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ロンドンのゲストハウス
mer 24 août 2016

パリのストリートアート

花百般 パリに咲く花

パリには世界でも有数の規模、内容を持つ美術館が多々存在しますが、パリの街で見るべきアートはそれだけではありません。少し気にして周りを見回すだけで、パリは実に多くのアート作品で溢れ返っていることに気づくはずです。(Texte:Yuzu Fukunaga)

「ストリートアート」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。名前の通り、街路で見ることのできるアートで壁や道路をカンバスにし、ペンキやスプレーで描かれた作品のことでグラフィティとも呼ばれています。ちなみに街中にスプレーペンキで描かれているデザイン化された文字をよく目にすると思いますが、これはタギングと呼ばれるもので、グラフィティとはまた別のくくりのものとされています。  

パリの街や壁がグラフィティに覆われ始めたのは1980年代。この時代はまだグラフィティが、アートとして確立していなかったため、アーティストたちは長い間アンダーグラウンドで活動していました。というのは、街中にゲリラ的に現れるグラフィティは落書きとの線引きが非常に難しく、サブカルチャーとして扱われてきたためです。しかし2002、03年になると、ストリートアートがメディアでも頻繁に取り上げられるようになり、世間で注目され始め、このころからストリートアートは一種の芸術活動として認知されるようになりました。パリのアーティストたちも雑誌に載ったり、作品集として本になったりと活躍の場を広げ始め、すっかりアーティストとして扱われるようになりました。

パリのストリートアートの先駆者と言えば、ジェローム・メナジェ(Jérome Mesnager)、ネモ(NEMO)、モスコ・エ・アソシエ(Mosko et associés)が有名で、彼らの作品は20区、特にメニルモンタン付近に集中して存在しています。

メナジェは1983年から「白い男」と呼ばれる人間の5体の白い影を描き続けています。ネモは型紙を用いた手法で、帽子をかぶった黒いレインコートの男を描くのが特徴的で、それに赤や黄色の鮮やかな傘や風船が加わり遊び心たっぷりに構成されています。

ジェローム・メナジェ(Jérome Mesnager)「白い男」
ジェローム・メナジェ(Jérome Mesnager)「白い男」

また、モスコはサバンナを思わせるアフリカの動物たちを色鮮やかに描いています。作品の中にはメナジェ、モネがコラボレーションしたグラフィティもあり、そこから彼らが交友関係にあることもわかります。彼らに共通する1番の特徴は20区の街並が再開発により破壊されるのに反対するための作品を描いているということ。20区は昔ながらの風景が残る パリの下町を感じさせる界隈なのですが、同時に再開発の波が押し寄せているところでもあり、多くの古い建物が壊され、新しい建物が建てられるようになりました。そこで彼らはが20区の街並を残すため、近代ビル建設を阻止に抗議の声を上げて、取り壊されそうな建物にグラフィティを描き始めたのです。つまり、20区のストリートアートはアーティストたちの静かな抗議でもあるのです。

ちなみに20区で見られるのはメナジェらのグラフィティだけではありません。この界隈はアーティストのアトリエが多い場所でもあり、ストリートアートが実によく浸透しています。またメナジェらに続けとばかりにさまざまなアーティストがこの界隈に集中し、道の至る所にグラフィティを見ることができるのです。たとえば、フレッド・ル・シュバリエ(Fred le Chevalier)、ジェフ・アエロゾル(Jef Aérosol)、 エンダー(Ender)など勢いのあるアーティストのグラフィティが歩く道、歩く道ずらり。しかもここ20区は静かな界隈のお陰か、グラフィティの上に落書きをされることも少なく、作品の保存状態が非常に良いのです。

フレッド・ル・シュバリエ(Fred le Chevalier)
フレッド・ル・シュバリエ(Fred le Chevalier)

エンダー(Ender)
エンダー(Ender)

20区と負けず劣らずストリートアートが盛んなのが14区で、ここを代表するのが女性アーティストのミスティック(Miss.Tic)です。  

ミスティック(Miss.Tic)
ミスティック(Miss.Tic)

ポシュワール(ステンシルテンプレート)を使った、黒髪のセクシーな女性と少し挑戦的なメッセージがミスティックの特徴で、本人も住むビュット・カイユ(Butte aux Cailles)界隈のサンク・ダイヤモンド通り(Rue des cinq diamants)はミスティック通りとも呼ばれ、ありとあらゆる壁にミスティックのグラフィティを見ることができます。  

いまでこそ住民に愛され、カフェ、ブティックのファサードまでが彼女の作品で溢れ返っていますが、ストリートアートがまだアートとして認識されかった90年代には器物損壊罪で幾度も逮捕され、有罪判決も受けているのです。  

事実、ストリートアートはアートとして扱われ始め、徐々に市民権を得てはいますが、落書きとの線引きが難しい点は今でも変わらず、描いては消されのアーティストと建物管理者との追いかけっこを見ることも少なくありません。しかし、近年ストリートアートに向けて場所を開放しようという動きも出てきて、市や県が特定の壁を、合法的なグラフィックアート(リーガル・グラフィティ)の場として提供するのも見られるようになりました。

取材をしている最中に通り掛かった ジャン・プールマーチ通り(Rue Jean-poulmarch)の一角でも大きな壁一面がグラフィックアートとして埋め尽くされて、ここも開放されている壁なのかなと見ていると、ちょうどペンキを持って絵を描いている青年が。さっそく声を掛けてみると「そう、ここはリーガル・グラフィティの壁として開放されているんだ。だからすぐに絵が変わる。で、今回は僕の番ってわけ」と快く答えてくれました。  

ジャン・プールマーチ通り(Rue Jean-poulmarch)
リーガル・グラフィティの壁

リーガル・グラフィティの壁、以前は14区、20区に集中していましたが、その範囲は次第に広がりつつあるようです。ちなみにこのときは知らなかったのですが、彼はホップン(HOPNN)というイタリア人のアーティストで、家に帰ってからインターネットで調べてみると、いくつかのページで作品が取り上げられていて、アーティストとしてしっかりと活動している青年でした。実は私の住むアパートの近くにも彼のグラフィティがあったりして、今ではすっかり親近感です。

ストリートアートは普段の生活で何げなく目にしているものなので、パリの街ではすっかりおなじみの風景となってしまいましたが、少しだけ意識して周りを見てみると新しい発見がたくさんあります。自分が思っていた以上に街中にグラフィティが描かれていて、しかもそれをアートとして意識した瞬間にパリの街が突如として1つの美術館となり得るのです。これから天気もますますよくなり、街を出歩くことも増えることかと思います。ブラブラしながら、少しキョロキョロして、いつものパリの景色をさらに楽しんでみるというのもよいのではないでしょうか。

クモCherchez cette araignée!
このクモを探せ!


作者不明ですが、取材にいった14区、20区はもちろんのこと、パリ中の至る所に出現しています。あなたの家の近くにもいませんか?

REROに聞く  ストリートアートとは?

6月にグランパレで展示会を成功させたばかりのフランス人アーティスト・RERO。
彼は世界規模で活躍する若手アーティストの1人です。
彼の作品はそのメッセージとともに美術館という、
ある定められたアートの枠を飛び出し、街へ、世界へと発信されています。

屋外にあるあなたの作品はすべて「ストリートアート」という名称で呼んでもいいのですか。

いや、「ストリートアート」という言葉はそもそも英語だし、あまりにグローバル化され過ぎてる。どちらかというと、この言葉はマーケティングのために使われる言葉だと思うね。僕は自分の作品について、«intervention urbaine»(都市の介入)という言葉で表現しているんだ。いわゆる世間で認識されている「ストリートアート」についてだけど、アートと表現するのは正しいとは思わない。これはexpression(表現)というカテゴリーになると思うんだ。 Art urbain(都市芸術)という表現も違う。僕は自然の中でも作品制作しているからね。全ての景色の中での表現だと言える。つまり作品を展示するために作られた場所以外における表現なんだ。1つの場所や対象物、作品のカンバスとなる素材に、その物自身の持つ第1の存在意義とは異なる解釈を与えるということ。それは湖であったり、野原であったり、電車であったり……。室内の展示空間とは違った屋外にあるコンテクストに対する反応を表現することで、«intervention en extérieur»(屋外における作用)ってことかな。

DECHETS CREATIFS - CENTRE POMPIDOU - 2013
DECHETS CREATIFS - CENTRE POMPIDOU - 2013

DO NOT CROSS THE LINE - CENTRE POMPIDOU - 2013
DO NOT CROSS THE LINE - CENTRE POMPIDOU - 2013

街中で見掛けるグラフィティは、落書きとも見なされることもありますが、それについてはどう思われますか。またタギングについてはどう考えますか?

落書きという名のアートにも成り得る。でもタギングは落書きではなくてサインのカテゴリーになる。ここで重要なのはその作品が道にあるかどうかではなくて、その作品が個人の所有物かどうかということ。それが定義だと思う。例えば、室内で製作されたカンバスに描かれた絵の中には落書きに見えるものだってある。でもその落書きは作者の所有物であるカンバスに描かれているから、これはアートだと言えるのさ。道端の壁に描かれた絵の場合、要は絵のカンバスとなっている壁が製作者の所有物ではないから、アートでなく落書きと見なすんだろうね。Martin Barré(マーティン・バレ)というアーティストを知っているかい? 彼が描いた線がアートとして評価されてるのは、単純にそれが彼の所有物であるカンバスに描かれているからで、それが道端にある他人の壁に描かれていたとしたら落書きと取られていただろうね。

場所によってあなたの表現するものやそのメッセージは変わるのでしょうか?

問題意識は常に同じさ。例えば生物を描写した静物画(フランス語でNature morte:死んだ生物の意)を美術館に展示して見せることよりも、その絵に使われているカンバスの元の姿である麻の生い茂った野原の景色を見せることの方が、より本当の自然(フランス語でNature vivante:生きている生物の意)を見せることができるだろう。表現する方法は変わるけど、基本的にこんな風に物事をひねって解釈することで、本質に迫りたいのさ。

NOT FOUND - installation dans une eglise abandonnee – 2011
NOT FOUND - installation dans une eglise abandonnee – 2011

SERGE - GAINSBOURG- rue de verneuil
SERGE - GAINSBOURG- rue de verneuil

Tourment -
installation exterieure – 2012
Tourment - installation exterieure – 2012

現在製作中の作品はどのようなものですか?

焼いた木材を使ったプロジェクトを行っているよ。日本の焼杉の外壁なんかにも興味があって、とても美しいと思うんだ。もともと火による破壊に興味があったんだ。状態が刻々と変化するからね。それに自分の作品が破壊される訳だから、その破壊の形はとても特別なものだったよ。最近は«Résilience = 回復能力»っていう作品を作っていて、今はコソボ共和国についての作品を制作中さ。彼らは管理下に置かれた状態で独立をした。ここには管理(Superviser)と独立(indépendant)という対照的な言葉がある。その両者が一緒に歩んでいかなければならないんだ。僕がまだ学校に行っていたときによく、「矛盾はいけないものだ」と言われたよ。でもね、今はどこにいっても矛盾は必要なものなのさ。なぜならそれは僕たちの時代の産物なんだからね。

これからのアートプランはどんなことを考えているますか?

僕が個人的に興味を持って取り組んでいるテーマというか、僕の今の表現方法の1つなんだけど、ある場所を表現した1つの言葉を印刷してその場に設置するんだ。同時にその言葉に横線を引いて否定することで問題提起をする手法さ。あちこち旅行しながら、その場所を表現した典型的な言葉を印刷して置き、その言葉に横線を引くことで、でも本当はそれだけじゃないだろうということを提起するんだ。もし日本に行くことがあったら、絵馬を使ったプロジェクトをしたいよ。願いを書く代わりに起きてほしくない事を書くとかね。

最後にメッセージをお願いします。

オベルカンフ通りとサン・モール通りの交差するところある建物の壁に日本語で«白い壁よりも汚い壁が良い»っていう張り紙をしたんだ。いまはもうないんだけど、Youtubeで動画が見られるからチェックしてみて。きっと笑えると思うよ。

(DE) CONSTRUCTIONS / グループ展(パリ)
2013年9月12日~10月31日
29, rue Notre-Dame de Nazareth 75003 Paris
参加アーティスト:Boris Tellegen, Xavier Theunis Michael Zelehoski, RERO

 

花百般 - パリに咲く花

花百般 パリに咲く花



花が咲き乱れる美しい季節がやって来ました。
パリのバラ園では千種類以上のバラが花開き、
芳しい香りを放っています。
街の公園をそぞろ歩きしても色とりどりの花が
私たちの目を楽しませてくれ、
長い冬に待ちわびた分、
フランスの美しさを実感できます。


花図鑑

世界中には25~30万種もあるという植物。パリ市を含むイル・ド・フランス地域には2660種の植物が生息しているそう。

  • フランスにまつわる花
    ユリ・アイリス ユリ・アイリス
    フランス王家の紋章であるフルール・ド・リス
  • フランスにまつわる花
    ヒナゲシ Papaver rhoeas
    (Coquelicot)
    ヒナゲシ(ケシ科)

    フランス国旗の赤を表す
  • フランスにまつわる花
    ベゴニア Begonia
    ベゴニア
    (シュウカイドウ科)

  • フランスにまつわる花
    セイヨウオダマキ Aquilegia vulgaris
    セイヨウオダマキ
    (キンポウゲ科)
  • フランスにまつわる花
    ゼラニウム Geranium
    ゼラニウム
    (テンジクアオイ属)

    パリのアパルトマンを彩る花
  • フランスにまつわる花
    ヤグルマギク Centaurea cyanus
    (bleuet)ヤグルマギク
    (ユキノシタ科)

    フランス国旗の青を表す
  • フランスにまつわる花
    ヒナギク Bellis perennis
    (pâquerettes)
    ヒナギク(キク科)

    復活祭のころに咲く ③
  • フランスにまつわる花
    セイヨウミズキ Cornus sanguinea
    セイヨウミズキ
    (ミズキ科)
  • フランスにまつわる花
    エゾミソハギ Lythrum salicaria
    エゾミソハギ(ミソハギ科)


  • フランスにまつわる花
    シロタエギク Senecio cineraria
    シロタエギク(キク科)

  • フランスにまつわる花
    セイヨウマユミ Euonymus_europaeus
    セイヨウマユミ
    (ニシキギ科)
  • フランスにまつわる花
    イヌバラ Rosa canina
    イヌバラ(バラ科)
  • フランスにまつわる花
    ヘンプアグリモニー Eupatorium
    cannabinum
    ヘンプアグリモニー
    (キク科 )
  • フランスにまつわる花
    メドーセージ Salvia pratensis
    メドーセージ(シソ科)


  • フランスにまつわる花
    ヒャクニチソウ Zinnia
    ヒャクニチソウ(キク科)


  • フランスにまつわる花
    セイヨウノコギリソウ Achillea millefolium
    セイヨウノコギリソウ
    (キク科)

  • フランスにまつわる花
    チコリー Cichorium intybus
    チコリー(キク科)

    コーヒーの風味付けに使われる ①
  • フランスで咲く日本の花
    ヤブデマリ Viburnum plicatum
    ヤブデマリ
    (スイカズラ科)

  • フランスで咲く日本の花
    シデコブシ Magnolia stellata
    シデコブシ
    (モクレン科)

  • フランスで咲く日本の花
    オオバギボウシ Hosta montana
    Maekawa
    オオバギボウシ
    (リュウゼツラン亜科)
  • フランスで咲く日本の花
    シデコブシ Cornus kousa
    ヤマボウシ(ミズキ科)


  • フランスで咲く日本の花
    ボタン Paeonia
    ボタン(ボタン科)

  • フランスで咲く日本の花
    ニシキギ Euonymus alatus 'Compactus'
    ニシキギ(ニシキギ科)
  • フランスで咲く日本の花
    ツルアジサイ Hydrangea petiolaris
    ツルアジサイ(アジサイ科)

  • フランスで咲く日本の花
    ツツジ Rhododendron
    ツツジ(ツツジ科)
  • フランスで咲く日本の花
    ムサシアブミ Arisaema ringens
    ムサシアブミ(サトイモ科)
  • フランスで咲く日本の花
    アイリス Iris
    アイリス(アヤメ科)
  • 日本でもよく見る花
    ツツジ Hydrangea
    macrophylla
    アジサイ(ユキノシタ科)
  • 日本でもよく見る花
    コスモス Cosmos
    コスモス(キク科)

  • 日本でもよく見る花
    ペチュニアPetunia
    ペチュニア(ナス科)
  • 薬草としても使われる花
    マリーゴールド Tagetes
    マリーゴールド(キク科)

    暗順応改善薬の原料

  • 薬草としても使われる花
    トケイソウ Passiflora caerulea
    トケイソウ(トケイソウ科)

    鎮痛や精神安定、更年期障害に効果あり
  • 薬草としても使われる花
    セイヨウオトギリソウ Hypericum perforatum
    セイヨウオトギリソウ
    (テリハボク科)
    抽出物はうつ病治療に効果がある ①
  • 薬草としても使われる花
    ラベンダー Lavandula
    ラベンダー(シソ科)

    鎮痛や精神安定に効果的、 防虫、殺菌作用もあり
  • 薬草としても使われる花
    トケイソウ Calendula officinalis
    キンセンカ(キク科)

    やけどの治療薬に使われる
  • 写真クレジット:
    ①©Parc Floral de Paris, photo : Nathalie Faivre
    ②©Ecole Du Breuil, photo : Florian Leemann
    ③©Laurent Bray
    ④©Parc Floral de Paris, photo : Florian Leemann


協力:パリ市 Jardin botanique de la Ville de Paris 
http://www.paris.fr/pratique/Portal.lut?page_id=8354


パリではおいしい蜂蜜が作られるらしい。

蜂蜜になるような花がいっぱいあるのでしょうか?

蜂蜜

パリでとれる蜂蜜は格別と評判です。公害は大丈夫なの?と心配になりますが、都会の花は、田舎に比べて農薬、殺菌剤、殺虫剤などが少ないため田舎の蜂よりも健康的だといいます。さらにパリには花など植物のバラエティーが豊富なこともおいしい蜂蜜がとれる理由。1983年に初めて屋根に巣箱が設置されたオペラ・ガルニエ座では、ある春には50kgもの蜂蜜が収穫されたほど。リュクサンブール公園など、パリ市内には現在300もの蜂の巣箱が設置されています。イル・ド・フランスでは、琥珀色でゆるい液状のやわらかい蜂蜜が取れます。

アカシアの花パリの蜂蜜は何の花から作られるの?

マロニエ、菩提樹(Tilleul)、アカシア(Acacia)、ニワウルシ(Ailanthe)、そして美しい花が年中咲き乱れる公園から蜂たちは花粉を集めてくるようです。

花の種類による蜂蜜の効果

例えば、アカシアには抗痙攣(けいれん)の他、整腸作用、鎮静作用があり、菩提樹には抗痙攣、鎮静作用、不眠症を改善する効果があります。 (協力:Jean-Jacques Schakmundès)

ポプリって、フランス語だったの?

日本でも人気のポプリは、手軽なデコレーション。

ポプリ

ポプリフランスが発祥で、その後イギリスに渡り発達したポプリ。フランス語で書いてみると「pot-pourri」、何と「腐ったつぼ」のこと。生花ではなく、枯れた花を長期間楽しむ方法です。花やハーブ、香辛料、木の実、果物の皮などに精油やポプリオイルなどの香料を混ぜて作るので、香りも同時に楽しめます。ポプリというと、乾いた植物などを使ったものを想像しますが、フランス風のポプリはモイストポプリといって、湿った生乾きの花びらやハーブ、果実の皮などに塩を加えて保存するものです。

ドライポプリの作り方

1ハーブの芳香成分が豊富な時期にはさみやナイフで少し茎の部分を残し、摘み取ります(ローズマリー、タイム、ヒソップは、花の満開時、バラはつぼみがカップ状に開いたとき)。晴天が3日ぐらい続いた後の朝7時から9時ごろが最適だそうです。

2自然に、または電子レンジや電気スタンド、ホットプレートなどで、花や葉を乾燥させます。

フランス風ポプリ
生乾きのまま使用するのに適しているのは、桜やヒアシンス、フリージアなど。塩が保存料の役目をして、独特の芳香が楽しめます。

きれいな花はずっと鑑賞していたい……。

フランス生まれのプリザーブドフラワー、試したことがありますか?

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワー水がなくても、生花とあまり変わらないみずみずしさを長く保ち続けることができる方法。日本の方が盛んで、イベント会場やレストランにディスプレイとして飾られる花にはよくこの技術が使われています。花を脱水し、染料を吸わせ、また乾燥させる方法で、花の新鮮さを閉じ込めます。切り花の寿命を延ばすこの技術は、フランスのヴェルモント社が1970年ごろから大学との共同研究により発明。90年代初めに特許を取得した後、著名なフラワー・アーティストがこれを実践することで注目され、世界に広まりました。

    プリザーブドフラワーの長所
  • 長く咲き続ける:保存状況によりますが、1年~3年以上持ちます。
  • 手軽さ:水をあげる面倒がありません。
  • いつまでもみずみずしく、フレッシュな質感:見た目にも感触も生花そのもの。
  • 豊富なカラーバリェーション:生花にはない着色もでき、生花以上に鮮やかな、思い通りの花を創作できます。バラには40色以上もあります。
  • 自由なアレンジ:アレンジのための器と場所を選ばないので、ディスプレイに最適。
  • 花粉や匂いがない:アレルギーの心配がありません。加工に人体に無害な有機保存料と染料を使えば安心。

プリザーブドフラワーの作り方

1十分に水揚げした花を花首から約2cm残して茎を直角に切り落とします。
2脱水、脱色ができる液の中に花を沈め、それから着色を施します。
3形を整え、自然に、またはドライヤーなどで乾燥させ、出来上がり。

花束を贈るときは花の意味を考えながら……。

フランスではどんな花を、どんなときに贈るのでしょうか?

花の意味

ボタン&クチナシ• ボタン(pivoine):誠実
• クチナシ(Gardenia):愛情
• ベゴニア(Bégonia):友情
• マジョラム(marjolaine):許しを請う

バラについて

• 白いバラ:純愛
• 赤いバラ:熱愛
• ピンクのバラ :愛の誓い
• 黄色いバラ:不誠実

• 1本のバラ:一目惚れ
• 2本のバラ:許しを請う
• 12本のバラ:愛情への感謝
• 24本のバラ:最高の優美さ
• 36本のバラ:(赤のみ)愛の告白 /(白+ピンク)婚約時
• 101本のバラ:狂うほどの愛

 

安全な食品が食べたい - フランスの食の安全性

安全な食品が食べたい

私たちの血となり肉となる毎日の食品。
健康を維持するためにも気になるのが食品の安全だ。
遺伝子組み換え作物の議論や、
牛肉と偽り馬肉が使用されたスキャンダルなど、
消費者として無関心ではいられない問題が数多い。
食の安全を守るため、政府はどのような取り組みをしているのだろうか。
そして消費者が気をつけることはどのような点なのだろうか。
(Texte : Satomi Kusakabe)

食文化の維持と信頼できる食品

フランスが美食の国であり、人々の食生活が豊かなゆえんは、地域性に基づく多様な食品のお陰だろう。農業大国フランスが生み出す農産物を伝統、文化面から、またそれを食する消費者を守るため、20世紀初めから幾つもの法律が制定されてきた。フランスは欧州連合(EU)の一員でもあることから、安全な、消費者が信頼できる食品を確保するためフランス、EUの規則に則り、食品の品質を保証している。

フランスで品質が公的に保証された食品にはどんなものがあるのだろうか。公的な制度で認められた食品には、一目で分かるような表示が付されている。スーパーなどで手にする食品に見られるロゴマーク、「AOC」や赤い「ラベルルージュ」、緑色の「AB」はその一例だ。審査機関の認証を経て、国立原産地呼称研究所(INAO)に管理運営されている代表的な表示を幾つか挙げてみよう。

左)AOC、中央)AOP、右)ラベルルージュ

1919年に制定された「原産地呼称」の完成版が35年に制定された原産地呼称統制(Appellation d'origine contrôlée : AOC)だ。20世紀初頭に各地の上級ワインの偽物が市場に出回っていたため、それを防止することが制度の目的だった。原材料にその産地のものしか使わないというように生産地を確定することが条件なので、産地の農業の維持、発展に貢献することができる制度だ。つまり、産品の特徴があらわれているものにこのロゴが付される。また、自然な生産法であることも重視され、例えばAOCワインおよび蒸留酒とは、「ブドウの栽培、醸造、蒸留の過程で何も加えない自然の製造を前提とするものでなければならない」と規定されている。原産地呼称保護(Appellation d'origine protégée : AOP)は、EUの基準に則ったAOC同様の保護制度。ワインなどのアルコール飲料、チーズなどの乳製品、オリーブなどの農産物に適用される。

AOCが産地を基準とするのに対して、ラベルルージュ(Label Rouge)は伝統的な生産・飼育基準に従って作られた産品で、高品質の食品と認められたものに政府から承認された表示。60年に制度化され、伝統的で特色のある農法や農産品を守ることを目的とする。農業が近代化・合理化され、食品が画一化していく中で生産方法や産地の伝統を維持する制度。また、化学品・薬品を極力使用せず、できる限り自然の飼料で育てられた産品であることが条件になっている。適用は食肉、家禽(かきん)肉、食肉加工品、水産品、野菜、果物、飲料、花木にまでわたる。

有機農法によって生産された農産物に認められる品質証明の表示。86年にフランスで確立された有機農産物についての生産基準に加え、EUの規則に基づいて認可された有機農法で生産された農産物、そしてそれらの農産物を95%以上含む食品を保証している。有機農産物とは環境に配慮した農産物であるとも言える。フランスの有機農産物には、フランスの基準で品質保証された表示「AB」(Agriculture biologique)に加え、2010年7月からEUの品質保証である緑の葉形マークも付されている。

左)EUの有機農産物のロゴ、右)ABのロゴ

近年は、食品の安全性や伝統的で自然な生産法などへ消費者の関心が集まっているため、ラベルルージュや品質適合認証については、安全な食品であることが基準にもなっている。また、ヨーロッパ中を震しんかん 撼させた牛海綿状脳症(BSE)の発生後、安全が保証されたラベルルージュ、品質適合認証、有機農産物などの品質証明産品の消費が増大しているという。

Critères Qualité Certifié / Produit Certifié

Produit Certifié1990年制定された品質適合認証(Certification de Conformité)。これはラベルルージュの簡便版だ。ラベルルージュの申請者は集団だったのに対し、品質適合認証の申請者は個人、企業でもよく、またラベルルージュが政府の承認を必要とするのに対し、同認証は認証機関の認定で足りる。認定されるとCritères Qualité Certifié、またはProduit Certifiéのロゴが付される。適用は肉類、豚肉加工品、乳製品、水産品、野菜、果物など、ラベルルージュの食品と類似する。

VBF

VBF農水省が支持し96年発足した全国家畜食肉関係事業者団体連合会(INTERBEV)が保証するフランス産牛肉(Viande Bovine Française : VBF)。フランスで生まれ、飼育され、食肉処理された牛肉に付されるロゴだ。同様のフランス国産肉表示制度で保証された羊肉には「VOF」、豚肉には「VPF」、家禽肉には「VILAILLE FRANÇAISE」のロゴが付けられる。

フランスにおけるGM作物

前述のロゴで表された認証が任意事項なのに対し、全ての遺伝子組み換え(Génétiquement modifié : GM)食品およびGM飼料には表示が義務づけられている。一方、GM酵素を使用して製造されたチーズや、GM飼料および医薬品を摂取した動物の肉は、表示義務の対象となっていない。

フランスではGMが禁止されている。フランスの大地でGMの農作物を産出してはいけないのだ。しかし、GM作物の輸入は行われており、例えば大豆については、フランスに輸入される年間470万トンのうち、5分の4はGM大豆となっている(2010年)。スーパーに並ぶ「sans OGM」表示がある商品を、われわれは信用して手にし、口にしているが、GMの飼料を摂った動物や動物が産出したものには、この表示は付されない。アメリカ大陸から入ってくる動物の、実に80%がGMの穀物で育てられているという報告がある。中でも、その動物たちはGMの除草剤耐性トウモロコシ「NK603」を飼料に飼育されているという。これまでは肉類や卵、乳製品などに遺伝子組み換え生物(Organisme génétiquement modifié : OGM)でない旨を表示する規定はなかったが、2012年7月1日より、これらの生鮮食料品にOGMでない旨を表示すること、消費者が詳細情報を求めた際に業者側は速やかにGMか否かを回答することが義務づけられた。



「nourri sans OGM」表示のあるものは
GM飼料を使用せず育てられたもの



sans OGM

遺伝子組み換えのされていない産品。2004年からヨーロッパで、OGM の含有率が0.9%を超えない食品には、表示が義務づけられている。逆に、0.9%以上のGMを行っている食品には、例えばトウモロコシなら「issu de maïs génétiquement modifié」と小さく表示されている。

フランスでのGMトウモロコシの問題

トウモロコシフランスでは昨年の9月に、カーン大学のセラリニ教授がラットを使ったGMトウモロコシ「NK603」の発がん性に関する実験結果を学術誌に発表した。ラット200匹について、同品種や除草剤を用いて育てたトウモロコシを与えたグループでは、通常の飼料を与えたグループより腫瘍発生率が高いという結果を含めた論文だった。しかし、フランス政府の諮問で論文の検証をしたフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、同教授の研究は「確認された(ラットの)病状とNK603や農薬との因果関係を科学的に確認できていない」と指摘。さらに医学、薬学など6つの学会により、研究結果は否定された。「NK603」は日本以外にもEU、アメリカで既に安全性が承認されている。

ヨーロッパでは、ジャガイモ「Amflora」とトウモロコシ「MON810」の2種類のOGMの作付が認められ、「MON810」はドイツ、ベルギーなど6カ国で栽培されているが、「Amflora」は今や栽培されていない。世界で栽培されているOGMの作付面積の割合は、アメリカが約43%、ブラジルが約19%、アルゼンチンが約15%となっている。 アメリカでは有機農法以外の食品の80%がOGMという。

GMトウモロコシをめぐる論議

2012年3月 仏政府は米バイオ大手モンサントの害虫抵抗性GMトウモロコシ「MON810」の栽培を禁止→国務院によって無効となる
2012年5月 EUは欧州食品安全機関(EFSA)の見解を踏まえ、フランスにGMトウモロコシの国内栽培禁止措置の解除を指示する方向で検討
2012年9月 ルフォール農相は、米バイオ大手モンサントが開発したGMトウモロコシ「NK603」について、発がん性を示す研究結果が示されたとして、ANSESに詳しい調査を指示したと発表
2012年10月 EUのEFSAは4日、ラット実験でGMトウモロコシの発がん性を指摘したフランスの研究報告について、科学的に不十分なものだとの見解を表明
2012年10月 ANSESとバイオテクノロジー高等評議会は22日、「NK603」の発がん性を示した仏北西部カーン大学チームの研究について、科学的根拠に欠けるとする一方、同品種の安全性に関する長期的な研究が必要だとの見解をそれぞれ公表

健康を害する食品への注意勧告

フランスには、食品の安全を担う農水、保健、経済財務産業の省庁と、衛生、栄養的リスクの評価と監視などを行う独立機関、ANSESなどがあり、健康を害する事例が発生した場合、それぞれが協力し合い対策を講じている。

例えば、2005年に鳥インフルエンザが発生した際には、政府はEUレベルで鳥インフルエンザ汚染国からの輸入を禁止すると同時に、国内の市場や見本市などで生きた鳥の扱いを禁じた。農水省管轄の食肉情報センター(CIV)はフランス食品安全衛生庁(AFSSA : ANSESの合併前の1機関)と取り組み、インターネットや新聞などのメディアを通じて国産鶏肉の安全性に関する情報を消費者に伝えた。

フランス農水省の公式サイト上では、消費者に向け、健康を害する危険な食品や、安全性が疑われる食品の情報を逐一更新し注意を呼び掛けているので、日常的にぜひ利用したい。  

ラザニア今年に入り、馬肉を牛肉と不正表示した加工食品がヨーロッパ各地で見つかった事件に関しても、同サイト上に情報が更新されている。経済財務大臣管轄の競争・消費・詐欺防止総局(DGCCRF)が行った調査の経緯が時系列で詳しく記されている。

ANSESは今年の3月、2013年に力を入れたい事業計画を発表した。2つの優先事項として掲げられたうちの1つは空気汚染に関してだが、もう1つは食中毒の原因となるウイルスや残留農薬の分析法など、公的機関の管理や検査方法の強化となっている。また、「ビスフェノールA(BPA)や同系統の化学物質暴露評価」や「エネルギードリンク摂取に関するリスク評価」など、消費者も気になる数点の報告書がまとめられることになっている。

フランス農水省のサイト  alimentation.gouv.fr/alerte-produit1
ANSESのサイト   www.anses.fr

BPA

食品のパッケージにも見られる「ビスフェノールA(BPA)不使用」。化学物質のBPAは、発がん性、神経毒性などの危険性が指摘されている。肉の缶詰や一部のプラスチックボトルなどに含まれるものだが、すでに2013年1月より3歳未満の幼児向け食品のパッケージに使用が禁止されており、2015年1月から全面的に使用禁止となる。

BPA使用の表示 « fabriqué à partir de bisphénol A. Usage déconseillé pour les enfants de moins de 3 ans, les femmes enceintes ou allaitantes. »

参考資料:
「Les signes officiels de la qualité et de l'origine」(INAO)
「L'Anses présente son programme de travail pour 2013」(ANSES)
JETRO

 

バイリンガル子育てのポイント

バイリンガル子育てのポイント

親から受け継ぐ言葉「継承語」。「現地語=フランス語」で育つ子供を持つ親にとって、「継承語=日本語」を学習させるのは、容易なことではない。バイリンガル子育てをするためには、どのような点に気をつけたらよいのだろうか?バイリンガル教育、継承語教育、日本語教育学を研究されている言語学者、中島和子先生に伺った。
(Interview réalisé par Kei Okishima)

バイリンガル教育を家庭で行う場合、
家庭ではどのような教育をすべきですか?

まず大前提としてお伝えしたいのは、親は家庭で日本語の先生にはなれない、なってはいけない、ということです。親が先生になると、子供はとても息苦しくなってしまいます。子供は言葉を自然に覚える能力を持っています。ですから本来、継承語も母語も同じように育つはずです。つまり、継承語を学習させるには、母語と同じように学ばせるのが得策なわけです。

それでは、親ができることは何でしょうか?

母語はどのように学ぶと思いますか? 教科書を使って母語を教える、ということはありませんね。家族の一員になるために言葉が必要になるからこそ、子供は言葉を覚えていくわけです。言葉を育てるために必要なことは、「子供に話し掛ける」、「子供の話を聞いてあげる」、「子供と一緒に話し合う」という3点です。ですから、日本語をきちんと使ってできるだけたくさん話をすることが大切です。

言葉の発達をみてみると、2歳ごろから話し始め、8歳ごろに話す力のピークを迎えます。この間に話し言葉の基礎をしっかりと育てることが大切です。日本語で話し掛けられたら反射的に日本語で答えるという習慣づけも、この時期につけておくといいでしょう。8歳ごろまでにしっかりと会話ができるようになっておけば、その後はそれほど変化は見られません。後々、読み書きの能力を伸ばすためにも、話し言葉の基礎というのが必要になってくるので、この基礎作りの時期は非常に大切な時期です。  

もう1つ大切な柱は、読み聞かせです。会話、つまり話し言葉というのは語彙(ごい)が日常語 彙に限られています。しかし本にはいろいろな言葉が出てきます。このような書き言葉の語彙も増やしておくことが、後々とても大切になってくるのです。

4歳から6歳の間に読み聞かせをしてもらって育った子供と、そうではない子供と比較すると、小学校に入ってから大きな差が見られます。子供は4歳ぐらいから文字に興味を持ち始め、小学校1年生で文字教育が始まります。1つ1つの文字を習った後、文字の塊で単語を理解していくようになります。例えば「りんご」は「り」と「ん」と「ご」という文字の塊でできていますよね。その塊が、今度は「りんごがあります」という文の塊になります。文章を読むとき、文字列の中でこのような塊に見えるかどうかが読解力に関わってくるのです。

仮に親に読み聞かせをしてもらえなかった子供が文字を習い、文章を読んだとしても、始めから終わりまで字を読むことはできます。しかしそこに何が書いてあるかが分からないということがあります。移民や先住民の子供たちに多く起こる現象ですね。文字は読めるのですが、意味が分からないのです。小さいときから本を読んでもらっていた子供は、文字の裏に面白いストーリーがあることを知っているのですが、そういう経験がないと、ただ文字を読むことが、読むことだと思えてしまうのです。では、どのような本を選ぶべきかというと、大切なのは子供が興味を持ちそうな本を選ぶことです。

継承語が伸びやすい社会環境というのはありますか?

言葉の社会的な地位というのも言語習得には関わってきます。つまり、その言葉がその国、社会でどのくらい必要とされているか、価値があるか、ということです。例えば、日本社会では英語を話せるということに価値があります。ですから、日本で英語が母語だという父親もしくは母親がいるご家庭のお子さんは、現地語である日本語も、継承語である英語も両方伸びる可能性が高いのです。それが例えばポルトガル語だとすると、日本ではポルトガルを話しても、うらやましがられるわけでも、特に褒められるわけでもないわけです。子供は、誰も教えなくても社会的な価値を体を通して感じ取り、周囲の価値観を内面化していくのです。

理想的な家庭環境というのはあるのでしょうか?

バイリンガル教育をするためには、まず両親ともに「バイリンガルに育てる」という目標を持ち、両方の言語が育つように工夫することが大切です。  

ニューヨークのあるご家庭の例ですが、全く日本語が分からないアメリカ人の父親が居ました。母親が子供が小さいうちから日本語で熱心に話し掛けていたために、子供の日本語の力が英語より強くなり、父親が親子の会話に入れなくなってしまいがちだったのですが、この父親は「僕はあと2、3年我慢するよ」と言ったそうです。つまり、子供が学齢期に入ると、あっという間に英語が強くなることを分かっていたわけです。確かに、この父親の言うとおり、学齢期に入ると、学校での「学ぶ」言語が急成長するので、それまでに継承語を強くしておくことが大切です。学校に入るまでに日本語の基礎を作っておかないと、バイリンガル育成は難しいでしょう。  

ただ会話に入れない父親が怒ってしまうというご家庭もありますし、言葉のせいで全てが嫌になってしまい離婚に至ったケースなども実際にありますので、短絡的に考えず、それぞれの家庭で長期的な計画を立てる必要があります。バイリンガルになるための言葉の習得は、20歳の始めごろまで掛かります。このことを念頭に置き、両親が長期的に言葉を育てていくという心構えでいることが大切なのです。

学齢期になって初めて継承語を教え始めることは可能ですか?

それは難しいですね。ただ、それが可能だとすれば、学校の中で2つの言語を使って勉強をする場合です。カナダにはそういうシステムが存在します。また、アメリカでは公立学校の一部として日本語と英語を学習言語として使っているところがあります。例えば、植物のことを日本語で習ったら、それを英語で復習して先にちょっと進む、そして英語で習ったものは日本語で復習してまた先にちょっと進む、という方法です。このような学校が存在すれば、バイリンガル教育としては理想的な環境です。

上記のような環境がない場合、どのような方法を取ればよいのでしょうか?

週末などに、日本語を学ぶ場、使う場を地域で作ることです。日本語を使う仲間を作り、日本語で話せるという場です。言葉というのは生きているものですから、使う相手が必要なんですね。親とだけでは子供はあまり日本語を使おうとしなくなるものです。そのため、日本語で交流できる仲間がいるというのが非常に重要になります。そして理想的には、1年に1回ぐらいは日本へ連れて帰り、日本でも友達作りをすることです。  

また、フランスで日本語の学びの場を作るときの注意点としては、日本語の会であるけれども、何語を話しても許されるというような自由な雰囲気の環境にすること、家族ぐるみで参加できるような場にすべきだということが挙げられます。アメリカの例を挙げると、週末に行われる日本語のプログラムで、学年の終わりに子供たちが発表をする会が開かれます。そのときに子供たちは胸に日本の国旗やアメリカの国旗を付けています。両方の国旗を付けている子供は、どちらの言語でも発表できるということを示しており、見に来た親のリクエストで発表する言葉を選びます。このような活動に両親の言語が両方含まれていると、家族ぐるみで参加することができますね。発表の準備をするにも両親共関わることになります。どちらか一方の親の言語だけを使用し、片親しか興味を持たないと、長期的に活動を続けていくのが難しいのです。  

このような仲間を作ることは、継承語学習者の民族言語アイデンティティー形成の上でも助けになります。民族言語アイデンティティーは通常、言葉の力が強くなると同時にしっかりしてくるものです。しかし、フランスで継承日本語を学習している者は、フランス語の力が強くなるとともに、日本語に対して自信を失くしていきます。そして、学校など一歩家の外へ出ると、外見から日本語が話せるだろうと期待され(押し付けられた外的アイデンティティー)、実際の心の中の自分(内的アイデンティティー)との間にズレが生じ、苦しむことになります。

また、家庭の中では両親にフランス語ができるだろうという期待を持たれ、実際にはそうでもない自分との間にズレが生じることもあります。こういうズレに苦しむ子供にとって、学校でもない、家庭でもない、第3の場所が必要になるわけです。例えばカルフォルニアでは、日系人のバスケットボールのチームがあります。通常、バスケットボールは背が高くなくては活躍できないため、日系人はなかなか現地のグループに入ることができません。そこで日系人だけのグループを作り、その中で競争させるわけです。このように、子供が正当に評価される場、自分が生き生きと活躍できる場があること、そして自分の悩みを共有してくれる仲間を見つけることが大切です。

「これはしてはいけない」という注意点はありますか? 

家庭の中で「教えよう」としないことです。バイリンガル「教育」ではなく、バイリンガル「子育て」をしていると捉えなくてはならず、言葉がストレスにならないようにすべきです。あの手この手で子供が日本語に興味を持つような形にもっていくことです。「日本語を話しなさい」と言って話すようになるわけではないのです。例えば、現在日本には、英語で勉強をするインターナショナルスクールがあります。その中のルールとして、学校内で日本語を使うとペナルティーを課す、という所があります。こういう方法は望ましくありません。家庭でこんなことをしたら、子供は言葉を使わなくなります。言葉は使わなくては発達しないのです。  

ブラジルから来たある青年で、10歳まで母親と日本語で話していたという方が居ました。しかし10歳以降、一切日本語を話すのを止めたというのです。理由を聞いてみると、「10歳のとき、母親が自分の日本語を『助詞のない日本語だ』と言ってまねした。それ以降日本語を話さなくなった」というのです。これは継承語話者の典型的な傷付きやすい心情を表しています。また、よく耳にするのは「自分は日本語を使わないと怒られる。しかし使うと、(間違っているから)また怒られる」というパターンです。継承語話者は自分が日本語を正しく使えなくなっていることを分かっており、自信がありません。本来、継承語話者が怒られる筋合いはないわけですから、デリケートな気持ちでいる子供たちを批判してはいけません。自尊感情を傷付けないようにしなければならないのです。少しでもいいところがあれば褒めてあげましょう。  

言葉は話し合いに使うもので、ワークブックだけをやっていても伸びません。言葉の根が深まるようにするためには、言葉を楽しめるようにしてあげることです。例えば、子供が好きなビデオを一緒に見て、それについて話し合うのもいいでしょう。ただ見せるだけではダメです。ビデオを日本語で見ることによって自然と日本語の世界に入り、そのまま日本語で話し合うのです。他にも一緒に何かをする中で、日本語を使うようにもっていくことが大切です。

家の中で教えてはいけないとすると、
読み書きはどのように教え始めたらよいのでしょうか?

読み書きには適齢期があります。学齢期以前は、子供は自分と関係があるひらがなに興味を持つ程度なので、ひらがなを48文字全て覚えさせるということは普通はしません。ですから、親ができることとしては、実際に親が字を書いているところ、文字を読んでいるところを見せてあげることです。そういう姿を子供が見ることで、文字に興味を持たせることです。子供は周囲の大人の行動をまねるという形で言葉を習得していきます。

実際の読み書きを教えるのは、同年代の仲間と一緒に日本語の文字を学ぶというスタイルがよいでしょう。補習校のような所に行くのもよいですし、小学校3年生くらいまででしたら、同じくらいの子供を持つ親が集って、交代で先生をするのもよいと思います。小学校高学年になりますと、教える内容の難易度も上がり、教える側がそれなりの資格がある方でないと難しくなりますが、少なくとも文字の初歩を教えるという意味では、親の集まりでもよいかと思います。前述の話し言葉と同様、一緒に学ぶ仲間が居ることが大切です。  

また、漢字を上手に覚えさせた例としては、家族で漢字検定を受けて、漢字が書けるバイリンガル子育てに成功したという方がいらっしゃいました。これは、漢字を覚えるのを子供だけに強いたのではなく、父親も母親も、家族全員がそれぞれ同じ目標に向かって取り組んだという点がポイントですね。みんなで一緒に何かをする、というのがよいのです。

子供が日本語を拒否した場合にはどうするべきでしょうか?

なぜ子供が日本語を嫌がるのか、原因を考えることが大切です。例えば、友達がフランス語を話すのに、自分だけ日本語を話す意味がない、と思っているのなら、日本語を話す友達ができるような環境を作る。また、フランス語の力が強くなってきて、日本語を話すのが面倒くさいという場合には、できるだけ日本語を聞かせてあげる、また子供が興味を持つような日本語の本や映画など、材料を提供してあげるとよいと思います。  

現地語での生活が長くなるにつれ、どうしても現地語の方が話しやすくなり、単語もフランス語がパッとでてきてしまうようになります。このようなときには、フランス語で子供が言った単語を「○○ね」と日本語でリピートしてあげます。正しいモデルをサッとさりげなく教えてあげることです。継承語の基本は親から学ぶ、親の言葉をまねすることです。ですから、いつでも正しいモデルを示してあげ、子供が聞いて覚えられるようにすることが大切です。  

このように、親としてはあくまでも日本語を「提供」することが大切なのであって、拒否されたからといって強制的に何かをしたり、叱ったりするのは逆効果です。


中島和子 先生
Kazuko Nakashima

トロント大学名誉教授、母語継承語バイリンガル教育(MHB)研究会会長。著書に「バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること」(アルク)、「言葉と教育 海外で子どもを育てている保護者のみなさまへ」(海外子女教育振興財団)、「マルチリンガル教育への招待ー言語資源としての日本人・外国人年少者」(ひつじ書房)、「言語的マイノリティーを支える教育」(カミンズ著・中島和子訳著、慶応義塾大学出版会)など。

 

日本も加盟へ - ハーグ条約とは?

ハーグ条約日本も加盟へ
ハーグ条約とは?

ハーグ条約の承認案が2013年4月23日に衆院本会議にて全会一致で可決され、5月9日には加盟した場合の裁判手続きなどを定めた関連法案も可決された。着々と進むハーグ条約加盟への道。日本が条約に加盟するとは、具体的にどのようなことなのだろうか?
(Texte:編集部)

子供の利益を守るために

ハーグ条約は、子供の利益を守るためのものである。この条約では、16歳未満の子供が無断で片方の親に国境を越えて連れ去された場合、原則として子供を元の居住国へ返還するとしている。返還の理由は、連れ去られ、生活環境が急に変わることで、子供は言語や文化への適応を強いられるほか、それまでに交流のあった親族や友人と離れ離れになってしまうことになり、このことが子供にとって有害な影響を与える可能性があるためだ。また、国境を越えてしまうことで親と子供が会いにくくなる状況を改善し、親子の交流を図る機会を与えることが子供にとって利益になるという考え方から、ハーグ条約ではそのような面会の機会を得られるように、締結国が支援をすることも定められている。

「連れ去り」問題の背景

外務省によると、日本人と外国人の国際結婚は、1980年代の後半から急増し、2005年には年間4万件を超えた。結婚するカップルの増加に伴い、残念ながら離婚に至るケースも増え、片方の親がもう片方の親の許可を得ずに、母国へ子供を無断で連れ去ってしまう問題も生じるようになった。  

主要8カ国の中で、現在条約に加盟していないのは日本だけであり、国際離婚が増加するにつれ、欧米から強く加盟を求められてきた。その理由は、日本人の親が配偶者に無断で子供を日本に連れ帰るという事例が欧米諸国などから報告されており、外国人である配偶者が子供の居場所を見つけることができない、会うことができないという問題が出てきているからだ。

フランス人と日本人が離婚する際に生じる問題の1つに、親権に関する考え方の違いが挙げられる。日本は親権を母親か父親の一方に定めるが、フランスでは両親の共同親権が原則。片方の親が子供と共に住める監護権を持ち、もう片方が定期的に子供と会える面会権を得る。外国人である日本人でも監護権を得ることは十分可能だが、子供を育てられるだけの十分な経済的保障を示せ、離婚後もフランスに留まる場合がほどんど。フランスの裁判所は、フランスで育った子供にとって最良の選択は、同じ環境で生活し続けることだという判断を下す傾向があり、子供を連れて日本へ帰ることを認めないケースが目立つ。しかし現実は、フランス人のパートナーを失った日本人にとって、1人海外で子供を育てるのは容易ではない。まして、それまで専業主婦だった人や、フランスでの経済基盤を築けない人にとって、子供を連れて日本へ帰り、母国で一からやり直したいと考えるのは当然とも言える。これが子供の「連れ去り問題」を引き起こし、現在「国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約」への加盟要請が各国からなされてい所以だ。

日本が条約に加盟していない場合、たとえフランスの裁判所で「子供を連れ戻せ」との判決が出たとしても、日本に子供がいる場合には、判決は執行されない。ただし、子供が日本を出てハーグ条約を締結している国へ入国した場合は、その国からフランスへ連れ戻されてしまう。それを防ぐためには、子供を日本から出国させないという事態にもなりかねない。

加盟することのメリット

一方、外国人配偶者が子供を勝手に国外へ連れ出し、音信不通になり苦しんでいる日本人がいるのも現状。このような場合、日本が同条約に加盟し、子供の返還を要求することができることで、ようやく新たな道が開けることになるだろう。ただし、条約に加盟しても、条約発効前に連れ去られた件に関しては、条約に基づく子の返還手続きが適用されない。それでも、親子間の面会について中央当局に支援を求めることが可能になるので、メリットは大きいといえるだろう。

また日本に帰りたくても、日本がハーグ条約に加盟していないことが理由で、外国人の(元)配偶者が子供と音信不通になることを恐れ、帰国を許さないケースもある。このような場合、条約に加盟することで相手の不安が減少し、帰国にも同意してくれるようになるのではないだろうか。

子の返還を求める手続きとは?

ハーグ条約が締結されると、締結国には政府の窓口(中央当局)が設置される。申請者は各国に設置された中央当局に申請することで手続きを開始し、各国の中央当局同士で協力し、子の返還、もしくは面会の機会を確保するように動いていく。例えば、元配偶者が子供を無断で日本から海外へ連れ去ってしまった場合、監護権を持つ親は、日本または子供が連れ去られた国の中央当局に対して、子の返還のための支援を申請することができる。また、子供との面会を求める場合にも、同様に母国または連れ去られた先の国の中央当局に対して、子供との面会を実現させるための支援を申請することができるわけだ。  

しかしハーグ条約は、あくまでも子供の利益を保護するものであるため、子供にとって不利益だと判断された場合には、子供の返還が拒否される場合もある。具体的には、子供への虐待があった場合や、配偶者に対するドメスティックバイオレンスがあった場合など、子供の心身に悪影響を与える恐れがある場合には拒否される可能性がある。また、連れ去られてから1年以上たち、子供が新しい環境にすでに順応している場合や、子供自身が拒んだ場合で、子供が自分の意見を述べるのに十分な年齢に達している場合にも、拒否されることがある。もしくは、申請した者が、事前に国を去ることについて同意していたり、事後に黙認していた場合にも、却下される可能性がある。

ハーグ条約関係の問題で疑問点などがある場合には、在仏日本領事館や法律の専門家に問い合わせてみよう。

※ 参考文献:ハーグ条約を知っていますか? (外務省)、わかる!国際情勢vol.82(外務省)

 

同性愛者の結婚、賛成? 反対?

同性愛者の結婚、賛成?反対?

オランド社会党政権により先月可決された同性婚および同性カップルによる養子縁組を認める法律。賛成派は 「民主主義の勝利」と喜び、反対派は「子供の権利を無視している」と嘆いている。このフランスの世論を二分している問題を少し掘り下げて見てみよう。

フランスの同性愛者の実態

同性愛者の人口を明確に示す統計はないが、2011 年1~4月に、同性愛者向けの雑誌として知られるTêtuの依頼で世論調査会社IFOPが実施した調査※1 によると3%がバイセクシュアル、3.5%が同性愛者と回答している。これをフランスの人口に対する割合として計算すると148万人がバイセクシュアル、172万人が同性愛者、両者合わせると320万人が 同性愛を嗜好する人口となる。一方、12年12月の国立統計経済研究所(INSEE)の調べ※2 によると、市民連帯契約法(PACS)を結んでいる同性カップルはPACS全体の0.5%、人数にすると20万人であった。

戦後のフランスにて、同性愛者を取り巻く法的環境としては、1960年に民法330条で、公共において同性愛行為を行った場合は刑罰に処すとされていた。同法令は80年12月に廃止され、82年に同性愛は刑罰の対象から外れた。※3

フランスでは99年に成立した「民連帯契約法」に基づき、未婚者や同性カップルにも夫婦に準じた権利を与えているが、養子を迎える権利は認めていない。

参照ソース
※1 ※2 www.ifop.com
※3 www.adheos.org/histoire-gay-lgbt

同性婚合法化までの道のり(ニュース総まとめ)

2012年5月 選挙戦で同性婚、同性カップルによる養子縁組、精子バンクや代理母による人工的な出産を合法化することを公約に掲げていた社会党のオランド氏が大統領に就任する。
2012年7月 エロー首相は国民議会(下院)にて「結婚し養子を迎える権利は、あらゆるカップルに差別なく付与される」と述べ、同性間の結婚を来年上半期に合法化すると表明した。
2012年11月 7日、仏社会党内閣は同性婚と同性カップルによる養子縁組を合法化する法案を閣議決定した。
dataなお、同問題についてルモンド紙と世論調査機関IFOPが7日発表した世論調査では、同性婚に対して賛成する声は65%、養子縁組の権利についての賛成派は52%であった。
17日、同性による結婚や養子縁組を認める政府法案の導入に反対するデモ行進が行われた。デモの参加者数は警察側によると約7万人だが、主催者側によると最小でも10万人と公表した
2012年12月 data同月に発表されたIFOPによる調査では、同性婚に賛成は60%だが、養子縁組の権利についての賛成派は46%となっている。
2013年1月 オランド社会党政権が計画する同性婚合法化への反対デモが13日、パリ市内で行われ、警察推計で約34万人が参加した。デモ主催団体のマニフ・プール・トゥス(Manif pour tous)は参加者が80万人に達したと主張している。
トビラ司法相が、「フランス国籍の父親で、海外にて代理母によって生まれた子供にはフランス国籍を与える」よう、法を改正することを提案した。
2013年2月 同性カップルに法的婚姻や養子を認める法案が下院で可決された。
ペイヨン教育相が「子供のうちに意識を変え、性が持つステレオタイプを打ち破る」ことを目標とした性教育を小学校1年生より導入する旨提案。
2013年3月 同性婚および同性カップルによる養子縁組合法化反対派によるデモが24日、パリの凱旋門付近の大通りで行われ、警察の推計では約30万人、主催団体推計では140万人が参加した。警官隊が家族連れにも催涙ガスを発射するなどして解散させる騒ぎが起きた。
2013年4月 上院は12 日、同性婚および同性カップルによる養子縁組法案を採決し、与党・社会党などの賛成多数で可決した。
data放送メディア高等評議会(CSA)が18日に発表したアンケート結果では、53%は同性婚合法化に賛成であるが、56%は養子縁組に反対、とAFP通信が伝えている。
21日、パリにて同性婚および同性カップルによる養子縁組合法化阻止に向けたデモ行進が行われた。主催者マニフ・プール・トゥスによると、27万人、警察側によると4万5000人が参加した。
下院は23日、同性婚および同性カップルによる養子縁組を認める法案の最終採決を行い同法は成立した。1カ月以内に行われる憲法会議による違憲審査を経て施行される。
2013年5月
(予定)
23日までに同性婚および同性カップルによる養子縁組を認める法案の憲法会議による違憲審査の結果が出る予定。
26日に同案反対派による大規模デモが予定されている。

法案が施行されると変わる見通しがあるもの

参照ソース:www.huffingtonpost.fr

同性婚カップルにとっては……

配偶者が死亡したときの遺産相続や社会保障など、通常の婚姻カップルと同じ処遇を受けられるようになる。


法律上表記

同性婚が合法化されると、同性愛者に対する偏見をなくし、同性愛者に対して平等であるためには、「父親 Père」「母親 Mère」という表記は、同性カップルの場合は当てはまらないので、今後は使用できない。現在、司法省で審議されている最中だが、民法だけでも150点の変更が発生するといわれている。

例えば、「父親 Père」「母親 Mère」に代わる表記として、当初メディアは、「Parent1(親1)」「Parent2 (親2)」という表記になるかもしれないと伝え、保守層からは父性、母性を否定した呼び名だと批判を受けていた。現状では、「父親 Père」「母親 Mère」は「両親 Parents」と表記される見通し。


Livret de Famille(家族証明書)

当初は同性婚、異性婚にそれぞれのLivret de Famille(家族証明書)を作り、平等に対応する。ま たは、父、母という表記を完全に消すという案があり、賛否両論となったが、現在のところは、同性家族、 異性家族共に、同じフォーマットのLivret de Familleとなり、「父親 Père」「母親 Mère」の欄は「父親もしくは配偶者」「母親もしくは配偶者」という表記に変えるという案が有力。


その他

  • Ecole maternelle(直訳:母性の学校、実際には幼稚園)、Langue maternelle(直訳:母の言語、実際には母国語)など、母性、父性を含む名称は廃止され、新しい呼び名となる可能性がある。
  • 子供の姓について、現行では母親の姓を付与する旨を申請しない限り、父親の姓が与えられるが、今後は、血縁のない子供で申請のない場合は、両親の姓のうち、アルファベット順で先に来る姓が付与される。
  • フランスでは、PMA、GPA(別述参照)は、不妊治療という範囲においてのみ認可されており、例えば、レズビアンのカップルが精子バンクより精子を入手して人工的に出産することは違法である。これを合法化することは今回の法案には盛り込まれていないが、今後、提案される可能性がある。
用語● GPA … Gestations pour autrui
代理母による出産のこと。フランスでは認められていない。

● PMA … Procréation médicalement assistée
人工授精などの生殖援助。フランスにおいてPMAは、不妊など「疾患」のための治療という扱いでのみで許可されている医療行為である。

● LGBT … Lesbianisme, gay(homosexualité), bisexualité, transsexualité の略
同性愛、バイセクシュアル、性転換者の総称 

賛成派の意見

  • 自由・平等・博愛のフランスにおいて、全ての人に平等に権利が与えられるべきである。
  • 個人の自由を尊重するので、同性愛者という実際に存在する人たちの幸せを奪ったり、障害を残しておくことに反対。また、同性愛が異質という考え方から解放されなければならない。
  • 皆に人権を認めるべきだが、同性婚を認めないことが逆に同性愛者に対する差別を生み、人権侵害につながるのでは。
  • フランスにはすでに多くの子供が同性愛者のカップルに育てられているといわれる。だから今と何も変わらないのではないか。ただ、現在この子供たちが法的に保護されていないため、例えば一方の親が亡くなってしまったときに、もう一方の親が引き取ることができないという問題があるため、結婚制度が必要だ。
  • これまでの歴史の中で、不妊治療や避妊治療が認められてきたように、同性の結婚も歴史の中における1つの変わり目である。
  • 多くのカトリック教徒が反対しているが、フランスは非宗教主義だから、宗教の概念とは切り離して考えるべきだ。
  • 古い考えは捨てて、現実の人間の状態や社会に適応すべく、社会の変化を受け入れるべきだ。現実に存在するようになった同性愛というものは、自然に逆らう行為ではなく、むしろ自然の流れなのではないだろうか。
  • 不妊治療や人工授精などが一般に行われる科学が発達した現代は、原始的な社会のように完全には自然というものに依存していない。家族には父母が必要という昔ながらの家族構成は変化した。もはや子供は異性間の性交によって生まれるものではなくなり、男女という両性がなくとも人工的につくることができるのだから、両親は男女ということに固執す る必要はない。
  • 同性同士のカップルの間に子供を持つ権利が認められるとしたら、それは慎重に考えなくてはならない。なぜなら、社会からの偏見があっては、差別を受けるので。そのために、法律を変更したり、社会の意識を変えたりする必要がある。もしこの変化に対応できないなら、後退すればいい。
  • 同性婚を認めることのできる新世界をつくる。マイノリティーはいつも新しい、広い見解を持っている。現在はマイノリティーである同性愛者を支持することで人々は新世界が築け、世界観を変え、視野を広げることができる。

反対派の意見

  • これまでの家族という構造は「父、母、子」というものであったため、この定義が変わるということは社会全体の構造を見直さなくてはならない。この問題は当事者のみではなく、社会全体に影響を及ぼし、一個人が持つ権利にも関わってくる。簡単に変更できるものではない。
  • 結婚というシステムはそもそも愛し合っている2人が一緒にいるという取り決めではなく、血縁関係をつなぐため。それゆえ子孫繁栄、名前を変える、相続権などの権利が生まれてくるのである。血縁関係は男と女でできるものであって、同性では不可能。
  • 結婚したカップルの間に子供を持つことが期待されるが、同性同士のカップルでは自然には子供は生まれない。自然の摂理に反する。
  • 反対派が以前は35%だったのが、現在は55%前後ともいわれているその理由は、当初気づかなかったが、同性同士の結婚とは、自然に逆らう行為である。人間本来の構造を人間の手で改造するような生物の本質を変えてしまうような重大な出来事。
  • 心理学者の意見は分かれるが、父、母がいる家族構成ではなく、同性の2人によって育てられることで、子供の将来にどのような影響を及ぼすのかが明確ではなく、子供の発育に影響がないとは言い切れない。男性が母親役を、女性が父親役を担ったとしても、それがきちんと子供に伝わるとは限らない。
  • 同性愛者が養子を迎えることで孤児が減るという考え方があるが、異性のカップルの間でも年々養子を迎えたいと希望するカップルが増えてきているので、同性カップルによる養子が孤児を救えるとは言えない。国によっては同性のカップルが養子を迎えることを禁止している国があるので、孤児が全体的に減るわけではない。
  • 本来子供は男女によって自然に生まれるものだが、同性間に不妊治療を認めることになったら、カップルの間でのコミュニケーションがなくても、子供が欲しい→人工的に生み出す、という構図になってしまうので、モラルに反する。

 

モナコで過ごす1日

モナコで過ごす1日モナコ

コード・ダジュールに位置するモナコ公国はニース空港から25キロの距離。F1モナコグランプリ、モナコ公室、カジノなどリッチで華やかなイメージを持つモナコだが、その魅力、穴場などを現地に住む畑中由利江さんに紹介してもらう。モナコ人になった気分で、いざ出発!
文・写真:畑中由利江、協力:モナコ政府観光会議局

畑中 由利江 さん畑中 由利江 (はたなか・ゆりえ)

マナースクール「エコール ド プロトコール モナコ」主宰。TVのリポーターとしてモナコ公国公室にてアルベール王子(現大公)にインタビューをする。現在日本におけるプロトコール・マナーの第 一人者として注目を集め、モナコと日本の文化交流コーディネーターとし て活躍中。また日本語情報サイト「モナコウィーク」編集長。著書「舞踏会に行きたくなったら」(青春出版)など多数。

9am早起きは三文の徳!
青空の下散歩に出掛けよう

モナコの豊かな食生活を味える
アルム広場のマルシェ(朝市)1

アルム広場のマルシェモナコの朝は意外と早くスタートします。海岸線から上る朝日を浴びながら、アルム広場にあるマルシェへ向かいましょう。ここにはこの地域で採れた色とりどりの新鮮な野菜、フルーツ、花、食料品などが並んでいます。イタリアの国境に近い土地柄、生パスタ店も多く見掛けます。また地元 の人々に親しまれている、南仏・モナコの代表的なストリート・フードで、ポアシッシュ(ひよこ豆)から作られた粉をベースに焼いたクレープ風のSocca(ソッカ)も、ここでは焼きたてを味わえます。マルシェに行き交う人々を見ながら、モナコの日常の生活を体験してください。

Marché de la Condanine
年中無休、7:00頃-14:00頃
Place d'Arme にて

9amアルム広場から
大公宮殿前広場へ移動

モナコ大公家グリマルディの
歴史に触れる「モナコ大聖堂」2

モナコ大聖堂マルシェから徒歩で、大公宮殿前広場へ向かいましょう。急な坂を15分ほど歩くと広場へ到着。宮殿前の広場で行われる衛兵交代のパレードは毎日11:55から行われます。

見どころ

レーニエ大公とグレース・ケリーが結婚式を挙げた大聖堂として有名です。ロマネスク・ビザンチン様式の美しい建物には歴代の大公やグレース公妃が眠っています。公妃のお墓には公妃が愛した赤いバラなどが今でも献花されています。

Cathédrale de Monaco
8:00-18:00 無休
4 rue Colonel Bellando de Castro,
Monaco-Ville 98000, Monaco
TEL :+377 93 30 87 70 
www.cathedrale.mc

見どころ

ここでしか買えないお土産の1つに、 モナコ公室御用達チョコレートを取り扱う「ショコラトリー・ド・モナコ」があります。本店は宮殿前広場の近くにあり、王冠を形取ったチョコレートなどが種類豊富にそろっています。店内にはサロン・ド・テもあり、日本語もOKです。

Chocolaterie de Monaco 3
Pl de la Visitation 98000 Monaco-Ville
TEL : +377 97 97 88 88
www.chocolateriedemonaco.com

12:30pmモナコ流
ヘルシー・ライフ

究極の美とリラックス
「レ・テルムマラン・ド・モンテカルロ」4

1日ゆったりと過ごして頂きたい、ヨーロッパ最大級の美の空間です。貝殻の形をした海水プールで人魚のように優雅に泳いだり、ミントのエッセンスが程よく効いているハマム(蒸し風呂)で汗を流すと、心底リラックスできますよ。時間があまりないという方は、館内のレストラン、 L'Hirondelle(リロンデル)で、ランチだけでもいかがですか。カジュアルな服装で移動している観光客の方でも気軽に入れるレストランです。静かな地中海を目の前に、テラス席で食事をすると豊かな気持ちになります。サングラスをかけて太陽の光を浴びながらゆったりランチするのがモナコ流です。

レ・テルムマラン・ド・モンテカルロ

Thermes Marins Monte-Carlo
営業時間: 8:00-20:00
2 av de Monte-Carlo 98000 Monaco
TEL: +377 98 06 69 00
www.thermesmarinsmontecarlo.com

Restaurant L’Hirondelle
TEL: +377 98 06 69 30
営業時間: 12:00-15:45
(10月1日~3月31日の間は15:00まで) 要予約

15:00食後の腹ごなしに、
ヘアピンカーブを歩く

モンテカルロ市街地コースモンテカルロ市街地コース 5

モナコと言えば、F1グランプリ。世界のF1開催地の中で、半径が最も小さなコーナー、フェアモント・ヘアピンは、フェアモント・モンテカルロホテルの目の前にあります。有名なヘアピンカーブを実際に歩いてみると、道幅がとても狭く、カーブが急なのに驚かれるでしょう。

Fairmont Monte-Carlo
12 Av des Spelugues Monte-Carlo 98000 Monaco
TEL: + 377 93 50 65 00
www.fairmont.com/monte-carlo

17:00モナコでリッチな
ひと時を過ごす

華やかなメイン広場に建つ「グラン・カジノ」 6

グラン・カジノモナコの中心部にあるカジノ広場へ向かいましょう。グラン・カジノは、モナコ公国内に5件あるカジノの中でも際立つ重厚かつ優雅なカジノです。18歳以上の方はプレイをしなくても入場は可能ですので覗いてみてはいかがでしょう。また、グラン・カジノの横手に建つ、オテル・ド・パリのル・バー・アメリカンもお薦めです。18時頃からディナー前のアペリティフを楽しむ為に、ドレスアップしたをした男女がどこからとなく集まってきて、「社交の国モナコ」を体感できることでしょう。

Le Casino de Monte-Carlo
営業時間: 14:00-00:30
Pl de Casino Monte-Carlo 98000 Monaco
TEL: +377 9806 2121
www.casinomontecarlo.com

※男性はジャケット、ネクタイ着用。
ポーカーなどをされる場合は、身分証明書が必要となります。
詳しくは、ウェブサイトでご確認ください。

Le Bar Américain 7
営業時間: 8:00-01:00 (軽食は12:00-18:30/10:00-01:00の間のみ)
TEL: +377 98 06 38 38
www.hoteldeparismontecarlo.com

Tête de chien 絶景スポット
Tête de chien

Tète de chien、その形から「犬の頭」と呼ばれるパノラミック・スポット。フランス側から、モナコ全体を見渡すことができる景観が美しい場所です。近くにあるヴィスタ・ホテルを目印に車を走らせてください。

Vista Palace Hotel
1551 Rte de la Turbie 6190 Roquebrune
Cap-Martin France

カジュアルレストラン
La Chaumière

隠れ家レストランとして名高いラ・ショミエールは、モナコの中でも高台に位置する熱帯植物園内にあり、モナコを一望できるパノラミック・レストランとして人気があります。お値段もリーズナブルで、静かに食事とモナコの絶景を楽しみたい方にお薦めです。

La Chaumière
営業時間: 月~土10:00-22:00 日休
Jardin Exotique de Monacoの円形交差点が目印
62 bd du Jardin Exotique 98000 Monaco
TEL: +377 97 70 04 92
www.la-chaumiere.mc

子連れOKなレストラン
Miami Plage

ミアミプラージュは、ビーチと併設しているレストランです。お食事をしながらビーチで砂遊びができるので家族連れに喜ばれています。大人から子供まで気軽に楽しめるメニューあり。

Miami Plage
Promenade du Larvotto Monte-Carlo 98000 Monaco
TEL: +377 93 50 94 16
www.miami-plage-monaco.com

この夏のモナコ公国でのイベント

第71回 F1グランプリ
2013年5月23日~26日

F1

世界のF1グランプリの中でも公道を走るレースとして有名で、毎年、世界中からモーターファンが集まる。
www.monte-carlo.mc/en/grand-prixmonaco/programme

夏の舞踏会「Bal de l'Eté」
2013年6月21日・22日・23日

Bal de l'Eté

アルベール2世公主催による夏の舞踏会、今年のテーマは「アメリカの全盛期」。世界中のセレブリティを間近に見るチャンス!
招待状に関するお問合せメールアドレス:
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください


国際花火フェスティバル
2013年7月6日・26日
8月9日・21日

花火

1966年以来、毎年7~8月に行なわれている同フェスティバルは、モナコの夏の風物詩。今年は、カナダ、スペイン、イタリア、中国の花火が音楽と共にモナコ港で打ち上げられる。
www.monaco-feuxdartifice.mc

モンテカルロ・フィルハーモニー
野外コンサート
2013年7月18日・21日・25日・28日
8月4日・8日

モンテカルロ・フィルハーモニー

1856年に設立されたモンテカルロ・フィルハーモニー。夏の2カ月間のみ、大公宮殿の中庭で野外コンサートが開催される。
www.opmc.mc


(情報・写真提供:モナコ政府観光会議局)

モナコ地図

モナコへのアクセス

● 空路 モナコの最寄り空港はニース空港。ニース空港からモナコまでは、約25キロ。
● タクシー 80~120€、所要時間約30分
● シャトルバスwww.niceairportxpress.com) 大人片道料金20€、所要時間約30分
● 市内バス 1€ 空港から一度ニース市内に出て、モナコ行きに乗り換える。
100、110、114番がモナコを通る。詳しくは www.carfenbus.fr にて確認。所要時間40分ほど。
● TGV パリ-モナコ間は直行のTGVもあり、所要時間は約6時間。快速列車TERはコートダジュールの主要都市と連絡している。また欧州諸国からも乗り入れ可能。

モナコで会社を設立する

モナコに住んでいるというと多くの人は、「モナコってどこだっけ」と目が泳ぎます。日本にとっては、まだ知名度が低いところもあるモナコ。そんな国で会社設立など、できるものなのでしょうか。今回モナコで20年以上「個人許可」で輸出入の会社を営んでいる村木さんを取材をしました。村木さんは、知人がモナコの政府関係者とネットワークを持っていることを生かして会社設立をしたそうです。他にも、モナコで旅行関係の会社、イベントの会社なども設立した経験がある会社設立のベテランである村木さんですが、うまくいかなかったこともあったとか。業種によっては申請を却下されたこともあるということです。そんな村木さんに会社設立についてご説明いただきました。

(以下、村木さん談)

モナコ公国は民主的制度を持つ主権国家。国連のメンバー国です。手続きを踏んで条件をそ ろえれば居住権も得ることが出来ますし、会社も設立できます。モナコ公国の魅力として、犯罪率が低く世界でも安全性の高い国であることと国際的な国であることがあります。 120カ国に上る国々の人が住んでいるそうです。もう1つ忘れてはならないのは、モナコの課税率が比較的に低いことです。モナコ人とモナコに居住する外国人は(一部の仏人の例外を除き)、個人の収入に対して所得税が掛からず、住民税、不動産税なども徴収されません。相続税も直系の家族の場合は無税で、直系でない場合も数パーセントと緩やかなものです。 モナコが租税協定を結んでいるのはフランスのみで、その他の国とは協定がありません。

モナコには約4000の企業があり、年間100億ユーロの取引があります。銀行、保険、ショッピング、建築や国際貿易が盛んです。

モナコにおける会社の設立については特徴的なのは、   
● 政府の許可がないとできない   
● 実態のない会社はできない   
● 活動内容が細分化されて定款に入れた以外の活動ができない   
● 国内取引の多い会社には法人税が掛からない
などです。

保険、会計士、弁護士、法律家、金融、不動産、メディア、医療、化粧品、運送業などは政府の会社設立とは別の許可が必要となります。

モナコの会社形態には以下のものがあります。   
● 個人許可、合名会社、合資会社、有限会社、株式会社、駐在所 
など

不動産や商標・特許などを管理するといった特殊分野に関しては、別の会社形態をとることになります。この中で、個人許可と有限会社について説明いたします。

「個人許可」は、モナコ居住者が無限責任を持つという形で、商業、工業、自由業などが営める許可です。社名は、個人名でなく商号を定めることができます。居住用の自宅を事務所にすることはできず、事務所用の 物件を確保する必要があります。会社決算は任意で、TVA(消費税)の申告などには会計 士がいた方が便利です。「個人」許可でも、従業員を雇うこともできます。申請から許可が出るまでに通常4~6週間掛かります。

「有限会社」という形態は、モナコにおいて比較的新しく認可された企業形態です。出資者が最低2人(または2法人)いること、資本が最低1万5千ユーロ(約195万円)以上あること、本社所在地があること(自宅兼用はできない)。また、有限会社の責任者(社長)は、モナコ居住者ま たはモナコ近辺の居住者でなくてはなりません。要は実態のない会社はできないということです。決算毎に公認会計士の審査が必要です。有限会社の設立に必要な期間は、申請書類提出後4~6週間です。

業種や仕事内容によって、実際的にモナコでは許可の下りないものが多々あります。許可が下りない場合も、理由が説明されるとは限りません。会社の設立はすべて政府の許可ですので、設立の手続きは地元の専門家を使うのが無難です。モナコで事業を興すことにご興味ある方は、是非頑張って下さい。

村木淳一氏情報提供:
Idea Monte Carlo
Zen Shop Japon 代表 村木淳一
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佐藤伸一氏(パサージュ53)X吉武広樹氏(レストラン・ソラ)対談

パリで活躍する日本人シェフの星 対談:佐藤伸一氏(レストラン・ソラ)X吉武広樹氏(パッサージュ53)

パリにて、ミシュランの星付きレストランのシェフとして注目を受けている佐藤氏と吉武氏のご両人に、成功までの道のり、フランス料理の本場パリにて日本人シェフとして働くということ、また今後の展開・夢について語っていただいた。
吉武広樹シェフ(左)&佐藤伸一シェフ(右)

吉武広樹シェフ
HIROKI YOSHITAKE

佐賀県出身。福岡の中村調理学校を卒業。その後坂井宏行氏に師事した後、世界の料理を学ぶために調理器具をバックバッグに詰め、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカと40カ国を訪れた。2009年に渡仏し、「アストランス」で修業。素材の本質に取り組む姿勢を学ぶ。その間に、シンガポールで開催されたイベントに出場し、その才能を見いだされ、10年にはシンガポールに「Hiroki88」を開いたが、やはりパリで勝負してみたい、と10年11月「Sola」(共同出資)をオープンさせ、シェフとして活躍。同店は、12年にミシュランより1つ星を獲得。

佐藤伸一シェフ
SHINICHI SATO

北海道出身。地元の料理専門学校を卒業の後、ホテルのビアホールやレストランにて3年ほど勤務。2000年にパリ近郊のビストロで働く機会を得て渡仏するが、店の方針と合わず、苦悩の末、4カ月で退職する。その後、フランスの「アストランス」、スペインの「ムガリッツ」などの星付きレストランでの修行をする傍ら、出張料理人として働き、さらに腕を磨く。09年4月の「Passage 53」オープンと同時に同店のシェフに就任し、翌10年より共同経営する。同店はミシュランより、10年に1つ星、11年には2つ星を獲得している。



今日はお忙しい中をありがとうございます。お2人はお知り合いと聞いておりますが。

佐藤シェフ:そうですね。パリのシェフたちで集まる機会は結構あります。

吉武シェフ:飲み会というか、誰かの店に気楽に集まったりしています。そういえばこの前は、一緒にオランダまで行きましたっけ。

佐藤シェフ:そうそう。アウドスラウス(Oud Slaus、オランダにある3つ星レストラン)に行ったね。あそこは予約が取りにくいから、せっかく取れたので吉武さんも行くかな、って声を掛けたんだよね。おいしかったね。

吉武シェフ:いやぁ、すごかったですね。うまかったです。

佐藤シェフは北海道、吉武シェフは佐賀と、日本の北と南に住む2人が共にパリでフランス料理の分野で活躍される、その経緯は。

佐藤伸一シェフ
佐藤伸一シェフ

佐藤シェフ:僕は帯広の出身ですが、もう本当に何にもない所でして……。それが故に、食べたこともないフランス料理に強烈に憧れたんだと思います。和食、中華はあってもフレンチなんてありませんでした。フォアグラってどんなんだろう、っていう世界です。

吉武シェフ:それは僕も同じだと思います。佐賀の実家の周りは、もう本当に何にもありません。そんな環境にいて、テレビで観た「料理の鉄人」の坂井宏行シェフ(鹿児島出身)に憧れましてね。

佐藤シェフ:憧れのシェフ、僕にとっては三國清三シェフでした。彼は北海道出身で、料理人の中でも職人肌というか異質なところもあり憧れていました。(三國シェフは)札幌のグランドホテルよりキャリアを始めてらしたから、僕も料理学校を出て、グランドホテルに行ったのですが、配属がビアホールで、ちょっと違う料理をしなくてはいけなくてね。困ったなって。

確か、そのころにフランスで働かないか、と言われて渡仏されたのでしたっけ。

佐藤シェフ:そうです。パリ郊外のビストロでした。そこでもちょっとがっかりな料理を作らされて……。その後いろいろ食べ歩きをしましたが、正直言って、「フランスってすごい」と思う機会に出会うまで1年掛かりました。アストランス(Astrance、パリ16区にある現在3つ星のフレンチレストラン)に出会って、「これは」って思いまして。スタージュをお願いしました。

吉武シェフ:僕もアストランスで修行しましたが、経緯は違います。料理学校の後、坂井シェフに師事して6年ほど経ったころに、世界を見たくなって、バックパックに調理器具を詰めてアジア、シリア、ヨルダン、レバノンなど中東諸国、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカと40カ国を周りました。その後、2009年のことですが、フランスに来て、キッチン・ギャラリー(Ze Kitchen Galerie)やマグノリア(Les Magnolias)で働いて、ある語学学校が、アストランスのスタージュ枠を持っていると聞き、早速登録して半年待った末、アストランスの厨房に立つチャンスが来たのです。アストランスの印象? 正直言って、最初は「これが3つ星?」と拍子抜けしました。ホントにシンプルですし、厨房も狭くって最新の器具なんてない。それがしばらくするとどれだけすごいことか分かってくることになるのですが。

佐藤シェフ:そうか、吉武さんのときは、既に3つ星か。僕のときはまだ1つ星でした。アストランスで食事したときは、「なんて自由なんだろう」と思いました。そのときまでたたき込まれてきた料理のメソッドから解放された調理法や組み合わせなのに、今まで食べたものよりおいしい、ということに驚きました。あぁ、料理って自由でいいんだ、って。……素材が際立っているというか。そのときまで認識していませんでしたが、これが自分が目指していた料理なんだ、と気づかされました。

吉武シェフ:アストランスで食事の最後に出てくるフルーツの盛り合わせなど、シェフのメッセージが込められていますよね。素材がおいしければ、手を加える必要はない。3つ星だからといって、こうでなくてはならない、ということはなく、本当に自由でいいのだ、という。勉強になりました。

ミシュランの星を得たことで変わったことはありますか。

佐藤シェフ:いや、そんなに顕著にはありません。ただ、星があるとお客様が求めてくるものも高くなってくるので、星がなかったときと同じクォリティーの料理を出すだけでは喜んでもらえない。また2つ星をもらった辺りから、客層が変わりました。毎日星付きレストランで食事をしているようなお客様がみえます。フランス人のお客様は、各自が意見をしっかり持っていらっしゃり、ご意見をはっきりおっしゃるから、喜ばれたときは、うれしいですし、これは好きじゃなかったと言われれば勉強になります。

吉武シェフ:確かにそうですね。フランス人のお客様は、食事のマナーというのでしょうか、レストランに来ると、食事を楽しむことに専念してくださる。たとえば「割安感」とかを求めていない。おいしいと思われたときはそうおっしゃいますし、はっきりと好き嫌いを伝えてこられます。そういう姿勢で食事されているので作りがいがあります。

佐藤シェフ:星については、僕は目的ではなく、ある通過地点において評価されたという風に受け止めています。素直にうれしいことですし、もっと自分たちを高めていこうという気持ちにもなります。

吉武広樹シェフ
吉武広樹シェフ

吉武シェフ:うん、そうですね。それに加えて、僕は世界に出たいと思っているんです。そのためにはパリで店やっていて星があって、という基盤があると世界に出やすいというのをシンガポールで働いた時に痛感しました。世界に出る、具体的にはシンガポールやニューヨークなどで、いつも一緒にやっている仲間たちとイベントという形で自分たちの料理を作り、現地の方々に食べてもらう、というのをイメージしていますが、そのために今は地盤を固める時期と考えてます。

佐藤シェフ:世界ですか? さすがすごいね。僕は、固いというか、完ぺき主義者というか……。僕が目指すフランス料理は、フランスの食材で作る料理なんですよ。日本に行っても僕が作りたい料理をできるかもしれないけれど、う~ん、やっぱり僕は好きな食材があるフランス、パリが舞台かな。最近有名シェフたちが、ワサビやユズを使うトレンドがありますが、僕はそれが好きじゃない。でもその中で吉武さんは、和の食材をフランスの食材と見事に融合させていて、うまいなぁ、と思います。センスがあるのです。吉武さんの料理は自由で、本当にいい。

吉武シェフ:いえいえ。佐藤さんの料理は僕の憧れです。かっこいいです。男気のあるというか、小細工なしで勝負に出るというか。

フランスで、フランス料理人として働く日本人シェフについて思うところは?

佐藤シェフ:先駆者である日本人シェフたちが積み重ねたもの、それは技術やモラルの高さなどに対する評価ですが、これがあったからこそ日本人のシェフもフランスで厨房に立つ機会をもらえたのだと思います。そこから出発している今の僕たちは、有名シェフのコピーではない、オリジナリティーある料理を出せるような環境におり、そこを評価されているのだと思います。

吉武シェフ:僕がフランスに来たときは、佐藤さんなど、活躍されている日本人シェフのみなさんのお陰で、日本人でも普通に雇ってもらえました。今は料理にオリジナリティーを求められています。うちでは掘りごたつがあるのですが、当初は、「星が欲しかったのにミシュランが遠ざかっていく(笑)」と危惧していましたが、受け入れられましたし。

「夢のレストラン」はありますか。

吉武シェフ:夢……。 田舎に帰って、近くで採れる野菜などを食材にした料理を作って、子供や奥さんなど家族と、また農家など地域の人と一緒にやる店です。

佐藤シェフ:夢ねぇ。自分は技術的にも、箱(店)も手狭で2つ星のレベルに達していないと思っているので、夢のレストランを夢見るという次元ではないのですが。……もし将来パラス(邸宅のような館)といわれるような環境で料理ができたらいいな、とは思います。

今、日本で、フランスで下積み中の料理人たちにメッセージを。

佐藤シェフ:とにかく諦めるな、ということ。強い意志を持ち続けること。死にたいと思うような困難に直面することは、どの世界においてもあると思う。それを乗り越えたら目標は必ず達成できるものだと僕も言われてきて、実はここに来るまで実感できなかったことでした。でも本当なんだ、と今は思います。苦しくても、諦めた時点で全ては終わってしまうから。うん、諦めるな、ってことですね。日本と違って、フランスの料理界は年功序列ではありませんし、実力次第で伸ばしてもらえる環境です。海外に出たいのでしたら、出たらいいと思います。ただ、フランスに関しては、レベルの高い環境に身を置くことを薦めます。

吉武シェフ:僕も同感です。何事も、「為せば成る」と思うのです。日本に居る人たちって、ちょっとしたことで不安を感じてくよくよ考えて踏み出せずにいることが多いと思うのですが、壁にぶち当たったら、違う道を探せばいい、違う解決策を探せばいい。目指すところがあるのなら、それに向かって進んでみたらいいと思います。

佐藤シェフ:う~ん、頼もしいね。

吉武シェフ:いえ、そんな……。

……爽やかな涼風のような両シェフ。
フランスの料理界で同志として共に高め合っている、そんな印象を受けた対談でした。



Passage 53  パッサージュ53

Passage 53
パッサージュ53

53 passage des Panoramas 75002 Paris
TEL : 01 42 33 04 35(要予約)
営業 : ランチ / ディナー
(時間は予約の際にご確認ください)
定休日 : 日、月
www.passage53.com

Restaurant Sola レストラン・ソラ

Restaurant Sola
レストラン・ソラ

12, rue de l’Hôtel Colbert 75005 Paris
TEL : 01 43 29 59 04 (要予約)
営業 : ランチ / ディナー
(時間は予約の際にご確認ください)
定休日 : 日、月
www.restaurant-sola.com

    佐藤シェフのお薦めレストラン
  • L'Astrance
    4 Rue Beethoven 75016 Paris
    TEL: 01 40 50 84 40
  • L’Arpege
    84, Rue de Varenne 75007 Paris
    TEL: 01 47 05 09 06
  • ES
    91, rue de Grenelle 75007 
    TEL: 01 45 51 25 74
  • Oud Sluis
    Beestenmarkt 2 4524 EA Sluis Pays Bas TEL: +31 117 46 12 69
    吉武シェフのお薦めレストラン
  • SaQuaNa
    22 pl. Hamelin 14600 Honfleur
    TEL: 02 31 89 40 80
  • Fish la Boissonnerie
    69,rue de Seine, 75006 Paris
    TEL: 01 43 54 34 69
  • Le Petit Verdot
    75, rue du Cherche Midi 75006 Paris
    TEL: 01 42 22 38 27
  • Au Bon Accueil
    14 rue de Monttessuy 75007 Paris
    TEL: 01 47 05 46 11

 

親子で楽しめるパリと近郊のオススメ・スポット

親子で楽しめるパリと近郊のオススメ・スポット

暗く寒い冬が終わり、日が長くなってきた今日この頃。これからはますます外出が楽しくなる季節だ。そこで今回は親子で楽しめるオススメ・スポットをご紹介しよう。Texte:編集部

何度行っても楽しい! メジャー・スポット

シテ・デゾンフォン(シテ科学産業博物館内)

シテ・デゾンフォンラヴィレット公園の中にある欧州最大級の科学産業博物館。ここでは、子供たちが遊びを通して科学を学べるシテ・デゾンフォンがある。2歳~7歳用、5歳~12歳用の2つのスペースに分かれており、工場、庭、水力、風力で動くおもちゃなど、実際に触り、見て科学を理解できるような仕組みが盛りだくさん。1日4回、1時間半ごとに総入れ替え制をとっており、各回で人数が限られているので、予約してから行こう。

Cité des Sciences et de l'Industrie Cité des enfants
30 av Corentin Cariou 75019 Paris
M : Porte de la Villette⑦
TEL : 01 40 05 80 00
開館時間 : 火~金10:00、11:45、13:30、15:15 / 土日10:30、12:30、14:30、16:30
入場料 : 大人8€、子供6€
www.cite-sciences.fr

ジャルダン・ダクリマタシオン

シテ・デゾンフォン150年の歴史を誇るジャルダン・ダクリマタシオンは、ピクニック、遊園地、動物園、植物園などのすべてを少しずつ楽しめる場所。駐車場と公園の間は、レトロなプチトランが走り、遊園地気分を盛り上げてくれる。アトラクションを利用する場合は、入場料のほかに1チケット2.9ユーロがかかるが、無料で遊べる遊具場もあり、晴れた日にはピクニックをする家族連れでにぎわう。学校が休みの日にはポニーで公園内を散歩できたり、水、週末祝日には無料で人形劇も楽しめたりと、何度訪れても楽しめるスポットだ。

Jardin d’Acclimatation
Bois de Boulogne 75116 Paris
M : Les Sablons①
開園時間 : 10:00-19:00(冬場は18:00まで)
入園料 : 2.90€
www.jardindacclimatation.fr

ジャルダン・デ・プラント メナジュリー

ジャルダン・デ・プラント メナジュリールイ13世の主治医が作った薬草園が基となり作られたジャルダン・デ・プラント。温室やばら園をはじめ、国立自然史博物館は見ごたえ抜群。中でも進化大陳列館では等身大の剥製が行列をなして飾られており、子供たちも喜ぶこと間違いなしだ。しかし生きた動物もいるのをご存じだろうか。55ヘクタールもあるメナジュリーは、フランス革命後に生まれたという歴史ある動物園。自然豊かな植物園と調和するように、ゆったりと暮らす動物たちを見ることができる。

Jardin des Plantes Menagerie
57, rue Cuvier 75005 Paris
M : Gare d'Austerlitz⑤⑩
TEL : 01 40 79 54 79
開園時間 : 夏9:00-18:00(日祝18:30まで)/ 冬9:00-17:00(日祝17:30)
入場料 : 9€
www.mnhn.fr

パーク・アステリックス

パーク・アステリックスフランスの漫画、バンドデシネから生まれた大人気のキャラクター、アステリックスとオベリックス。体は小さいけれど知的なアステリックスと、体が大きく、大らかで力持ちのオベリックスが力を合わせてガリアを守るという話だが、この漫画を再現したテーマ・パークがパリ郊外のプライイ(Plailly)にある。絶叫マシーンからイルカショーまで、さまざまなアトラクションを楽しめる。

Parc Asterix BP8
60128 Plailly
TEL : 08 26 30 10 40(0.15€/min)
開園時間 : 10:00-18:00 2013年は11月11日まで
休 : 11月12日~14年3月下旬、その他不定期で休みあり
詳しい営業時間は公式サイトのカレンダーにてご確認ください。
入場料 : 12歳以上44€、11歳~3歳 35€
www.parcasterix.fr

スポーツで体力づくり

アイススケート

アイススケート雨降りのときなどに助かるのが屋内スポーツ施設。冬季以外にも常設のアイススケート場がある。バランス感覚を体得するのにぴったりなスポーツ、アイススケート。大人も楽しめること請け合い!

DJによる音楽も楽しいスケート場
Patinoire de Boulogne-Billancourt

1, rue Victor Griffuelhes 92100 Boulogne-Billancourt
M : Marcel Sembat⑨、Billancourt⑨
TEL : 01 46 08 00 88
営業時間 : 水15:00-18:00 土10:30-13:00/15:00-18:00/21:00-00:00 日10:00-13:00/15:00-18:00
学校休みの期間は毎日営業、6月1日~8月31日は休場
入場料 : 大人5.50€、子供4.50€ (貸しスケート靴・ヘルメット込み)
www.vert-marine.com

ビュット・ショーモン公園の目の前にあるスケート場
Pailleron Espace sportif

32, rue Edouard Pailleron 75019 Paris
M : Laumière⑤、Bolivar 7bis
TEL : 01 40 40 27 70
営業時間 : 月火木金 12:00-13:30/16:15-20:30(金は00:00まで)
水12:00-21:30  土12:30-00:00  日10:00-18:00
6月終わり8月終わりまで休場、9月に再開
入場料 : 大人4€、子供3€(夜間は+2€)(貸しスケート靴3€)
www.pailleron19.com

プール

5月になると急に日差しも強くなるパリ。
子供と一緒にプールで水遊びしながら日焼けの下地作りという手もある。

アミューズメント・パーク内にあるプール
子供も大喜び間違いなし
Aquaboulevard

4, rue Louis Armand 75015 Paris
Tramway : Suzanne Lenglen②
TEL : 01 40 60 10 00
営業時間:年中開館
営業時間については、公式サイトでご確認ください。
入場料 : 大人22€、子供15€
www.aquaboulevard.fr

Piscine Joséphine Baker à Parisセーヌ川に浮かぶ屋外プール
デッキチェアでのんびり一休み
Piscine Joséphine Baker à Paris

Quai François Mauriac 75013 Paris
M : Quai de la Gare⑥
TEL : 01 56 61 96 50
営業時間 : 年中開館(4月26日~5月12日は閉館)
営業時間については、公式サイトでご確認ください。
入場料 : 大人3€、子供1.70€
www.carilis.fr/francais/piscine-josephine-baker

パリ市内のプール情報
http://www.newsdigest.fr/newsfr/guide/piscine.html

乗馬

子馬に乗ってパカパカ、というのもパリならではの体験。
ポニークラブの1日体験コースもよし、公園をポニーでくるっと周るもよし。
子供にとってもパパ・ママにとっても良い思い出になるのでは?

乗馬のレッスンから1日体験コースなど
いろいろなメニューがある
Centre équestre Bayard UCPA

Av du Polygone 75012 Paris
M : Château de Vincennes①
TEL : 01 43 65 46 87
営業時間:月16:30-19:30 火・木・金15:30-19:30
水9:00-12:00/14:00-19:30 土9:00-12:00/14:00-18:30 日9:00-12:00
料金については公式サイトでご確認ください。
vincennes.ucpa.com

予約なしでポニーに乗れる公園
● モンソー公園 (8区、Parc Monceau)
● ビュット・ショーモン公園 (19区、Parc des Buttes-Chaumont)
● ジョルジュ・ブラセン公園 (15区、Parc Georges-Brassens)
● モンスリ公園 (14区、Parc Montsouris)
● ヴァンセンヌの森 (12区、Bois de Vincennes)
● ブローニュの森 (16区、Bois de Boulogne)

日時・料金についてはwww.animaponey.com にて確認!

雨の日でも楽しめる! 屋内の遊び場

プレイモービル・ファン・パーク

プレイモービル・ファン・パークミニチュアの独特の世界を生み出せる大人気玩具「プレイモービル」。テーマごとに全ての部品をそろえたいけれど、種類が多いためになかなか集められない……、という人に打って付けなのがこのファン・パーク。2000㎡のスペースの中に、騎士、城、農場、動物園、お店屋さん、海賊など、テーマごとに分かれた12のコーナーがあり、好きなだけプレイモービルで遊ぶことができるという夢の遊び場だ。

PLAYMOBIL FunPark Paris
22/24 allée des Jachères ZA «La Cerisaie» 94260 Fresnes
TEL:01 49 84 94 44
営業時間 : 火~日 10:00-19:00(学校のバカンス中は月曜日も営業)
www.playmobil.fr

フォーラム・デジマージュ

フォーラム・デジマージュパリの中心地、レアール地区にある映像センター「フォーラム・デジマージュ」。教育施設として学校でも利用することがあるここのセンターには、2~12歳向けの150本以上の映像をそろえたコレクションルームがあり、好きな映像を見ることができる。その他にも水、土曜日にはテーマを設けた上映会、ディスカッションなど、若者向けの各種プログラムも用意されている。

Forum des images Jeune Public
2, rue du cinéma 75001 Paris
M : Les Halles④、Châtelet①④⑦⑪⑭
TEL : 01 44 76 63 00
プログラムの詳細は公式サイトにてご確認ください。
www.forumdesimages.fr

ペニッシュ・アンチポート

ペニッシュ・アンチポートアトリエ、住居、カフェ&レストランなど、さまざまな用途で使われるペニッシュは、開放感たっぷり。そんな水の上のぜいたくをちびっこたちも堪能できる場所が、ペニッシュ・アンチポートだ。このペニッシュでは2002年より、10月~6月の間の水、日、祝日などに3歳以上の子供たちに向けたオリジナルの劇を上演している。それぞれの劇は対象年齢が異なるので、公式サイトでチェックしてから出掛けよう。

LA PÉNICHE ANTIPODE
Face au 55, quai de la Seine 75019 Paris
M : Riquet⑦、Jaurès②⑤⑦
TEL : 01 42 03 39 07
プログラム、料金の詳細は公式サイトにてご確認下さい。
www.penicheantipode.fr

グリ・パーク

グリ・パークパワーが有り余る子供たちには、なるべく体を動かして遊んで欲しいもの。しかし天気の悪い日は家にいるしかない……。そんな悩みを解決してくれるのが、子供向けチャンネル「gulli」が作った屋内公園。1000㎡もある屋内スペースの中に大きな滑り台やアスレチック、バスケットボールができる広場など、何時間いても飽きない遊具がたくさん。ショッピングセンター内にあるので、帰りに買い物もでき、大人にもうれしいスポットだ。

Gulli Parc
Les Armoiries Shopping Centre
19, bis Bd Jean Monnet 94360 Bry-sur-Marne
TEL : 01 49 41 20 15
営業時間 : 火15:00-19:00、水土日 / 学校のバカンス中 10:00-19:00 (夏休み中は14:00-)
入場料 : 大人 + 12歳以下の子供:12€(3歳以下は8€)、
2人目の子供:1-3歳 +6€、3歳以上+10€、大人追加:1.50€
www.gulli-parc.com

春を満喫! アウトドア

ギャリー農園

ギャリー農園パリから車で約20分ほどの距離にあるギャリー農園。シーズンごとに、イチゴ狩り、りんご狩りなどが楽しめるほか、子供向けのアトリエなども充実している。4月中旬よりチューリップ狩りが始まる予定。

Les fermes des Gally
Route de Bailly 78210 Saint-Cyr l'Ecole
TEL : 01 30 14 60 60
営業時間 : 9:30-19:00(年中無休)
日程、料金など詳細は公式サイトで確認してください。
www.ferme.gally.com

ロダン美術館

ロダン美術館「考える人」や「地獄の門」などの彫刻が佇むロダン美術館の庭園。美術館では退屈して騒いでしまう年頃の子供でも、庭園であれば多少走り回っても問題ないだろう。子供向けにクイズが用意されており、親子で芸術を楽しみながら庭を回ることができる。

Musée Rodin
79, rue de Varenne 75007 Paris
M : Varenne⑬、Invalides⑧⑬
TEL : 01 44 18 61 10
開館時間 : 火~日10:00-17:45
庭園のみの場合、子連れは親子とも無料
www.musee-rodin.fr

オトィユ植物園

オトィユ植物園全仏テニスが開催されるローラン・ギャロスの横にあるオトィユ植物園は、季節ごとに花壇のデザインが変わる素敵な庭園。日本人には懐かしい桜や柿の木などもある。大きな温室には珍しい熱帯植物だけでなく、鯉が泳いでいる池があるなど、子供たちも楽しそうに観察している。ローラン・ギャロスの帰りなど、立ち寄られてはいかがだろう。

Serres d'Auteuil
1 bis av de la porte d'Auteuil /1 av Gordon Bennett 75016
M : Porte d'Auteuil ⑩
開園時間:温室 9:00-16:45 庭園は日没まで開いている
無料
www.paris.fr

ルクセンブルグ公園

ルクセンブルグ公園17世紀にメディチ家の領地だったルクセンブルグ公園。このシックな公園に、広い遊具エリアがあるのをご存じだろうか。ターザンのように、綱にぶら下がって大はしゃぎする子供たちの笑顔に大人も楽しい気分に!遊具エリアは囲いがあるので、子供を見失う心配が少ないのがありがたい。

Jardin du Luxembourg
2, rue Auguste Comte 75006 Paris
M : Odéon④⑩
(遊具エリア)
開園時間:10:00-19:00
入場料 : 大人2.50€、子供1.20€
www.senat.fr/visite/jardin

 

フランスでの国際離婚 - 基本知識と用語集

フランスでの国際離婚

離婚毎年200件以上の日仏カップルによる結婚が在仏日本大使館に届けられている。せっかく築いた家庭でも、さまざまな事情で夫婦が別れることもあるだろう。離婚となったときに、不利にならないためには、離婚の手続を知っておくことと、正しい知識を持って対処することが大切である。
(文:Mari Amenomori 監修:Akiko Nagasawa)

基本知識・用語 離婚に関するQ&A 法律相談リンク

フランス離婚法の基本知識

日本では比較的シンプルな手続きで離婚が成立となるのに対し、フランスでは、裁判所で手続きを行うため離婚が成立するまでは、協議離婚でも数カ月は掛かる。離婚の手続きは、夫婦間の話合いで離婚の条件を定 める協議離婚と、訴訟で裁判所に離婚の条件を定めてもらう訴訟離婚(許諾、過失、破綻離婚)に大別される。

1. 協議離婚

夫婦共に離婚をすることと、離婚し た後の夫婦間および夫婦それぞれと子供との関係の全ての点について合意していることが条件。日本の協議離婚と違い、裁判所によって離婚の条件が審査され、弁護士の関与が義務(2人で共通の弁護士1人に依頼しても可)。


2. 許諾離婚

夫婦共に離婚そのものには同意しているが、離婚の諸条件(離婚後の 夫婦の住居の帰属、離婚補償金の額や支払い方法、子の監護権、養育費など)に関して意見が合わないため、訴訟を起こして裁判所に決めてもらう。夫婦それぞれに弁護士が必要。和解の法廷(後述)または訴状通達前に夫婦が弁護士の介在の下で離婚許諾確認書に署名した後は、別の訴訟離婚に変えることはできない。


3. 破綻離婚

夫婦が2年以上同居していないことが要件。離婚を希望する配偶者が 原告の訴状を相手に送る時点で最低2年間別居状態が続いているという客観的事実があれば離婚が認められる。


4. 過失離婚

夫婦の一方が結婚にまつわる義務を著しく怠ったとき、または繰り返し守らず、それにより他方が共同夫婦生活を継続することが不可能であることが要件。提示された証拠を基に、裁判所によってその過失が法律で定められた「過失の要件」を満たすかが判断される。離婚を正当化する過失が証明されない場合には離婚の請求は却下されてしまう。また自分に過失の要素がある場合には訴えた相手側から反訴請求をされた敗訴してしまう場合があるので要注意。

離婚の手続

訴訟離婚の場合は、訴訟前段階と、訴訟後段階に分けられる。聞き慣れない法律専門用語にたくさん遭遇するだろうが、不明な点は調べたり、弁護士に確認しながら一歩一歩進めて行こう。大切なのは、責任を持って、前向きな態度で離婚に臨むことだ。

協議離婚の場合

弁護士が離婚申請書と夫婦が合意した離婚の効果*を書面にした離婚協議書を作成し、管轄の大 審裁判所の家族事件裁判官に提出する。夫婦の共有財産がある場合には公証人によって財産分与案が作成され、それも一緒に提出する。その後、家族事件裁判官の前で夫婦の聴聞が行われ、裁判官は夫婦の合意が完全であることを確認すると、協議書を認可し離婚を宣告する。婚姻期間は問わない。協議離婚の手続きを開始してから離婚の条件について配偶者と合意に達しない場合には、訴訟離婚に切り替える必要がある。

*「効果」とは、具体的な事実が法律要件を充足することによって生じる、法規範が定める法的な効果のこと。

訴訟離婚(許諾離婚、過失離婚、破綻離婚)の場合

訴訟前段階

1ere étape
離婚を希望する配偶者が弁護士を通じて大審裁判所の家族事件裁判 官宛に離婚の申請書を提出する。この申請書には離婚訴訟の手続中適用される夫婦の住まい、生活費の支払、子供の監護権や養育費などに関する暫定処置の提案が記載される。

2e étape
家族事件裁判官は夫婦それぞれに和解の法廷への呼び出し状を送付する。離婚を求められた側の配偶者は、この時点で弁護士を付けることは義務ではないがいた方がよい。夫婦が許諾離婚を望む場合は、この家族事件裁判官の和解の法廷で、弁護士と共に離婚を確認する書類に署名をすることができる。この法廷で離婚をすることと離婚の効果全ての点について夫婦が合意に達すれば、裁判官は手続を 協議離婚に切り替える。そうでない場合、裁判官は夫婦の和解が成立しなかったことを確認する決定 (Ordonnance de non-conciliation, ONC)を下し、離婚訴訟の手続中に適用される夫婦の住まい、生活費の支払、子供の監護権や養育費などに関する暫定処置を命じる。


訴訟段階

3e étape
前述のONCが出てから必ず3カ月以内に、離婚申請を提出した配偶者の弁護士が、原告の訴状を作成し、執行官を通じて相手方に送達する。被告となる配偶者は応訴するためには必ず弁護士を立てなければならない。夫婦それぞれの弁護士の間で、訴状と証拠書類がやり取りされた後、予審が終了し、口頭弁論の法廷が開かれる。

4e étape:判決
家族事件裁判官は、口頭弁論の法廷の後、数週間後に判決を下す。判決文には、離婚の請求が認められるか否か、離婚が認められる場合には、離婚が夫婦間および夫婦それぞれと子供との間でどのような効果を持つか(夫婦の住まいの帰属、離婚補償金の額と支払い方法、子供の監督権や養育費など)、過失離婚ではどちらの過失による離婚(または双方の過失による離婚)か、損害賠償の有無、また敗訴した配偶者は勝訴した側の弁護士費用をいくら負担しなければならないかなどが記載される。家族事件裁判官の判決に不服な配偶者は判決が通達されてから1カ月以内に控訴院に控訴することができる。


弁護士を探す!

離婚手続きはどのケースでも大審裁判所で行われるので、必ず弁護士を立てなければならない。離婚手続を管轄する場所(夫婦の居住地、または夫婦が別居している場合には子供と一緒に住む配偶者の居住地)の弁護士会に所属している弁護士(例:パリであればパリ弁護士会所属の弁護士)が離婚手続を担当するが、訴状の作成や法廷弁論を担当する顧問弁護士と、協議書の提出や訴状の通達手続だけ行う手続弁護士を分けることも可能である(例:地方に住む夫婦が顧問弁護士をパリの弁護士にする)。

1 電話帳やインターネットなどでも家族法を専門とする弁護士はたくさん見つかるが、口コミや離婚に関する本や記事を読んで引用されている弁護士に当たるなど、注意深く選ぼう。日本大使館のサイトには日本語の通じる弁護士のリストもある。 

2 弁護士の報酬は定まっていないので料金体系や設定は自由だが、離婚手続には時間が掛かるので、時間報酬制ではなく、一括報酬制で見積もりを出す弁護士を選ぶこと。通常は費用は税抜き料金(HT)で提示され、これに消費税(TVA)19.6%が掛かる。 

3 低収入・無収入のため弁護士を雇う金銭的余裕のない人は裁判援助を申請できる。望みの弁護士がいる場合は裁判援助の枠内で引き受けてくれるか直接確認する。審査に平均6カ月掛かり、そろえるべき書類が多いので申請はできるだけ早く行うこと。弁護士の当てのない場合は弁護士会に問い合わせるとよい。申請用紙(Cerfa n°12467*01)を必要書類と共に管轄の裁判援助事務局に提出する。

離婚に関するプチ・アドバイス

証拠をそろえる際に気を付けること

  • 家族や友人、近所の人、実際に見聞きした者なら誰にでも証言を書いてもらうことが可能。ただし、親の影響を受ける子供や孫の証言は客観性に欠けるため離婚の証拠として提出できない。
  • 証言書には必ず証言する者の身分事項、および訴訟当事者との家族関係や従属関係の有無を記載し、日付を入れて署名しなければならない。これを怠ると裁判所から却下されるので要注意。
  • 手紙だけでなく、電子メールやショート・メッセージ(SMS)なども裁判の証拠として認められている。
  • 夫婦や家族のトラブル(家庭放棄、暴力など)を警察署へ出向き報告した記録簿も他の証拠と合わせて証拠として認められる。
  • 身体的暴力を受けた場合は医師の診断書が不可欠。また負傷箇所の写真を撮っておくと良い。
  • 相手の同意なしにICレコーダーなどに録音(隠し録り)した口論や、不正な方法で入手した物品は証拠として認められない。
  • 執行官の確認書は証拠となるが、それが相手方の私生活を侵害する性質の事実の確認である場合には弁護士に依頼して裁判所の許可を取らなければならない。

子供がいる場合の離婚について

親権
日本では両親が離婚の際は未成年の子の親権は父親か母親に移るが、フランスでは、離婚や別居後も父母が共同で親権を行使し、子供の進路や進学を決定する権利や、子供を養育する義務を分かち合うのが原則。一方の親が他方の親の親権の行使を妨害した場合には、妨害された親は家族事件裁判官に他方の親を訴えることができる。

監護権(=子供の住居)
監護権とは、親が子供と一緒に暮らす権利である。父親か母親どちらか一方が監護権を持ち、監護権を持たない側の親が子供を自宅に招いて宿泊させる権利を有する場合と、両親共に監護権を持ちそれを交互に行使する(交互監護権)場合があり、後者においては子供が両親それぞれの住居を行き来することになる。

子の名字
離婚によって子供の名字が変わることはないが、母親が旧姓に戻す場合はその姓を子の名字に追加することが出来る。


関連用語集

Aide juridictionnelle 裁判援助
Assignation en divorce 原告の訴状
Audience de conciliation 和解の法廷
Audience de plaidoirie 口頭弁論の法廷
Bureau d’aide juridictionnelle 裁判援助事務局
Carte de résident 正規滞在許可証(10年カード)
Communauté universelle 一方完全共有制
Conclusions 訴状
Convention de divorce 離婚協議書
Cour d’appel 控訴院
discernement 分別
Divorce par consentement mutuel 協議離婚
Divorce pour acceptation du principe de la rupture du mariage / Divorce accepté 許諾離婚
Divorce pour altération définitive du lien conjugal 破綻離婚
Divorce pour faute 過失離婚
Droit de garde 監護権
Droit de la famille 家族法
Droit de visite et d’hébergement 親が子供を自宅に招いて
宿泊させる権利
Enquête sociale 子供の心理鑑定
Honoraires au temps passé 時間報酬制
Honoraires forfaitaire/Honoraires fixes 一括報酬制
Huissier de justice 執行官
HT 税抜き料金
Juge aux Affaires Familiales / JAF 家族事件裁判官
Jugement de divorce 判決
Le Barreau de Paris パリ弁護士会
Main courante 警察の記録簿
Mesures provisoires 暫定措置
Ordonnance de non-conciliation / ONC 夫婦の和解が
成立しなかったことを確認する決定
Prestation compensatoire 離婚補償手当
Requête en divorce 申請書
Résidence alternée 交互看護権
Séparation de biens 別産制
Séparation de corps 別居
Tribunal de Grande Instance / TGI 大審裁判所
TVA 消費税
Vie privée et familiale 家族生活

弁護士に聞く! - 離婚に関するQ&A >>
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