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英仏バイリンガル幼稚園・小学校
mer 20 septembre 2017

今回の映画:モンテーニュ通りのカフェ Fauteuils d'orchestre (仏2006)

テーマ:失礼な態度は許さない!!パリジェンヌのやり方

舞台はパリ8区のモンテーニュ通り。劇場、高級ホテルのオークション会場など、音楽、演劇、絵画などクラッシックなアートが集まり、リッチでお高い地区。地方から出てきた若い女性ジェシカ(セシール・ド・フランス)はそこにあるカフェで働き始める。人懐こくて好奇心旺盛な彼女は、この界隈に一つしかないこのカフェに集まる人々に関わっていく。

シチュエーション

新しい仕事場のカフェで働きながら、アーティストやそれらを取り囲むいろいろな人間模様に触れ、関係を持っていくジェシカ。仕事を始めてしばらく経ち、勤務先のカフェの雇い主・マルセルに話がある。

Jessica
Marcel, je peux vous parler 2 minutes ?
Marcel
Ça peut attendre, non ?
Jessica
Ben, c’est que je pars demain.
Marcel
Comment ça tu pars demain ?
Jessica
Ben oui, vous avez dit un essai. J’ai bien compris que...
Marcel
Ah, t’as compris ? T’as compris quoi ? Attends une seconde.
(Aux clients) S’il vous plaît.
T’as compris quoi ? Tu crois que c’est le moment ?
Regarde ! (Il montre la salle bourrée de monde)
Jessica
J’ai bien compris que vous êtes toujours désagréable.
Quand même(※) vous êtes gentil vous êtes désagréable.
Marcel
Je suis pas désagréable, je travaille.
Jessica
Tout le monde travaille. Tout le monde galère !
Vous êtes pas plus malheureux qu’un autre.
C’est quoi votre excuse ? même pas pianiste, ni artiste, ni riche, ni rien !!
Ça vous ferait mal de parler gentiment une seule fois ?
Chauffeur
Il y a une Jessica, ici ?
Marcel
C’est cette charmante jeune fille.
Chauffeur
Il y a une dame qui vous attend dans mon taxi.
Marcel
Hé, que ça dure pas trop longtemps, hein ?

※même quandの方が自然と思われる。

ジェシカ
マルセル、ちょっとお話できますか?
マルセル
ちょっと待てないの?
ジェシカ
だけど、私、あした発たないといけないし……。
マルセル
明日発つだって!?
ジェシカ
だって、試用期間だっておっしゃったじゃないですか。だから私が理解したのは……
マルセル
え?理解?何が分かったんだ!?ちょっと待って。
すみません。(お客さんにのテーブルに料理を置く)
一体、何が分かったんだ?だいたい今、そんな話をしてる場合か?
見なさい(人でいっぱいの店内をさす)。
ジェシカ
何が分かったかって言うと、あなたがいつでも感じ悪いってことです。親切なときだって感じ悪い!
マルセル
感じ悪いんじゃない。仕事してるんだ。
ジェシカ
みんな仕事してるんです!みんな問題抱えてるんです!
他の人に比べて特に不幸なわけじゃないでしょ。
あなたの口実は何ですか?ピアニストでもないし、アーティストでもない。金持ちでも、なんでもない!!
一度くらい、優しく話してくれてもいいんじゃないですか?
タクシー運転手
ジェシカっていう子いる?
マルセル
(インギンなしぐさで)それは、ここにいらっしゃる魅力的で若い娘さんです。
タクシー運転手
あるご婦人が、ボクのタクシーの中で待ってるんだけど。
マルセル
(出口へ向かうジェシカに)あんまり長くなるなよ。

Marcel, je peux vous parler 2 minutes ?
マルセル、ちょっとお話しできますか?

2分、と言っていますが、ちょっと、しばらく。という意味。「後、2分で着く!」「2分でできる!」などと言われても、必ず2分以上かかります(それ以内のことはあまりない)。2時間以内、くらいのつもりでいたらちょうどいいでしょうか。(いい過ぎ?)

同様に、 「Deux secondes !→2秒!」というのも、ちょっと待って!という意味。フランスに来た当初は、「い、一体2秒で何ができるっていうの?!」とモンモンとしたものでした。(1、2、と数える子供もいるが)

よくある図)お店で。電話でベラベラ話しながら、外したメガネのふちなどを口にくわえつつ、指を立てて、「Deux secondes !」と、口パクでお客に合図するお店の人。ウインクなどもする。(急ぐ代わりに愛嬌を振りまくのがフランス風)

Ça peut attendre, non ?
ちょっと待てるでしょ?

と、子供とフランス語を話すのだったら、多発しそうなフレーズ。なんでそんな下らんことをこの忙しいときに!!という状況に。

例)2時間も煮込んでいた鍋が焦げた!何とかしなくては、と泣きそうな瞬間に、「ママ~。そう言えばこないだ、あやとり教えてくれるって言ってたよね~。」と、のんきに娘さんが近付いてきたら。
Ça peut attendre, non ?ちょっと待てるでしょ?

Comment ça tu pars demain ?
明日発つってどういうことだ?

人の話を聞いてない人の典型フレーズ。始めっからそういう話になっているのに、人のことなんてどうだっていいと思っているのでしょう。まあ、逐一、自分の行動を把握されているのもちょっと微妙ですが……。

例)Comment ça t’es pas là demain ?明日いないってどういうこと?
前々から、この日は、友達とご飯食べるね!など、計画して許可(?)までもらっているのに、その日になって、何故か責められる。逆にそれが自分の口から出てきたら、自分の記憶力や相手への尊敬の念など、一度振り返ってみてもいいかもしれません……。

Ah, t’as compris ? T’as compris quoi ?
えぇ?分かったって?何がわかったんだ?

人のことをバカにしたような態度でたたみかけるいい方。こうやって感じ悪く八つ当たりします。
また、分かったってば~。と適当にあしらわれたときに、ムカッときたら。

例)テレビを観ながら、うんうん。と生返事をする思春期の息子さんに。
Ah, t’as compris ? T’as compris quoi ?えぇ?分かったって?何がわかったんだ?

Tu crois que c’est le moment ?
今そんな場合?

先程と同様、この忙しいときに、なに寝ぼけたことを!と、イライラと心を失くしているときに発する一言。

例)今月、残高がマイナスになっちゃった!と言ってる先から、「この部屋はボロくなったから工事しよう」などと、言っている夫(妻)に。
Tu crois que c’est le moment ? 今、そんなこと言ってるときだと思ってるの?

J’ai bien compris que vous êtes toujours désagréable.

パリジェンヌたるもの、失礼な態度をとられたら、そのまま引き下がってはいけません。はっきりと、相手に反感を表します。思ったことを言ってしまって、なんだかスッキリ、後は引かない。となれば理想です。(が、やはり職場の上司相手など、まずい場合のあるので臨機応変に!!)

je travaille.
仕事してるんだ。

仕事をエクスキューズにする一見便利なセリフ。遅刻した、頼まれたことをしていない、部屋が汚い、なんてときに、それを相手に責められたら、すかさずこう言います。ただ状況によっては、仕事をしていたらそれ以外のことはできない。という人間的キャパの限界を示してしまう可能性もあるので、ご注意。

例)なんで電話くれないの?と彼女に責められたら。
Mais, je travaille. 仕事してるんだからさ!

Tout le monde travaille. Tout le monde galère !
みんな仕事してて、みんな大変なんだ!

「仕事している!」を言いわけにする人に、必ず返されるセリフ。
こちらは、例え自分は働いてなくても、シラ~と使えるのが便利なところ。

みんな大変なんだよ!のように、「みんな」をとりだして相手を揶揄するのが、一見、個人主義社会にミスマッチですが、同時に「Tous ensemble(みんな一緒に) !」の国ですから大丈夫です。

例)わざわざ問題を見つけては、「自分は大変~!」と、文句ばっかり言ってる人(←伝統を受け継ぐパリジャン)にちょっとうんざりしてしまったら。
Tous le monde galère !みんな大変なんだよ!

même pas pianiste, ni artiste, ni riche, ni rien !!
ピアニストでも、アーティストでも、金持ちでも、なんでもない!!

ピアニスト、アーティスト、金持ちだったら、感じ悪くても許されるっていうことでしょうか?(そういうもの?)
真否はともかく、この構文は使えるかもしれません。

例)ダメな自分に酔いたいときに大声で演劇調に。
Je suis même pas pianisite, ni artiste, ni riche , ni rien !!
私はピアニストでも、アーティストでも、金持ちでも、何者でもないのよ~!!

例)娘の彼を紹介されたときに思わず心の中で……。
Il est même pas médecin , ni avocat , ni riche , ni rien !

C’est cette charmente jeune fille.
この、魅力的な若い女性です。

いろいろ言われてムカついたけど、素直に反論したり、怒鳴り返したりせず、このように皮肉っぽくするのがフランス流です。顔もイヤミたっぷり、相手を小馬鹿にしたような笑顔を浮かべるのが定則。単純に怒った顔では残念です。鏡の前で練習してみましょう~。

例)余計なお世話な人、失礼なアドバイスをしてくれた人に。
Merci pour tous ces conseils très utiles.
すごく役に立つアドバイス、ありがとう。

イヤミなくらい大げさに感心したような顔で。肩をすくめてみるとさらに気分が入ります。
(この記事に向かって、やってみましょう!)

Que ça dure pas trop longtemps, hein ?
長くなるなよ。

いろいろ悪いところを指摘されてしまった!「じゃ、いい人になろうかな」と一瞬で反省するのはフランス的にはNG。ココで負けてはいけません。どこまでも、自分のスタイルを貫きます。イヤミな人ならそのままで!

命令や願望を表す que。文頭に来て、動詞は接続法。やや文学的な言い方ですが、たまには気取って使ってみましょうか。

例)Que le ciel vous protège!天のご加護がありますように……。

例)Que la chance soit avec toi !幸運にめぐまれますように!

<まとめ>

不愉快な態度をとられたら、その場で瞬間的に反論するのがフランス女。ムカッときたら、つらつらつらと、もっともらしい文句が3フレーズ出てきたら合格です。そのためには、構文が臨機応変に出てくるように、いくつか覚えておくと便利です。ついでに、鏡の前で、イヤミな笑顔、なども練習しておくと、いざというときに役立ちます。

 
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小林まみ Mami Kobayashi

女子学院、慶應義塾大学理工学部卒業後、パリ高等映画学校(ESEC)に留学。 フランスの映像プロダクション勤務を経て、短編映画制作、シナリオ執筆。フリーで通訳、翻訳業に携わる。2004年より、メルマガ「み~さの12秒フランス語!」発行。「まぐまぐメルマガ大賞」3年連続受賞。
公式サイトhttp://miisa12.com

現在、フランス語、フランス、映画関連の本などの執筆。
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