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mar 22 mai 2012

佐藤 俊太郎さん 必ず復活する時が来る
その信念を指揮に込め

佐藤 俊太郎さん
Shuntaro Sato

Chef d'orchestre

肩書き 指揮者
経歴 1972年仙台市生まれ。5歳でバイオリンを始める。91年に渡英しロンドン大学で政治学を学んだ後、93年英国王立音楽院(RAM)に入学。在学中、独自のオーケストラを結成し、英国音楽界で注目される。96年イギリス室内管弦楽団の専属指揮者に就任。2000~03年フィンランドのクオピオ交響楽団首席指揮者を務める。03年RAMとエリザベス女王から王立音楽院会員(ARAM)の称号を授与される。これまでロンドンフィルハーモニー管弦楽団など一流の楽団に客演。06年からパリ在住。
嗜好 音楽の次には、料理やパリの美術館巡りが好きです。

政治学を学びに渡英しましたが、なぜ音楽の道を選び、指揮者になったのですか?

環境政策に携わりたくてロンドン大学で政治学を学んでいた頃、生死をさまようほどの大病を患いました。その時、生きている間にやりたいことをやろうと、苦しい時に自分を立ち直らせてくれた音楽の道に進むことを決意したのです。王立音楽院(RAM)のバイオリン科に入学し、指揮法を学ぶより前に、独自のオーケストラを結成しました。ものすごい情熱とエネルギーがあったのですね。2年間で20回の演奏会を企画、運営、指揮しました。これが成功し、英国で注目いただき、イギリス室内管弦楽団公演で正式にデビューをすることに。指揮者を目指したというよりも、演奏したいと夢に見続けたモーツァルトの「交響曲第40番」がオーケストラ曲だったから指揮を取った、という経緯です。

指揮者の大きな仕事は2つだと思っています。1つはオーケストラとの仕事。練習やコンサート、録音などです。もう1つは自分での勉強。落ち着いた、アーティスティックな環境の良い所で勉強をするため、現在はパリに住んでいます。

仙台のご出身です。東日本大震災のチャリティー・コンサートを行おうとすぐに行動されましたね。

チャリティー・コンサートをしようと、地震の日の夜に企画書を書いたものの、数日間は家族と日本の心配ばかりをしており行動には移せずにいました。地震から4日後、仙台にいる父とようやく電話がつながりました。「こちらはこちらで毎日を生きていくんだから、遠いところで心配されて元気をなくされても困る。そちらはそちらの生活をしてくれ」。電話口から聞こえる父のその言葉をきっかけに、コンサートの会場と日程を決め、演奏家たちを集め始めたのです。コンサート会場のサンジェルマン・デ・プレ教会は、すぐに快く許可してくださっただけでなく、より多くの義援金を送れるようにと会場費のことまで考慮してくださいました。日本のために何かしたいというフランス人の思いが伝わります。

このコンサートにどんな思いを込めていますか?

困難があっても必ず復活する時が来るということ。バーバーのアダージョは、震災で亡くなられた方々への追悼の思いを込めて選曲しました。モーツァルトの「29番」はこんな時だからこそ明るさを失わないように、そして「40番」は、若い時の私を救ってくれたように、復活を願う楽曲として選曲しました。

でも、音楽はお聴きになった方々がそれぞれに感じるもの。自由な気持ちで聴いていただければと思います。

Concert de soutien au Japon

佐藤俊太郎の企画・指揮による、オーケストラ・チャリティー・コンサート。演奏には、パリ・オペラ座管弦楽団やパリ管弦楽団所属の音楽家らが参加予定。プログラムは、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」と、モーツァルトの「交響曲第29番(K.201)」「交響曲第40番(K.550)」。
コンサートの収益金は、すべて在仏日本大使館を通して日本赤十字社に東日本大震災の義援金として送られる。

4月15日(金) 20:30
入場料:20€(当日券あり)

Eglise St-Germain-des-Prés
3, pl St-Germain-des-Prés 75006 Paris
M: St-Germain-des-Prés④
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