長所を掛け合わせ
新しい野球文化を
池永 大輔さん
Daisuke Ikenaga
Joueur et entraîneur de base-ball
| 肩書き | 野球選手・コーチ |
| 経歴 | 1980年、東京都生まれ。埼玉県立草加東高等学校、中央学院大学でそれぞれ野球部に所属。大学2年時に行われた千葉県大学野球新人戦決勝戦を最後に、一度野球から離れる。大学卒業後の2005年に渡米し、米独立リーグ、ジャパン・サムライ・ベアーズに入団。その後、ドイツ、アメリカ、日本、オーストラリア、ドイツの順で各球団に所属。2011年3月にフランス・エリートリーグ、ザビーニ・ライオンズに入団し、1軍での試合出場の他、2軍に当たるBチームのコーチとしても活躍。 |
| 嗜好 | 新しい場所へ出向き、知らないことを吸収すること。 |
なぜフランスで野球をしようと思ったのですか?
新たな国に身を置き活動したい気持ちからです。フランスの球団に入団してまだ2カ月程ですが、おかげさまで7月にフランスで行われるU21の米代表対仏代表戦に、仏内野守備コーチとして同行することになりました。
大学卒業後に渡米を決意したのは、外国で自分1人でどれだけやれるのか試してみたかったから。また日本のように「甲子園出場」などの肩書きを重要視する風潮に疑問を感じ、もっと自由に自分の力を出し、認めてくれる場所を探していたからです。
ヨーロッパ内で見ても、フランスは野球がメジャーではなく、発展途上です。日本でいうプロ野球チームもなく、現在所属している球団も、フランス人選手は普段他の仕事を持っている人ばかりです。ただ、「日本は野球が強い国」という認識を持たれているので、意見を求められたり重宝いただく機会が多くあります。
来て間もない時期に仏代表チームの内野守備コーチに選ばれました。
今シーズンいい守備ができていることに加え、Bチームのコーチとしての能力が総合的に評価されたのだと思います。また先シーズン、ドイツにいた当時から、将来的にフランスを含むヨーロッパの若い選手が日本のプロ野球でプレイする機会を作りたいと思っており、チャンスがあればフランス代表の試合に同行させて欲しいと申し出ていました。
各国での練習を通して発見したことはありますか?
日本が「回数」を重視するのに対し、欧米は「質」を重視します。どちらにも長所や短所がありますが、回数をこなすことは重要だと思います。何よりも自信が得られますから。
私が指導するときは、技術的な指導だけではなく、各自にノートを作らせて自分の意見や疑問に思うことなどを書かせ、発言させる練習もしています。野球選手は試合中、基本的には監督から言われることをそのまま実行します。しかし、ラグビーやサッカーなどは、監督指示よりも選手間のコミュニケーションが更に必要なスポーツなので、選手同士で考えを伝え合い、自分たちでゲームを作る能力を身につけています。この能力こそが、チームのレベルアップ、 更には人間としての成長へとつながるのではないかと考えています。私は野球にもその要素を取り入れたいと思い、頭をひねって自分の意思を伝える練習もさせているのです。
今後の目標を教えてください。
体が動く限り現役の選手でいたく、将来的にはまた野球の本場アメリカでプレイをしたいです。また、私の強みは世界の各球団を見てきたことなので、それぞれの良い点を取り入れた独自の練習方法を考えて教えたり、これまでお世話になった地域に何かを還元したりしたいと思っています。
Lions de Savigny sur Orge
イル・ド・フランス地域圏サヴィニー・シュル・オルジュにある球団。フランス野球・ソフトボール連盟(FFBS)に加盟し、フランス野球のエリートリーグ(Championnat de France de Baseball Elite)の中で常に上位の成績を収める。
33, av de l'Armée Leclerc 91600 Savigny-sur-Orge
TEL:01 69 05 41 21
savignybaseball.fr








