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魅惑のチョコレート
古くから人々を魅了してやまないチョコレート。原材料となるカカオは中央アメリカで紀元前2000年頃から栽培されていたという。16世紀、新大陸を発見したコロンブスによってカカオはヨーロッパに伝えられ、中世ヨーロッパでは王族などが楽しむ嗜好品となった。今年のバレンタインデー、あなたはどんなチョコレートをプレゼントしますか? (Texte et photo par Hajime Yanagisawa)
![]() アロマ・チョコレート Boissier Chocolat www.maison-boissier.com 文豪ビクトル・ユゴーも愛した1827年創業の老舗チョコレート店ボアッシエ。長年培った経験を基に厳選された材料を使い、今も変わらぬ味を伝えている。ここ最近の人気商品は花びらの形をしたチョコレート「Le pétale en chocolat」。チョコレートにブレンドされた花やフルーツのアロマが心を癒してくれること間違いなし。見た目も華やかで、チョットした祝い事のプレゼントに最適。店内のサロン・ド・テではランチもいただけるので、優雅なひとときを楽しみたい人にもお勧め。 ![]() 飲むチョコレート Cacao et Chocolat www.cacaoetchocolat.com カカオ・エ・ショコラの魅力はなんといっても飲むチョコレート。オーソッドクスなショコラ・ナチュールの他、シナモン、スパイシー、ピマンテ(唐辛子)の4種類の中から選べる。クリーミーで濃厚な味わいは、チョコレート専門店だからなせる技。この他にも、毎月新作のチョコレートが発表されるので新しい物好きは必見。店舗奥の小部屋には数種類のカカオが展示されており本物のカカオの香りを楽しめる。公式サイトでは、チョコレートやカカオについてのさざまな情報が掲載されている。 ![]() ビオチョコ&アトリエ・ショコラ Chocolatitudes www.chocolatitudes.com オーナーのローランス・アレマンノさんの前職はバイオテクノロジーの研究員。主にカカオについての研究を行っていたそうだ。そんな彼女が、2007年にチョコレートのセレクトショップをオープン。この店で扱われているチョコレートは、身体に優しいビオ素材で作られたチョコレートと、カカオをベースにしたさまざまな商品。毎週日曜日14時からは、チョコレートに関するいろはを紹介するアトリエも開催中。予約制5名から参加可能。 ![]() 王室御用達のチョコレート Debauve & Gallais www.debauve-et-gallais.com 1800年。ルイ16世専属の薬剤師シュルピス・ドゥボーヴは甥のアントワーヌ・ガレと共に、サンジェルマン教会近くにチョコレート店をオープン。瞬く間にルイ18世やシャルル10世に認められ、王室御用達のチョコレート屋となった。現在でも人気が高いコイン型のチョコレート「Les Pistoles」は、王妃マリー・アントワネットが薬用として摂取していたチョコレートを再現した商品だ。バレンタインにぴったりの「Je t’aime」と書かれた特別版ピストルも販売中。 ![]() 期待の若手ショコラティエ Déclinaison chocolat www.declinaison-chocolat.com アルザス出身の若手職人、ステファンヌ・グロスがデクリネゾン・ショコラを立ち上げたのが2004年。若者ならではのセンスで人気を得て、2005年にはストラスブール。2006年には大手百貨店ギャラリー・ラファイエットに進出。そして2008年3月、パリ店をオープンした。グロス氏のモットーは、おしゃれな独創性と品質のクオリティー。原材料の選別はもちろん、パッケージなどにもこだわっている。チョコレート製品の他にもジャムやカカオベースのリキュールなども販売。 ![]() チョコ以外もオイシイ Jean Paul Hevin www.jphevin.com 日本にもその名を馳せるチョコレート職人ジャン=ポール・エヴァン。1986年にフランス最高菓子職人の称号MOFを得てからも、チョコレートに対する彼の情熱は衰えることを知らない。そんな彼の今年のテーマは「Influences(影響・感化)」。バレンタインには、情熱的な紅を基調としたハイヒールの形をしたチョコレートを発表する。他にも、チーズ風味のチョコレートや定番のマカロンやマロン・グラッセもお勧め。サロン・ド・テで は簡単な昼食も取ることが出来る。 ![]() 99%カカオのスーパービター Chocolat Michel Cluizel www.chocolatmichelcluizel.com 創業者の孫で現在の責任者カトリーヌさんによれば、クリュイゼルのポリシーはチョコレートの品質にとことんこだわること。そのため、精製用に出来上がった業務用のチョコレートを用いず、カカオの生産農家から直接購入し、工房でカカオを砕いて作る本格派。多少経費は掛かるが、創業以来60年間続く伝統だ。そんなクリュイゼルのお勧めはビターチョコレート。市販のビターチョコのような苦みはなく、芳醇(ほうじゅん)なカカオのうま味が口に広がる。 ![]() トリュフとフルーツ・チョコレート Jean Charles Rochoux www.jcrochoux.fr 大手アパレル・ブランド店が軒を連ねるパリ左岸サンジェルマン・デ・プレ界隈に、チョコレート職人ジョン=シャルル・ロシュー氏の工房兼ショップがある。彼の自慢は、口の中でふんわりととろけるトリュフ・チョコレートと、フルーツを丸ごとチョコレートでコーティングした板チョコ。フルーツ入りの板チョコは毎週土曜日に中身のフルーツが変り楽しめる。他にも、オーダーメード・チョコレートの発注も可能なので、祝い事やプレゼントにも最適。 ![]() 造形チョコレート Castelanne www.castelanne.com ナントを拠点に活躍するチョコレート職人、フィリップ・カステラン氏がパリ支店をオープンさせたのは2007年9月。ワインのムスカデやシャンパンをベースにした大人のチョコレートからクリーミーなミルク・チョコレートまでと種類が豊富。珍しいのは、カステラン氏の造形力を駆使して作られたカバンや葉巻の形をしたチョコレート。陳列してある商品のほとんどが食べられるというのだから驚きだ。店内にはチョコレートの噴水もあり熱々チョコの試食も可能。 ![]() チョコレートの花束を贈る Hors des Sentiers Battus www.hsb.fr 欧州でバレンタインといえば、男性が女性にプレゼントを贈るのが一般的。そんなことから、HSBで販売されているアーモンドペーストのブーケも、フランス人男性の購入が多いとのこと。主なチョコレートには「味覚の旅」を基本コンセプトに、炒ったお米をガナッシュにブレンドした「ジャポネーズ」やピリッと辛いカレー風味の「カイエンヌ」など一風変わったものも販売されている。中でもお勧めは、塩山をイメージした「タ・ドゥ・セル」。コルドンブルー賞受賞というだけあり美味。 ![]() チョコレート専門店といえば La Maison du Chocolat www.lamaisonduchocolat.fr 世界各地に店舗を展開するラ・メゾン・ドュ・ショコラは、ガイドブックでもおなじみのチョコレート専門店。カカオの味を凝縮したビターチョコレートから、クセのない甘さのキャラメル仕立てのチョコレートまで、専門店の名に恥じない豊富な種類を取りそろえている。バレンタインには、メゾン・ドュ・ショコラ自慢のベネズエラ産カカオのポルセラナ豆をベースに、酸味の強いフルーツをブレンドしたチョコレートがお勧め。 ![]() ベルギー・チョコレートもお忘れ無く Pierre Marcolini www.marcolini.be 1995年の創業以来、ますますチョコレートへの情熱に燃えるピエール・マルコリーニ氏が、2009年2月末パリのスクリーブ通りに新店舗をオープンさせる。マルコリーニ氏によれば、この店舗は15年間におよぶ彼の経験の集大成。店舗も単なる販売店ではなく、ワインのような「高貴さ」を感じさせる作りになっているという。商品ラインアップも、本当においしい部分だけを味わってもらうために、重さわずか5グラムのチョコレートを考えているそう。まさにチョコレートの大吟醸である。 |
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