FacebookツイッターRSS feed
英仏バイリンガル幼稚園・小学校
jeu 23 novembre 2017

予想外のエラーや「衝突」が
より美しい音楽を生む

ギャスパー・クラウスさん
Gaspar CLAUS

ギャスパー・クラウスさん Gaspar CLAUS
肩書き チェリスト & 作曲家
経歴 1983年生まれ。5歳でチェロを始め、Conservatoire National Supérieur de Musique de Paris(パリ国立高等音楽学校)へ。現在は多分野でのコラボレーションを果たし、2017年末まで公演の予定が詰まっている活躍ぶり。2009年友川カズキの映画「花々の過失(La faute des fleures)」で音楽を担当。2010年坂本龍一ら日本人音楽家10名と「Jo Ha Kyu」を制作発表。ギタリストの父・Pedro Solerと2016年3月「Al viento(仏語訳:Au vent)」をリリース予定。
趣味 森の散歩、サイクリング、観葉植物、コンサート鑑賞

チェロを始めたきっかけは?また、フラメンコのギタリストであるお父さんからの影響は?

5歳までギターを弾いていたので、フランス語を読む以前に、既に楽譜を読むことができました。ある日、両親に連れられて行ったコンサートでチェロを見て、気に入ってしまったのです。結局5歳からチェロを始めました。私と父は全く違うタイプで、競い合うことがありません。同じような音楽を演奏しないし、聴く音楽も違う。私と父は様々なものを与え合い、お互いに学び合える関係です。

クラシック音楽よりも、「型にはまらない」音楽を求めた理由は? また、ご自身の作曲の方法とは?

パリ国立高等音楽学校の演奏では、調和のとれた柔らかい音が美しいとされました。少しでもキキィーと外れた音が出ると、先生が演奏をやめさせる。でも、私はその外れた繊細な音が大好きでした。学校では常にコンクールがあり、勝つために練習し続けなければならなかった。私は17歳の時には学校をやめ、自分が美しいと思う音楽を始めました。それは「型にはまらない」音楽と言われますが、そこにはいくつもの美しい共鳴が生まれ、また皆が美しく感じると思うのです。また、「作曲」と「即興」の境界線はあまりはっきりしないものですが、私はペンと紙を持って作曲はしません。即興で演奏をし、弾きながら作曲をする感覚です。私にとって一番大切なのは、自由性を保ちつつ、演奏中に起きる「アクシデント」を利用し、より良い音楽を生むことです。

2010年、CD「Jo Ha Kyu」をリリースし日本で「鬼才」と呼ばれましたが、その経緯は?

2009年に、当時よく音楽を聴いていた友川カズキさんの映画「花々の過失(La faute des fleures)」を、親友で映像監督のVincent Moon(ヴィンセントムーン)と共に、音楽担当として手掛けるチャンスが巡ってきました。そのプロデューサーに、日本人音楽家とコラボレーションをしてCDを出さないかと誘われました。誰でも候補を挙げていいと言われたので、これまで「神」のように遠い存在だった、灰野敬二さん、大友良英さん、坂本龍一さんなどの名前を言いました。すると、彼は「いいよ」とひと言(笑)。フランス帰国後、「La Haine de la musique(音楽への憎しみ)」(Pascal Quignard)を読んで「序(じょ)、破(は)、急(きゅう)」という言葉と出会い、その知識を深めるうちに、「これをもとにCDを作ってみたい」と思ったのです。憧れの日本人音楽家たちと共演を果たせたのは、当時26歳だった自分には信じ難い経験でした。

琵琶奏者の弾き語りに、チェロの音を重ねたりしていますが、そこで表現したいこととは?

これは日本の古典音楽とチェロとの「フュージョン」と呼ばれますが、個人的にはこの呼び方を好みません。むしろ、2つの異質なものがぶつかり合って生まれる「コリジョン」(衝突)と呼びたい。第3のものが生まれても、2つの強い個性は消えることなく残ったままということになりますから。それは対人関係にも言えることだと思います。

17年末まで仕事の予定が詰まっていますが今後の目標は?

今いちばん考えたいのは世界の平和です。ある地域を空爆したり、武器を買ったりするという手段をとらないことです。また貧困層を見捨てるような社会であってはなりません。だから、私はお金やキャリア・アップのためだけに音楽を演奏したいとは思いません。例えばパリでチケットを買える人だけに向けて演奏するのではなく、貧しい街などでも演奏会をできるのではないかと思っています。

 

  • Check


*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

バナー
おすすめフランス語学校 バナー バナー フランスのラーメン、中華麺、うどん、そば - イギリス・フランス・ベルギー・ドイツの麺もの大特集! サロン&クリニック・ガイド パリのお弁当やさん バナー ヘアサロン・ガイド