現代アートは、多くの場合発表とともに意見がまっぷたつに分かれることが多く、古いものだとレンゾ・ピアノ設計のポンピドゥーセンターが絶賛される一方で、「石油コンビナート」などの酷評を受けていた。
当然、斬新なデザインのこのパレ・ロワイヤルのオブジェも芸術評論家を始め各方面から賛否両論だった。とはいえ、あれから22年、いまやガイドブックにも載る観光名所。
屋外に設置される多くの作品にいえることだが、雨風にさらされ、人にさわられ、その他諸々の事情で作品の痛みが早い。
そんなことから、ビューレンは文化省に作品の修復依頼をしていたのだが、修復には膨大な金額がかかるという理由から。歴代の文化相は、彼の願いを聞き入れなかった。さらに、最近ではパレ・ロワイヤルの作品の取り壊しもささやかれているほどだ。
ビューレンは「取り壊しも、修復も同じだけのお金が発生する。それなら、修復を優先してくれ」と再度、修復願いを出しているが未だに回答が来ていないらしい。
どのような建造物でも、保存にはお金がかかる。しかし、世界ではこれまでに建築物、芸術作品など、一時の財政難を理由に取り壊された物が多い。物を壊すのは一瞬だが、取り壊されてからそのものの価値を再確認しても後の祭りである。
出来ることなら、パレ・ロワイヤルのビューレンの作品も修復保存してもらえることを願う。
ダニエル・ビューレンについて:http://www.danielburen.com





(Photo by Jimmy)








