導かれて作られた
映画「ご縁玉」
江口 方康さん
Masayasu Eguchi
Réalisateur
| 生年月日 | 1964年10月12日 |
| 肩書き | 映像作家 |
| 経歴 | 佐賀県出身。東京で舞台役者となり、自身の劇団を旗揚げ。劇団解散後、将来作る映画のネタを求め、東南アジアやオーストラリアを巡った後、イギリスで短編映画製作。1990年フランスに移住。国立映画学校ルイ・リュミエールで学んだ後、パリにて映像プロダクションを立ち上げ、現在に至る。 |
| 嗜好 | アメリカの物理学者、リサ・ランドールの5次元世界への探求にはまっています。 |
ドキュメンタリー映画「ご縁玉」を製作された理由は?
ビートニックだったJ・ケルアックの言葉にあるような、「炸裂(さくれつ)するローマ花火のように、ただ燃え上がる人間たち」と響き合うことに、私は喜びを感じます。映画に登場する、チェロ奏者のエリック=マリアにも、乳がん患者の山ちゃんにも、出会った瞬間に同じ響きを感じました。偶然のような、でも必然の出会い。にじみ出るオーラが彼らにはありました。当時、映画にしようなんて思わずに、ただ記録しておこうとカメラをまわし始めたのがきっかけです。でも映像を撮っていくうちに、演奏しているエリック=マリアの表情が変わり、ホスピスの人々や孤児院の子供たちの顔が輝いてきた。「これは人々に見せなくてはいけない!」と思いました。意図して製作した映画ではなく、導かれて作らされてしまった映画、というのが正しいかもしれません。
この映画に込めた思いは何ですか?
この映画には、「命を大切に」なんて言葉や表現は一言も出てきません。人と人が出会うこと。友人と楽しい時間を過ごすこと。美しい夕日を眺め、心地良い音楽を聴くこと。そんな日常の小さな出来事を大切にする山ちゃんとエリック=マリアの姿が描かれているだけです。ただ一生懸命に生きている人たちの姿を見て、人を思いやる心、いたわり、優しさ、そういったものが記憶のどこかに、なんとなく温かいものとして残ってくれればと思っています。言葉が通じなくても人は分かり合える、そんな当たり前のことをみんな知っているのに、忘れてしまっています。この映画を見て少しでも思い出してくれたらうれしいです。
「ご縁玉・プロジェクト」とは何ですか?
日本でもフランスでも世界のどこへでも、呼んでくれるところへエリック=マリアと赴き、そこで上映会、ミニコンサート、観客参加のトークを行ないます。「生きるとは人のために生きること。以上」。2008年11月、山ちゃんが亡くなる間際に残したこの言葉が、プロジェクトの出発点です。今は天から私たちを見ている山ちゃんのこの言葉を誰もがしっかりと抱きとめてゆけるよう、一時の時空を共有し、忘れかけた大切なことを思い出しながら、みんなで楽しむ。そんな多くの「プチ・パトロン」*の思いにより支えられ、地球規模でご縁がご縁を育んでゆく、それが「ご縁玉・プロジェクト」なのです。
*21世紀の今、すべての人々が、個人の感動と意志で、社会的、文化的事業を支えることができるという有形無形の支援精神とそのシステム。
(グラン・アキコ)

©2008 interbay
「ご縁玉」上映会(トーク&チェロ・コンサート付)
登壇者:江口方康、エリック=マリア・クチュリエ
6月5日(土)18:00(大ホール)、6月19日(土)18:00(小ホール)
入場無料
追加上映会(トーク付)
登壇者:江口方康
6月26日(土)18:00(大ホール)
入場無料
Maison de la culture du Japon à Paris
101 bis, quai Branly 75015 Paris
M:Bir-Hakeim⑥、RER C線 Champ de Mars
TEL:01 44 37 95 95
www.mcjp.fr
ご縁玉・プロジェクト
TEL: 06 03 84 82 29
www.goendama.over-blog.com








