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ロンドンのゲストハウス
jeu 17 août 2017

シャンベリーようこそ我が町へ

ローヌ=アルプ地域圏サヴォワ県シャンベリーから


木にアートという命をあたえる彫刻家

この連載をしていて楽しい事の一つは、新しい発見や人々との出会いがあります。縁あってこの地方に住み始めて早6年、まだまだ知らないことばかり。今回は、木の彫刻家 Thierry MARTENON ティエリー・マルトノンさんをご紹介します。

ティエリー・マルトノンさん

彼の作品は、シャンベリー市が発行しているSAVOIE MAGという月間誌で拝見したのが最初でした。モダンでシンプルで何処となく日本の美を感じさせる作品に興味を持った私は、実際に作品をこの目で見てみたくなり、本人にアトリエ訪問のお願いの連絡をいれました。

マルトノンさんのアトリエは、グラニエの山の上の方にありました。ひたすらくねくねと続く山道は夏のツールドフランスのコースにもなっていたようで選手を応援するスローガンなどが地面に残っていました。途中から見渡す限り木に囲まれた世界で、彫刻家がここにアトリエに構えたのも納得です。

アトリエに着いた時は、彼は製作真っ最中で木工具の音が響き渡っていました。挨拶のあと作品展示室に案内してくれました。

作品

これが全て木でできているとは思えないほど、各作品にはオリジナリティがあり、触ってみるときちんと木のぬくもりが感じられました。パリで開催されているメゾンドオブジェに出展していることから、インテリアとしてのアート作品としても認知されているようです。

「アーティストっていうとギャラリーとか中心にしか展示しない方も多いと思うのですが、インテリアアートで出展には抵抗がありませんか?」と最初からちょっと失礼な質問を投げかけてしまった私。

「美術館でも国際見本市でも私の作っている作品は変わりありません。解釈はこの作品を見る側よって作られるわけで私自身にとっては一緒なんですよ」とマルトノンさん。10年前から彫刻家としてスタートをしましたが、以前は家具を作製する職人をしていたそうです。

彼の生活の一部である木をという素材を使って自分のインスピレーションを表現する作業は、まずデッサンから入るそうです。

「とにかくデッサンをします。デッサンをしていくうちに作りたいものがだんだん具体的になってきて、そうしたら作業にはいるのです。」デッサンノートを拝見させてもらったら、かなり綿密に表現されていて驚きました。

デッサン

「あの、マルトノンさんの木のデザインをみていると日本家屋の柱にもにたような感じのものがあるので親近感が沸きます。」と私。

「日本のことは、そんなに詳しくないのだけどそうですか。ああ、いつもパリの展示会にいって感じるのですが、日本人の訪問者の作品を見る目の鋭さにいつも驚かされるんですよ。以前滞在したアメリカのアーティスト村でも日本人の若い芸術家がいたのですが、口数は少ないのだけど彼らが一番オリジナリティある作品を仕上げていたのには驚いたんですよ。」

上手く表現できなかったのですが、私が感じる日本の自然美と通じる感覚をとても好意的にとらえてくれたようで安心しました。

道具

プライベートでは、オーケストラでコントラバスを担当する、大の音楽好きだそうで、私にもお勧めのミュージシャンを何名か挙げてくれました。

彼の作品は、現在中東、ヨーロッパで売れているそうです。現在は、ある個人宅のサロンにおく作品を受注制作中でした。 私も玄関に彼の作品を置いたら、空間が柔らかだけどスタイリッシュな感じになるのにと頭の中で色々イメージしています。彫刻家のアトリエ訪問は、また新しい世界を知るよい経験となりました。

ティエリー・マルトノン(Thierry MARTENON)さんのウェブサイト
www.thierrymartenon.com


エヴルー由布子さんエヴルー由布子
東京都出身。サヴォア地方に暮らし始めて3年目。日本人には観光地としては馴染みが少ない地方ですが、遊びに来た人は必ず気に入ってくれます。そのお手伝いをするのは私の楽しみです。
 

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