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ロンドンのゲストハウス
sam 18 août 2018

コゴランようこそ我が町へ

プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ヴァール県コゴランから


ミモザ街道 その2 黄金の三角地帯

黄色いミモザに染まる美しい海岸線をドライブする観光客も目立ち始め、冬のヴェールに包まれ静かだった村や町が甦ったように活気付いてきました。2月中旬から晴天に恵まれ最高気温は15度前後と心地よい天候が続いています。

ボルム・レ・ミモザから始まるミモザ街道はモール山塊を抜け、サント・マキシム、そしてサン・ラファエルを通過すると黄金断崖道路(Corniche d’Or)に差し掛かります。この海岸道路沿いには自然が残されていて、開発がかなり進んでしまったコート・ダジュールでは貴重な存在です。赤斑岩で形成されたレステレル山塊(Massif de L’Esterel)を縫うように山と海の間に道路が通っています。

黄金断崖道路の赤斑岩と藍色の海
黄金断崖道路の赤斑岩と藍色の海

赤みに富んだ岩石と緑豊かな自然と青い海が織り成す景色が広がっています。別荘もなく鉄道が通っているだけ、そびえ立つ大きな赤い岩山、断崖から見下ろす藍色の海、自然が創り出したコントラストが魅力です。この断崖道路の「黄金」とは赤い岩山を指し、野生化したミモザはないのですが、南仏の海岸線の中で際立った美しさを持っているので、ミモザ街道のコースとなっている次第です。

約50kmの断崖道路を抜けると、ミモザ街道108kmマンドリユー=ラ・ナプール( Mandelieu-La Napoule)に到着です。人口約2万人、リゾート・マンションが立ち並ぶ典型的なコート・ダジュールの街です。レステレル山塊により南仏の北風ミストラルから守られているので温暖で、南仏でミモザの栽培が最初に始められ所のようです。タヌロン山塊(Massif de Tanneron)と海の間に広がり、高速道路と仏国鉄が通っています。毎年2月には盛大にミモザ祭りが開催され、「ミモザの首都」と呼ばれています。

別荘地帯
丘全体が黄色く色付いたマンドリユーの別荘地帯

ミモザ街道は海を離れ、マンドリユーからタヌロン山塊へ抜ける県道92号線に入り、山間の村タヌロンへ、そしてぺゴマ(Pégomas)の町へと続きます。これらの3つの町は切花のミモザの主要生産地で「黄金の三角地帯」と呼ばれています。

ミモジスト(Mimosiste)と称されるミモザ栽培農家は特にタヌロンとぺゴマに多く、1月からミモザのブーケをフランス市場へ出荷しています。高湿度の促成栽培用の温室(25℃前後)に切り取ったミモザを2日間ぐらい入れて置き、蕾が開くのを待ちます。開花時期を早めるこの方法はフォルサージュ(Forçage)と言われます。タヌロン村のミモジストのおじいちゃんの話では「今年は雨がたくさん降って、湿度もあり、天気が良かったので、ミモザの開花時期が早かった。」とのことです。

ミモザの森
タヌロンの丘から平野部へミモザの森が広がる。
ジルベールおじいちゃん
タヌロン村の一番上にあるミモジスト、
ヴィアル(Vial)家のジルベールおじいちゃん、
ミモザのブーケを片手にポーズ。
ミモザのシャワーを浴びながら
ミモザ・シャワーを浴びながら山歩き、
マンドリユーとタヌロンの間にある
Grand Ducのハイキング・コース

ミモザ街道終点の手前115kmの村は人口6000人のぺゴマです。この村には1998年に発足したミモザ愛好団(Confrérie du Mimosa)があり、33人のメンバーが「ミモザ大使」として宣伝活動につとめています。団長さんは自称グラン・メートル(Grand Maître)のリヴェルネ(Livernet)氏です。団員になる条件は、「ミモザが好きで、宣伝活動に参加出来ることをグラン・メートルに願い出ること」との団長さんのコメントでした。

2月22日にはシトロエン2CV(deux chevaux)愛好会主催の(Route d’Or)が催されました。グラースからぺゴマの村を通過し、タヌロンの山へと200台ほどの2CVが一同に走り抜けていました。ぺゴマ村のパーキングに集合した2CVのドライバーにはミモザ愛好団のメンバーからミモザの花が一本づつ渡されていました。

2CVの列
ミモザの花を渡す団長さんと2CVの列

今年で開設10周年を迎えるミモザ街道はコート・ダジュールの海岸線を走り、タヌロン山塊でクライマックスに達します。植木のミモザ栽培が盛んなボルム・レ・ミモザから、切花のミモザを栽培する黄金の三角地帯を通り、香水の里グラ―スで終点となのは当然の成り行きでしょうか。

ナポレオンのお后が1804年ミモザを植えたのが始まりといわれています。200年が過ぎ、オーストラリア生まれの黄色い花はすっかり南仏に根を下ろし、青い空の下でたくましく生きています。美しいだけではなく、フランスで暮らす異邦人や移民の人々を勇気付けるミモザの花でもあります。

 
● 黄金の三角地帯の三町村の公式サイト
マンドリユー=ラ・ナプール(仏・英・伊・独語)
www.ot-mandelieu.fr
タヌロン(仏語のみ)
www.tanneron.fr
ぺゴマ(仏語のみ)
www.villedepegomas.fr
● アクセス
パリからTGV利用の場合はカンヌ駅でマンドリユー駅までのローカル電車に乗り換えます。 ぺゴマへはカンヌから610番のバスを利用するか、グラース行きの電車に乗り換え Mouans-Sartouxで下車し、タクシーを利用する方法もあります。

反橋さん反橋妙子(sorihasi taeko)
1980年に渡仏。仏語を学び、言語学修士号を取得。リヨンで日本語教師を経て、南仏に移転後は観光ガイドとして南仏を回る。現在、通訳・翻訳業を専門とする。 taeko3011.jimdo.com
 

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