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相国寺・金閣・銀閣寺名宝展 〜京都における禅と美術
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日仏交流150周年、京都パリ友情盟約締結50周年を記念する2008年。その記念行事として「相国寺・金閣寺・銀閣寺名宝展~京都における禅と美術~」が10月16日よりプチパレで開催される。国宝や重要文化財を含む全79作品は、いずれも欧州初出品。この秋、禅の文化と芸術を伝える珠玉の名宝と生きた禅を、パリで体感。
(取材執筆:樋野ハト・クーニャン工場) 日仏交流150周年・京都パリ友情盟約締結50周年記念 2008年10月16日(木)~12月14日(木) Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris
プチパレ館長
ジル・シャザル ソルボンヌ大学とルーブル美術学校で17世紀の西洋美術を学び、1979年にプチパレの学芸員となる。1998年に館長就任後、海外へ美術品を積極的に貸し出す企画を発案し、世界各国の美術館との交流を持つ美術館に育て上げる。来日回数は20回を超え、自ら「日本びいき」と話す。
臨済宗相国寺派管長
相国寺承天閣美術館館長 有馬賴底(ありしまらいてい) 1995年相国寺7代管長に就任。金閣寺・銀閣寺の住職、京都仏教会理事長を兼任する傍ら、京都の景観問題や中国禅宗遺跡復興活動等も行っている。禅宗歴史美術に通じ、著書に「禅と茶の湯」(春秋社)、「よくわかる茶席の禅語①②」(主婦の友社)など多数。 細部への美意識。そしてそこに存在する人と空間全体を“調和”させるのが、日本の美なのだと感じています。(プチパレ館長、ジル・シャザル) シャザルさんが日本の美術に興味を持たれたきっかけは? 学芸員としてプチパレで働き始めた1979年頃から、ギメ美術館やチェルヌキ美術館の所蔵作品を通し、日本美術に大きな関心を持ち始めました。そんな時、福岡の美術館にボナールの絵画を貸し出すことが決まり、館長代理で私が急遽日本へ行くことに。偶然の出来事でしたが、そのおかげで福岡や京都、奈良、東京を訪れることが出来、実際の日本美術の美を目の当たりにしたのです。 シャザルさんにとっての日本美術の魅力とは? 絵画や書以外にも、さまざまな“美”が存在しているということ。例えば、どんなものでも細部へのこだわりを持って作られており、なおかつ、そこに存在する人と物、空間全体を“調和”させることが考えられている。そういう観点が“日本の美”なのだと私は解釈しています。これは西洋文化にはない美学です。庭園や建築、美術品などあらゆるものからそういった精神が感じられ、それまでフランスの宗教美術を主に学んできた私にとって、日本美術の奥深さを知る大変な喜びでした。 今回の展覧会について 2008年は京都とパリにとって記念すべき年なので、京都をテーマにした企画展は、京都市もプチパレも、そして日本びいきの私自身も所望していたのです。国宝や重要文化財を扱う難しさから、企画の段階でさまざまな問題がありましたが、最終的に相国寺の有馬賴底氏が指揮を取って下さり、歴史ある相国寺・金閣寺・銀閣寺から素晴らしい作品を借り受けることが可能となりました。さらに、日本歴史美術専門家ミッシェル・モキュエール氏の協力よって、今回は本当に質の高い展示が実現したと思います。 展示会場の設計は、日本人建築家でアトリエ・カバ代表のヒロシ・ナルセ氏が担当しています。会期中には写真家・森谷洋至氏による僧侶の写真展示や、茶道や花道、さまざまな講演会など趣向を凝らしています。フランスの皆さんに、日本美術を紹介出来る企画展に仕上がったと思います。 初めて海外で出品される名宝の数々とあわせ、生きた“京都の禅”に親しんでもらうきっかけになれば。(相国寺派管長、有馬賴底) 有馬管長がこの展覧会を指揮することになられたきっかけは? 2008年の今年は、日仏交流150周年・京都パリ友情盟約締結50周年を迎え、京都市とパリ市にとって嘉節の年です。その記念事業として、京都の“禅”をテーマにした展覧会を行う話が決まったのが3年程前です。以前、私は仏具の寄贈をする際にギメ美術館と交流を持ったことがあり、そこからさまざまな人のつながりを経て、プチパレのシャザル館長と直々に話をする機会に巡り合いました。シャザルさんの素晴らしい人柄とこの展覧会への熱意に引かれ、是非協力させて頂きたい、と返事をさせてもらいました。 準備の中で、最も大変だったことは? ワシントン条約で厳しく規制されている「象牙品」ですね。今回出展させて頂く美術品の中には、掛け軸の軸首や茶器の蓋など、象牙を使用しているものが多くあります。海外の展覧会では象牙の美術品を取り扱う際、その手続きの難しさもあって、プラスチックなどに差し替えて出展されることがしばしばありますが、それらの美術品は象牙も含めて一つの作品であり、私はどうしても本物をご覧頂きたい一心でした。短い準備期間の中、奇跡的な早さで許可を頂くことが出来、経験豊富なスタッフの皆さんの努力のたまものだと感謝するばかりです。 出展される作品について 室町幕府と関わりのあった相国寺・金閣寺・銀閣寺は、力強い北山文化、佳麗な東山文化を築く拠点となり、茶道や華道、香道などの美術工芸品を始めとする禅の文化財の一大宝庫と言われています。この3つのお寺の美術品は、相国寺の境内にある承天閣美術館に所蔵されています。今回の作品の選出は、シャザル館長を始めプチパレのスタッフの方におまかせしたのですが、我々が何も説明をしていないのに見事な目利きで選んでいかれ、承天閣美術館の局長も驚いていたほどです。 日本文化の精神的支柱である禅。そこから開花した茶道、華道、香道の文化と芸術。パリの皆さんがこの展覧会を通して禅の世界に親しんでもらえることを願っています。 「柿釉瓢抜色絵松竹梅茶碗」 重要文化財「牡丹孔雀図」
「鳳凰」室町時代
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| 開催日時 | 10月16日(木)、17日(金) 11:00-12:30、15:00-16:30 (各回受付最大20人まで) |
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茶/THÉ
京都発祥の茶道家元・2千家から、裏千家の大宗匠と武者小路千家の若宗匠が茶道を披露。ワークショップとして点前などが体験出来る。両者とも似通っているように見えるが、薄茶の泡立て方や道具など点前作法に多くの異なる点があり、それぞれの茶の心・禅の心の違いを知るもの面白い。
| 開催日時 | 裏千家 | 10月30日(木) 11月6日(木)、 13日(木)、20日(木)、27日(木)、 12月4日(木)、11日(木) 14:00-15:00、15:00-16:00 (各回受付最大20人まで) |
| 武者小路千家 | 11月8日(土)、9日(日) 14:00-15:30、16:00-17:30 (各回受付最大20人まで) |
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| 講演会 | 11月8日(土)、9日(日)11:00- | |
華道/KADÔ
室町時代中期に、京都で確立された日本発祥の芸術、華道。住居が書院造りへ変化を遂げ、床の間ができたことで、掛け軸と花を飾る習慣が生まれた。今回のワーク ショップでは、銀閣寺を本山とする無雙真古流(むそうしんこりゅう)の佐野玉 緒さん指導のもと、実際に生け花を体験出来る。
| 開催日時 | 年齢制限無 | 10月18日(土)、11月15日(土)、22日(土)、 29日(土) 10:00-11:30、14:00-15:30 (各回受付最大10人まで) |
| 大人限定 | 10月23日(木)、30日(木)、11月6日(木)、20日(木)、 27日(木) 18:00-19:30 |
香道/KÔDÔ
“香りを鑑賞する”この繊細な世界は、宗教的に使わ れていた香木をたくことから仏教との繋がりが深く、東山文化の頃に大成された日本独自の芸道。聞香や組香など、様々な知識と感性が求められる香道は総合芸術と言われている。今回は、志野流香道家元・蜂谷宗苾若宗匠がワークショップを務める。
| 開催日時 | 11月15日(土)11:00-12:30、14:00-15:30、16:30-17:50 11月16日(日)14:00-15:30、16:30-17:50 (各回受付最大20人まで) |
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| 講演会 | 11月16日(日)11:00-12:30 | |
コンサートプログラム
| 笙/演奏:宮田まゆみ(笙奏者) 芸術選奨文部大臣新人賞など数々の賞を受賞し、国際的な活躍で笙を世界に広めた第一人者。 |
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| 開催日時 | 2008年11月13日(木) 19:00-19:40 | |
| 舞踊「一期一会」 出演:大門四郎、琵琶演奏:荒井靖水。歌舞伎や能のエッセンスを取入れ、禅をテーマに琵琶の音色と共に繰り広げられる前衛舞踊スペクタクル。 |
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| 開催日時 | 12月13日(土)14日(日)16:00- | |
ワークショップはいずれも参加無料、予約不要
(但し制限人数を超えた場合は受付終了)
黒 澤 明 展

「影武者」(80)月下の夜に繰り広げられた、野田城攻めの場面
©Kurosawa production Inc. Licensed exclusively by HoriPro Inc.
黒澤明の映像の原点、
色彩で魅了する絵コンテの世界。
“世界のクロサワ”と呼ばれた日本映画界の巨匠、黒澤明。カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭など世界で偉大な功績を残し、現在でもその作品は色あせることなく映画ファンを魅了し続けている。
今回プチパレで行われるのは、そんな黒澤明が映画を作る際、映像の場面をイメージするため描いていたという“絵コンテ”の展覧会。学生時代、黒澤明は画家を志し、洋画家の岡本唐貴に従事。二科展でも入選を果たす経歴の持ち主であった。場面ごとに人物の心情はもちろん、カメラアングルや照明、衣装や小道具までを考えながら自ら描き上げた絵コンテの数々は、臨場感たっぷりに、まさに黒澤映画の原点をそのままに切り取った迫力の一枚ばかり。
この展覧会では、「影武者」「乱」「夢」などの名作に使われた実際の90点の絵コンテ展示と併せ、それらの作品も上映。躍動感溢れる絵コンテと映像で’“黒澤芸術”と呼ばれるその映像美への情熱を堪能したい。
| 「黒澤明展」 | ||
| 開催日時 | 2008年10月16日(木)- 2009年1月11日(日) 10:00-18:00(木曜-20:00) 月祝休 |
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| 入場料 | 大人5€、小人2.5€(同時開催される「相国寺・金閣・ 銀閣寺名宝展~京都における禅と美術~」と併用の場合9€) | |
| 場所 | Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris Avenue Winston Churchill 75008 Paris TEL: 01 44 51 19 31 M: Champs Elysées-Clemenceau ①⑬ |
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本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。 |



京焼色絵陶器の陶工、野々村仁清。轆轤(ろくろ)の名人と呼ばれ、仕上がりの均一性とフォルムの美しさ、器の薄さが仁清の特徴。また、器に施す華やかな色絵は、見事な繊細さを誇る。禅との関わりの深い茶の湯の心を表す茶道具は、今回の 展覧会でも多数出品される。
江戸時代に円山派を起こした画家、円山応拳。羽の一枚一枚に至るまで、丹念かつ繊細に描き上げられたこの「牡丹孔雀図」は、重要文化財に指定されている。 形態、質感、量感を忠実に再現しようとする「実の写生」の代表的な作品。 ©相国寺/ Shokokuji / Petit Palis 2008
「龍図」伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)・江戸時代
室町時代に創建された金閣寺が消失したのが、昭和25年。実は、その消失当時の金閣寺鳳凰は、修復するため複製品が備えられていた。そのため、室町時代創建当時のもので唯一残されたものが、この「鳳凰」。日本でも展示されることは滅多になく、なかなか見られないという、まさに金閣寺の名宝。©鹿苑寺/ Rokuonji / Petit Palais 2008




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