FacebookツイッターRSS feed
フランスニュースダイジェスト
バナー
  • Check
lun 21 mai 2012

コゴランようこそ我が町へ

プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ヴァール県コゴランから


窓辺の野鳥たち

寒い冬が続く中、餌を求めて野鳥が庭を訪れてくれます。大きな木の梢に止まり、辺りの様子をうかがい、餌場めがけ急降下したかと思うと、瞬く間に飛び去っていく鳥たち。今まで何気なく眺めていたのですが、窓越しにじっくり観察してみました。日が昇り明るくなると、鳥たちは庭に現れ、朝ごはんを食べ始めます。

まず、さえずる鳥たちの気配が耳から感じ取られます。私の耳には、「ツェー、ツェー」とか「ジャッ、ジャッ」とか聞こえます。次に、風もないのに小枝がかすかに揺れ、野鳥が少しずつ庭に近づいているのが察知できます。冬場、昆虫などの餌が捕れないので、森を離れ、ヒマワリや穀物の種を求めて庭にやって来るのです。

フランスでごく一般的な野鳥はシジュウカラ(Mésange charbonnière)とアオガラ(Mésange bleu)とヨーロッパコマドリ(Rouge-gorge)。3種共鮮やかな羽根の色が特徴で、華麗な姿で目を楽しませてくれます。

仏名で「Mésange」と呼ばれるように、シジュウカラとアオガラはどちらもお腹の部分が黄色い羽毛で覆われています。頭と羽根が水色のアオガラの方が小さいのですが、果敢に餌をめがけ真っ先に飛んできます。か細い足先の鉤爪(かぎつめ)を使い、餌が入っているネットにしがみ付き、嘴(くちばし)で穀物を突く姿は実にけなげです。厳しい自然の掟が小さな野鳥をここまで大胆な行動に駆り立てるのです。ガラス窓越しですが、その様子を写真に収めることができました。

アオガラ
穀物を植物油で円く固めた市販の餌にしがみ付くアオガラ。

シジュウカラ(左)とアオガラ(右)。
シジュウカラ(左)とアオガラ(右)。

アオガラより少し大きいシジュウカラは、黄色いお腹の真ん中に黒のストライプが入っているのが特徴です。好物のヒマワリの種を与えると5~6羽のシジュウカラがどこからともなく集まってきます。100g程の種は瞬く間になくなってしまい、地面にたくさん種が落ちこぼれます。それを拾いにアオカワラヒワ(Verdier)がやって来ます。数羽で行動を共にする習性があり、落ちこぼれた種や小さな虫を求め庭木の下や芝生の上を飛び跳ねています。すばしっこい動きのシジュウカラに比べ、この鳥は丸々とした体型でとてもおっとりした性格に見受けられます。

アオカワラヒワ
円すい形の嘴にヒマワリの種をくわえたアオカワラヒワ。

警戒心が強い野鳥は数羽集まって行動するのが普通ですが、いつも単独行動をとる野鳥がいます。餌を捕るために必要な縄張りを守るので、いつも一人ぼっちのヨーロッパコマドリです。背中と頭が灰色で、鮮やかな緋色の胸元と黒い目が特徴です。それほど臆病な鳥ではなさそうで、掘り起こされた庭に降り立ち虫を探すなど、ヨーロッパ人にとってなじみ深い野鳥のようです。でも、野生動物の常でやはり用心深く、この鳥は遠くからしか観察することができませんでした。

野鳥に餌をやるようになって数年がたち、徐々にその数が増してきたような気がします。スーパーのペットコーナーには、野鳥用の餌が並びます。窓から観察できる距離に餌場を設け、手頃なバードウオッチングを楽しんでいるフランス人はかなりいるのではないでしょうか。

反橋さん反橋妙子(sorihasi taeko)
1980年に渡仏。仏語を学び、言語学修士号を取得。リヨンで日本語教師を経て、南仏に移転後は観光ガイドとして南仏を回る。現在、通訳・翻訳業を専門とする。 taeko3011.jimdo.com
 
バナー バナー バナー バナー
バナー バナー

An error occured during parsing XML data. Please try again.