FacebookツイッターRSS feed
フランスニュースダイジェスト
バナー
  • Check
jeu 17 mai 2012

マルセイユようこそ我が町へ

プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ブーシュ=デュ=ローヌ県マルセイユから

黄金の液体を…

「今日は良い!○○○○日和だからいらっしゃい!あー、上は長袖、下は靴下はいてぇ〜厚いズボンはいてぇ〜、スニーカーでいらっしゃいよぉ、アァ?」 と、かなりマルセイユ訛で電話がかかって来た。

この夏気候でなんだってこんな格好をしなければならないのか?

すっかり冬に舞い戻った格好で待ち合わせ場所に向かう私。

その電話の主はジェラールは既に待っており、到着するや否や彼の車に乗って本日のメイン場所に向かった。

「○○○○日和?」(答えは下)

車で30分弱、車の音はおろか、人の声すらしない山奥に入ってきました。

ハチに注意

「ATTENTION AUX ABEILLE」
(ハチに注意)なんだこりゃ?

「じゃぁ、これ着てな」
渡されるがままに着てみた。

じゃぁ、これ着てな

何をするか分かります?

難しい…ですかね?もう少し進んでみましょう。

古めかしい器具
古めかしい器具

おじちゃんは古めかしい器具に、紙やら木の葉やらを入れて火を付け、空気を入れながら煙を噴かす。

そして煙を回りにまき散らしながら森の奥深くへと入って行く。

モクモク…

「おーい、やって来たぞー(モクモク…)」

煙をふりかける

この引き出しのようなものに煙を目一杯振りかける。

チャラーン!

そしてそっと引き出しを取り出して見ると…

チャラーン!
働き盛りのミツバチたちです!!!

もうお分かりでしょう!

今回はフランスで一番おいしい蜂蜜が採れると言われているプロバンス(マルセイユはプロバンス地方です)で、ミツバチを操っているジェラールの所に来ています。

そもそも「ちょっと面白い人がいるんだけど」と紹介されたのがジェラール。 普段は教習所のバイクの先生、シーズン中はハチミツ職人という彼は、ミツバチを育てる所から、ミツ採取、パッケージング、販売までを全てひとりでこなすのです。

元々、彼の伯父さんが養蜂家だったのをきっかけに10年前からテクニックを学び、今に至るそうです。 彼のスタンドはとても小さくて、ハチミツもすぐになくなってしまうのだけど、いつ行っても同じものがない位いろいろな種類のハチミツを扱っています。正にその時に出会ったハチミツが「食べ時・旬」のハチミツなのです。

「ミツバチもさぁ、同じ物を食べてるよりもたまには違うものを食べた方がいいだろう?オレもいろいろなミツ食べてみたいしさぁ〜アァ?」と語るジェラール。

今まで「ミツの種類だけミツバチの数がいる」と思っていたのですが、実はジェラールが育てているミツバチの場合は、その場所へ連れて行き、1カ月くらい置いておくのだそうです。

ミツバチの卵をかえして、育て、自分の欲しいミツの所へ彼らを連れて行く。 そうして彼らが採ったミツをジェラールはもらい、市場へ並べる。 うーん、1人でやっているけど「共同作業!」

ミツバチをトラックへ

こんな感じでミツバチをトラックに乗せます。

ちょうどこの日はシャタニエ(栗の木)の近くに置いたミツバチたちを見に行く日。

大きな栗の木

この大きな栗の木!

耳を澄ますと「ウィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」とミツバチたちの羽音が聞こえます。一体ここにはどれだけのミツバチがいるのでしょう?ジェラールのミツバチだけじゃないはず…

栗の花

この花からミツを吸って行くのです。

仕事場

彼らの仕事場。もちろんこの箱もジェラールの手作り……
後1カ月位するとオイシイおいしい、ミツが採れるのだとか。

だ〜〜〜れもいません

因みに周りの様子。本当にだーーーーーれもいません

管理されている自然公園なだけに、許可がないと入れないのです。

ミツバチの働きぶりを観察した後は、ミツの採り方を教えていただきました。

まず、こういう「蜂の巣疑似網」を板に貼って平らな巣を作ってもらうよう促します。(でないといわゆる「蜂の巣」のような立体的なものを作ってしまうから)

蜂の巣疑似網
蜂の巣

1カ月くらいするとこんな感じになります。これを円心機にかけ、ミツとカスを振り分けます。

ミツを採った後のカス

これがミツを採った後のカス。

蜜蝋(ビーワックス)として、家具のワックスに使ったり、ろうそくにしたりして、活用します。

大昔の器具

因みに、箱のなかった大昔は、こんなパニエに入れて栽培していたのだとか… (パニエの部分が蜂の巣、下にミツが流れるようにしてある)

こんな風にハチミツの採り方を目の当たりにした私。

全てが自然の方法、まさにビオ中のビオ。化学添加物なしのハチミツは口の中に含むと、トロリととろけて、喉を通って全体に広がり、浸透して身体が黄金色に変わってしまうのではないか、という気持ちになります。

ジェラールは「ハチミツをいろいろな風にして食べてみたい!」とアイデア満載の人。ハチミツの種類もさることながら、ハチミツの酢(絶品!)、ハチミツのキャンディーなど全てジェラールひとりで試行錯誤しながら作り出されています。

今回はジェラールの所の養蜂所見学をしてみましたが、マルセイユ、及びプロバンスにはたくさんのおいしいハチミツが売られています。日本ではあまり手に入らないフランスのハチミツ。

マルセイユ(プロバンス)に来たら是非ハチミツ試してみて下さいね。

*豆知識*

正解:○○○○日和「ハチミツ日和」とは?
・風がない日(風が吹くとミツバチも飛んで、刺されやすくなる)
・暑い日
・雲があってもなくても構わない

こんな日はよくハチミツが採れるので、日曜日でも働いてしまうそうです。

そんな3つの条件が揃ったら「うむ、今日はハチミツ日和だな」と言うのがプロバンサル風(笑)

 
● ジェラールのハチミツが買える市場(マルセイユ)
火曜日: 地下鉄1番線「Reforme cannebiere(レフォルメ・カヌビエール)」駅降りてすぐの広場
木曜日: 地下鉄1番線「Chartereux(シャルトルー)」駅降りてすぐの広場
土曜日:地下鉄1番線「CINQ AVENUE LONGCHAMP(サンクアヴェニューロンション)」駅降りてAv.du Mal fochを通り、次の道Rue G.Clemenceauを通ると見えるSebastopol広場
 
福井さん福井れいこ
Marseilleに魅せられて早7年。マルセイユを日本に知ってもらうため、すてきなモノを探し歩く日々。好きなものは51(マルセイユのお酒)、好き なサッカーチームはL'OM(マルセイユのチーム)風呂場にはマルセイユ石鹸……、と既に「マルセイユ人」顔負けのマルセイユ人っぷり。ひっそりコラムはじめました。フランス, コンメーム。
http://francequandmeme.wordpress.com/
バナー バナー バナー バナー
バナー バナー

An error occured during parsing XML data. Please try again.