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ロンドンのゲストハウス
sam 23 juillet 2016

「よく生きる」とは?
瀬戸内から世界に問う

福武 總一郎さん
Souichiro Fukutake
Photographe, réalisateur de film

福武 總一郎さん
肩書き 株式会社ベネッセホールディングス取締役会長
経歴 早稲田大学理工学部卒業。日製産業勤務を経て、1973年福武書店(95年に株式会社ベネッセコーポレーションに改称)に入社。2009年より、株主会社ベネッセホールディングス取締役会長。
10年、「瀬戸内国際芸術祭2010」総合プロデューサー、12年、4つの福武関連財団を再編成し、公益財団法人福武財団及び公益財団法人福武教育文化振興財団の理事長に就任するなど、地域文化活動のメセナの第一人者である。
嗜好 現代アート。見る側に、メッセージの解釈が委ねられているところがいい。

昨年12月にパレ・ド・トーキョーのイベント、Insular Insight で来仏されましたね。

われわれは瀬戸内海にある直島を中心に企業メセナ活動をしており、その活動は20年以上経ちます。Insular Insight ではこれらの活動について紹介し、また現代アートの在り方、人の生き方、地域の再生などについて、一緒に考える機会でした。なぜ私たちが瀬戸内海の離れ小島で活動しているかというと、情報過多で便利を通り越し雑音が多過ぎる都会を離れることが必要だと思ったからです。日本の原風景ともいえる瀬戸内の自然や地域固有の文化の中に現代アート・建築を置くことで、見る側はアートから発せられるメッセージを「受信」できるようになるのではないか、という仮説を立て、実際に試みたのがベネッセアートサイト直島の始まりでした。今では海外、フランスからも多くの方が訪れる「地上の楽園」ともいえる場所となりました。

現代アートを好むのはなぜですか。

現代アートの面白いところは、見る側が作品の発するメッセージを自由に解釈していいところです。音楽や他の芸術は、作り手やパフォーマーがテーマを決め、聴く側、見る側はそれを享受しなくてはならず、あくまでも受動的な立場に置かれる。現代アートは、見る側が主役になれる唯一の芸術だと思います。また現代アートは、現代社会に対するメッセージだと捉らえることもできます。そういったメッセージを感じることからもエネルギーが湧いてくるのです。「日本発のアート」ですか? 今の日本では残念ながら、「これは面白い」、という作品になかなか出会えません。日本人は内向きなのだと思います。それはなぜなのかといえば、外を知らないからだと思います。そういう中では世界を相手に生き抜く気概も起きず、ましてや力強いアートは生まれないでしょう。

ベネッセの意味でもある「よく生きる」とは?

自分にとって幸せとは何だろう、と考えたとき、それは幸せなコミュニティーに住んでいて初めて成り立つことなのでは、と気付きました。では幸せなコミュニティーとはどういうことか、と突き詰めると、それは人生の達人であるお年寄りの笑顔が溢れている、そういう暮らしができる地域だ、と。若い人? 若者は放っておけばいい。ただし勉強してもらいたい。瀬戸内の島々で私が実現しているのは、お年寄りも子供も笑っているコミュニティーです。お年寄りも現代アートを自由に解釈して楽しんでいらっしゃいます。

電気自動車の開発研究にも携わっているとか。

これも先ほどの話につながることなのですが、子供の将来を考えたとき、教育も大切ですが、大きな懸念は地球環境のことです。子供たちに美しい地球環境を残したいとの思いから、高性能かつ安価に製造できる電気自動車の開発支援や普及啓発活動を行っています。電気自動車のこと、また瀬戸内の島々での活動も、「地上の楽園」をつくることにつながっています。

ベネッセアートサイト直島
瀬戸内国際芸術祭2013
ベネッセアートサイト直島

3月20日に開幕、会期は、春・夏・秋の3シーズン。瀬戸内の「四季」の中、アート作品の展示、イベントなどが開催されます。

春:3月20日(水・春分の日)〜4月21日(日)
夏:7月20日(土)〜9月1日(日)
秋:10月5日(土)〜11月4日(月)
 

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