現代フランス料理17区 / 最寄り駅:Porte maillot(1番線) Argentine(1番線)
日本人シェフがクリエイティブな料理を提案するアットホームで温かい雰囲気のお店。 現代フランス料理Text & photo : Ayako Miki 784号 2005年11月17日 掲載
17区のにぎやかなビジネス街から少し入った静かな通りに、テラスに花をあしらった雰囲気の良い店を見つけた。さっそくガラス張りの扉を開けて、落ち着いた雰囲気の椅子に腰掛け、赤ワイン「CHEVARNY 2004」(20ユーロ)を注文する。軽くてまろやかな口当たりを味わいながら、ランチメニュー(3品18ユーロ)の中から、前菜に照り焼きソースを添えた焼きおにぎりとフォアグラ、そして温かい赤豆のサラダ・スパイススー プ仕立てを選ぶ。前者は、香ばしい焼きおにぎりの上に、絶妙な焼き加減のフォアグラがのった不思議な一品だ。後者のサラダは、コリアンダーやスパイス類が利いたスープと、歯ごたえのある豆と野菜の相性が抜群で、さらに食欲が増進する。
しばらくして、メインにオーダーした羊肉の煮込みが、2人前用のボリュームのあるココットで運ばれてきた。4時間もかけてじっくり煮込んだ羊肉は、とろけるほどに柔らかくて、季節の野菜の彩りも鮮やかだ。
シェフは日本人の梶原氏。ビストロでの修行を経た、若干31歳の活気溢れる料理人だ。クリエイティブな料理を提案し続けることが信念だと語る。日本人シェフならではの、食材を活かした軽く繊細な味付けが人気を呼び、緑茶風味のクレームブリュレなどは、並べるとすぐに完売してしまうほどだ。「お客さんに新しいものを食べて感動してもらいたい。普通のフランス料理なら、日本人の自分が作る意味がないからね」と、なかなか挑戦的だ。
秋のメニューでは、鴨肉のフォアグラムース巻きをはじめ、毎日仕入れた新鮮な魚貝類もおススメだ。帆 立のカルパッチョやエビのラビオリ、セップのポワレなど、季節感あふれるメニュー内容になっている。ラ ンチは2品14ユーロ、3品18ユーロとリーズナブル。ディナーはアラカルトのみで、前菜7ユーロ~、メイン15ユーロ~、デザー ト5ユーロからだ。
店名の「セルクル」は、アットホームで温かい雰囲気のお店づくりを目指して名づけたそうだ。オープン2 年だが、常連客も多く、スタッフも温かく迎えてくれるお店だ。

左)シンプルな食器に上品にまとめられた料理。
写真手前は、焼きおにぎりとフォアグラの味わいが新鮮な一品だ
右)花が飾られた雰囲気の良い外観。暖かい日はテラスで食事をとることもできる
昼時はいつも満員の店内。「パリは4年目。フランス社会の中で学びながら、常に新しい発想を生み出していきたい」と語る梶原シェフ
| 店名 | Le Cercle du 17e |
| 住所 | 5, Rue Labie 17E Paris |
| TEL | 01 45 74 22 98 |
| 営業時間 | ランチタイム 12:00-14:30 ディナータイム 20:00-22:00 |
| 定休日 | 土、日、祭 |
| 最寄り駅 | Porte maillot(1番線) Argentine(1番線) |










