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フランスニュースダイジェスト
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jeu 17 mai 2012

40. 中国人よ、カムバック

国境なき記者団を始じめ、チベット問題や北京五輪開催に対するフランスからの度重なる抗議運動を受け、中国当局は北京市内の旅行業界へ、フランス関連商品を取り除く指導をした。

仏「ルモンド」紙の調査によれば、北京の中国国際トラベル・サービス(CITS)の職員は、8月からはフランスだけではなく欧州全体の渡航先を制限するようにと、中国当局より通達があった。中国では、4月にパリで行われた聖火リレーの妨害で、仏系スーパー・マーケット、カルフールの不買運動がインターネットの投稿で広まった。

2007年には、およそ70万人の中国人観光客がフランスに訪れており、フランスの旅行業界関係者によれば、中国人1人当たりの1日の宿泊費と食費はおよそ36ユーロ前後。現地では、主にブランド品などの購入にお金を掛けるという。中国人観光客は、フランス国内で1日平均1人当たり、80ユーロ(パリ市内では、248ユーロ)を支出、90%はブランド品の購入に当てられるという。フランス観光局によれば、日本人観光客による観光収入は年間7900万ユーロ(約130億円)で国別トップだが、中国人観光客による観光収入も年々増加しており、日本人観光客に迫る勢いで増加中ということだ。

そんなことから、今回の中国当局によるフランス旅行ボイコット通達は、夏の大型連休を前に、フランス国内の高級ブティックに痛手を与えている。パリ9区オスマン通りに店舗を構える免税店の販売員は、「パリジャン」紙のインタビューに「5月頃から、中国人観光客が減少した」と答えている。

変わって、10日付「ルモンド」紙によれば、米国のインターネット旅行代理店、エクスペディア(Expedia)が、欧州6カ国、4000のホテルで観光客への調査を行ったところ、フランス人は態度が悪い、けち、言葉が不得手。中国人は、服装がだらしない、列を守らないなど、共にワースト観光客に輝いたそうだ。

ただ、現地でお金を落とす中国人観光客に比べ、ドケチなフランス人の方が、旅行業界にとってはタチが悪いらしい。

[参考文献]
《La France ne figure plus au catalogue des voyagistes pékinois 》, Brice Pedroletti, Le Monde.fr, 4 Juin 2008, Paris
《Tourism :le boycott chinois se fait sentir 》, Camille Neveux, Le Parisien P I, 9 Juin 2008, Paris

 
柳澤創(やなぎさわはじめ)
パリ第8大学講師、フォトジャーナリスト。
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