロボの角度①)。顔の左右のコントラストは改善されているが、ストロボなしに比べて顔に光が強く反射していて、人物の影も背景に写っている ストロボを上に向け、光を天井に反射させた「バウンス撮影」による写真(ストロボの角度②)。天井に反射させた間接光を利用することで、ストロボよりもソフトな光になっている。見た目も自然で、背景に人物 の影も現れない
ストロボの角度① ストロボの角度②
ストロボの角度① ストロボの角度②
即効アドバイス

自分好みの色で写すには

・たいていのデジタル・カメラには「ホワイト・バランス」という機能が付いていて、晴天、曇り、蛍光灯の下での撮影など、設定を変えることによって色調を変えて撮ることができる

・ホワイト・バランスが「晴天」に設定されたまま屋内で撮影すると、黄色みが強い写真になる。逆に「蛍光灯」に設定したまま屋外の太陽光で撮影すると、青みがかってしまう

・クリスマス・ツリーやイルミネーションを奇麗に撮るには、ホワイト・バランスを「太陽光」に設定。すると電球の温かな色合いがそのまま写る
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ロマンティックな思い出を鮮やかに
夜景は「フラッシュなし」で挑むべし

夜景が思い通りに撮れない

写真①はオートで撮影している。周囲が暗いためカメラは「補助光が必要」と判断しフラッシュがたかれたものの、光が対象物に届いていないため、暗い写真になってしまった。また、夜景と一緒に人物を撮影した際に、顔だけフラッシュが反射して写っているのに、景色が全く写っていないという経験が誰にもあるはず。これは、カメラから近い人物だけにフラッシュの光が当たり、景色が光量不足であることが原因だ。

夜景を撮影するときのポイントは、「発光禁止モード」にしてフラッシュを発光させないこと。だが光量が少ないと、カメラはシャッターを開いている時間を長くすることでより多くの光を取り入れようする。するとシャッター・スピードが遅くなり、手ブレが起きてしまう。そこで感度設定を100~400(写真②、③)、あるいは1600(同④)に上げて、光を効率的に取り入れられるようにしよう。感度を上げることでシャッター・スピードが通常より速くなるため、手ブレを防ぐことができる。ただ、写真④のように画像の荒れに繋がるため、より美しい画像を求めるのであれば、面倒でも感度を大幅に上げず、手ブレ防止のため三脚を利用して撮影することをお勧めする。

オート・モード
発行禁止モード

即効アドバイス

手ブレを防ぐには②

・三脚を使うときは、ぜひセルフ・タイマー・モードで撮影しよう。三脚を使っていても、シャッターを押す圧力によってブレる可能性がある

・三脚がない場合は、座ったり何かにもたれたりし、できるだけ体を安定させたり、カメラを何かの上に乗せるなどして固定しよう

個性派さんに大人気
トイ・カメラの魅力とは

4連写や魚眼レンズ、ピン・ホールにプラモデル・カメラ……。世の中には「トイ・カメラ」と呼ばれる「仕上がりが想像できないおもちゃカメラ」がたくさん存在する。勝手にブレる、実際と違う色で撮れるなど、カメラ自体の品質が悪いがために、ちょっと趣向の変わった写真が撮れるのが良いところ。「普通のカメラじゃ物足りない!」という人はぜひ試してみては。

ニャーニャーHOLGA K202使用したのはこのカメラ: ニャーニャーHOLGA K202

簡単に言えば「何度も使える使い捨てカメラ」。現物以上に鮮やかな色の写真が撮れるトイ・カメラが多いなか、このカメラはふんわりした色彩の写真が撮れることが特徴だ。ちなみに撮影には全く関係ないが、ネコの顔に付いた黒いボタンを押すと9つの種類の効果音が流れ、赤と緑のランプが点滅する。

トイ・カメラこの写真では空が実際の色よりも強調され、濃い青に仕上がっている。ネガ・プリントの良いところは、写真屋さんに現像を頼むとき「もう少し濃いめに」「黄色みを強くしてください」など、色に注文をつけられることだ。ネガ・プリントはイエロー、シアン(青系)、マゼンタ(赤系)の3色で調整できて、この3色のどれかを強くしてもらうことは比較的簡単。いろいろ試して、自分好みの色を発見してみては。

トイ・カメラ朝、霧がかかったときの写真。同じ機種でも、1つ1つ微妙に撮れ方が異なるのがトイ・カメラの面白いところ。このカメラは実際よりも柔らかい色彩で撮れるが、その特徴と霧との相乗効果で、なんとも幻想的な雰囲気になった。いつもの景色が思ってもみなかった表情で撮れたり、偶然の美しさが堪能できたりするのもトイ・カメラの魅力だ。

 

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