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フランスニュースダイジェスト
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mar 22 mai 2012

ストラスブールようこそ我が町へ

アルザス地域圏バ=ラン県ストラスブールから


アルザスの農家レストラン

カウ・ベルの聞こえるヴォージュ山中の農家レストラン(フェルム・オーベルジュ)では、歩きつかれたハイカーをリリアンヌが笑顔と自家製のチーズや手料理でもてなしてくれる。

主人の実家は、ヴォ-ジュ山の標高750mのところにある。夏は花壇にばらが咲き乱れ、菜園では毎日レタスがとれる。食事の前に、はさみを持って、パセリやあさつきを取りに行ったりする。さくらんぼうやフランボワーズを摘みに行く時は子供達が大喜びである。食堂からは、谷間の向うにアルザス平野、さらにその向うにはライン河を隔てたドイツのシュヴァルツ・ヴァルトが見える。家の周りの草地では、カラン、コロンとカウ・ベルの音がする。アルプスの少女ハイジのような光景だ。夏になると放牧される牛たちは、母の菜園に侵入してレタスの上にゆうゆうと坐っていたこともある。この牛たちは、数百メートル離れた隣家の農家レストランのご主人フランツが飼っている。

牛たち

このレストランは、昔からヴォ-ジュの峠を歩いて越える旅人に食事と宿を供してきた農家レストランのひとつである。今では、ハイキングに来る人(歩くのが嫌いな人は車でも入れる)のために大きな食堂が2つあり、夏場の週末は予約を入れておかないと席がとれないほどの人気ぶりである。それもそのはず。「ルパ・マルケ-ル (Repas Marcaire)」と呼ばれる郷土料理のコースでは、前菜にポタージュ・スープ、メインには「トゥルト(Tourte)」というミート・パイ、豚肉のスモークにポテトとサラダの付け合せ。最後に自家製の「マンステール・チーズ(Munster)」かブルーベリーなど季節の果物を使ったパイ、というボリュ-ムたっぷりのメニューが低料金で食べられる(堅信式や銀婚式などの記念日には、特別メニューの注文を受けることもある)。

農家

さらに名物は、いつも笑顔で注文を取りに来るリリアンヌ。彼女は、引退したお母さん、マダム・クリスマンの味をしっかり受け継いで、毎日大鍋いっぱいの料理を作っている。料理を運んでくるのは彼女の子供達で、いつの間にかカッコイイ高校生になったニコラと、料理の手伝いも出来るようになった妹のカリ-ヌである。フランツが狩りでしとめたイノシシの頭が飾ってあるレストラン内部では、大きなテーブルを囲んで、時にはアルザス語をまじえた大人たちの談笑が聞こえ、外では子供達が馬やラマを見たり、何ヘクタールもある草地の斜面を走り回ったりしている。

ここでは、こんなほのぼのとした平穏な時間がゆっくりと過ぎていく。

料理
© CIVA / Photographe: Christophe MEYER

のんびり

 
● パリからコルマールまでのアクセス
電車:
パリ東駅からTGVでストラスブール経由ミュルーズ行き、コルマール下車。直通列車もあり(2時間50分)
車:A4/E50 (Troyes/Nancy), E25 (Metz), A4/E25 (Strasbourg), A35/E25 (Colmar) Sortie No.9 (Colmar)で降りる, N83/E25 (Colmar) Sortie No.23(Colmar)で降りる。
● 村の農家レストラン
GLASHÜTTE
Rimbach 685000 Guebwiller
TEL:03 89 76 88 04 / FAX:03 89 76 64 06
営業時間:昼12時〜 夜17時〜 
休:月曜
アクセス:コルマールより南へD83、SHARPの工場のあるロータリーをSOULTZへ。その後JUNGHOLTZ、RIMBACHと辿り、RIMBACHの村を抜けてかなり細い山道に入り、頂上まで上る。山道の入り口にGLASHÜTTEの表示あり。
● 村のホテル・レストラン
A l’Aigle d’Or
5, rue Principale 68500 Rimbach près Guebwiller
TEL:03 89 76 89 90 / FAX : 03 89 74 32 41

大西正子大西正子
仏政府給費留学生としてパリ第4大学大学院で比較文学を専攻。アルザスに移り、ストラスブール大学を始めとして幅広く日本語を教える一方、翻訳に携わる。17年ぶりにパリに戻り、今秋より再び大学の教壇に。
 
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