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フランスニュースダイジェスト
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mar 22 mai 2012

コゴランようこそ我が町へ

プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ヴァール県コゴランから


スキューバダイビングの1日

南仏イエール諸島の1つポール・クロ島で体験ダイビングに挑戦してみました。この島は、1963年に国立海洋公園に指定されてから保護され、失われかけた楽園が見事によみがえろうとしています。島全体はカシやマツの木で覆われ、まさに青い海に浮かぶ森。建物が見られるのは港の周辺のみと、徹底した管理と自然保護が行われています。

ラ・ファヴィエール港からダイビング器材を積み込んで出発。
ラ・ファヴィエール港からダイビング器材を積み込んで出発。

ボルム・レ・ミモザのラ・ファヴィエール港からダイブスーツに着替え出発。天候は晴天、真っ青な空に藍色の地中海。でも、あいにくミストラルが吹き、船は波のうねりを越えるたびに揺れ、甲板から優雅に景色を眺めていた私たちはダイビングというスポーツの現実に直面することとなります。30分ほどで、島の周辺に点在するダイビングスポットの1つポワント・ド・ラ・ガレールへ到着。このスポットは島の北東に位置し、ごつごつした岩山の最先端。海は穏やかで、揺れもほとんど感じられません。全員が頭からつま先までダイビングスーツとソックスで身を固めたダイバーに変身。中には手袋をはめている人も目に留まりました。海水の温度は16度と、冬と変わらないほど下がっているのです。

ダイバーたちの目はインストラクターたちが準備する船の後方に集中。
ダイバーたちの目はインストラクターたちが準備する船の後方に集中。

私のようにダイビングが初体験の人たちは、インストラクターの説明を受けました。みんなの顔は真剣そのもの。水中で最低限必要な「OK」と「NO」(手の甲を上に左右に動かす)の合図と水圧で耳が痛くなったときのために耳抜きの仕方を習いました。ダイビングスーツはかなり体を締め付けるので、ウェイトベルトを腰に巻きつけてもらった後は、フィン(足ヒレ)を付けるのさえも慎重になってしまいました。タンクを背中にかけてもらい、何から何まで手伝ってもらった上で、立ち上がろうとしてその重さに足がくすんでしまいました。一瞬たじろいだものの気を取り直して、インストラクターに言われるままに前に一歩踏み出し、ダイビングの初体験が始まりました。飛び込んだ際にマスクに入った水を取ってもらい、レギュレーターの先端部を歯でしっかりくわえ、インストラクターの手首に捕まって水中飛行開始。

ダイビングへの第一歩。
ダイビングへの第一歩。

海は澄んでいるので、視界はかなりありそうでしたが、自由に泳ぎ回る魚につい見とれてしまいました。まず、ジレル(girelle)やサー(sar)など鮮やかな魚が目に付きました。のんびり泳ぐ魚たちの下には、花を咲かせる海の草ポジドニ(posidonie)がゆらゆら揺れていました。この草は“酸素を作る”貴重な役割を果たしており、海の透明度にも大きく貢献しています。泳ぐ魚の方に視線が集中してしまい、海面下の美しい世界を楽しむところまではいきませんでした。それは、次回の楽しみとしておきましょう。

レストランが並ぶポール=クロ島の港。
レストランが並ぶポール=クロ島の港。

午前のダイビングは20分ほどで終了。ダイビングスーツを脱いで身軽になったら、ポール・クロ島の港へ移動して、レストランで昼食。ミストラルが吹いていたので、幸い一般観光客は少なく、どこか遠くの島に来たような錯覚さえ覚えました。港は風もなく、真夏の太陽が冷えた体を温めてくれました。海風に当たりながら、一休みし、午後のダイビングポストのバゴ島(Bagaud)へ移動。面積わずか45ヘクタールの島は完全保護地区で、人間が上陸することは禁止されています。この海域は比較的穏やかなので、メルー(mérou)というハタ科の魚の稚魚の生息海域となっています。この魚はフランスでは人気があり、少しも人間を恐れず、人懐っこそうな生物です。絶滅しかけていたのですが、国立公園指定と同時に保護され、少しずつですが確実に増えているそうです。

午後のダイビングの準備をするインストラクターたち。
午後のダイビングの準備をするインストラクターたち。

赤いサンゴの一種ゴルゴヌ・ルージュ(Gorgones rouge)
赤いサンゴの一種ゴルゴヌ・ルージュ(Gorgones rouge)、
ポール=クロ国立公園のサイト www.portparcnational.frから拝借。

ダイビングの話は友人から聞いていたのですが、想像以上に体力を消耗するスポーツです。一晩休んだ翌日の方が疲れが感じられました。よく考えれば、器材は重いし、水圧に耐えて動き回るのですから、疲れて当たり前なのです。泳ぎはあまり得意ではない私を指導してくださったインストラクターに感謝の一言です。

 
お世話になったインストラクターのサイト
www.bormesplongee.fr
ボルム・レ・ミモザのブログもお見逃しなく。 ww.newsdigest.fr/newsfr/content/view/3051/113/

反橋さん反橋妙子(sorihasi taeko)
1980年に渡仏。仏語を学び、言語学修士号を取得。リヨンで日本語教師を経て、南仏に移転後は観光ガイドとして南仏を回る。現在、通訳・翻訳業を専門とする。 taeko3011.jimdo.com
 
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