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知っているようで知らないフランスのテーブルゲーム
![]() 言葉は出来なくともルールさえ知っていれば誰とでも遊べてしまうのがゲームの面白いところ。定番ものから話題のゲームまで、フランスの人気テーブルゲームを紹介。これからフランス人の友達を作りたいと思っているあなた、フランス語の辞書をゲームの参考書に持ち替えてフランス人と遊んでみよう。きっと、語学力も自然と上達するはず。 (Texte par Hajime Yanagisawa) |
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| ビット | プリーズ (Prise) (プチ) |
ガルドゥ (Garde) |
ガルドゥ・サン (Garde sans) |
ガルドゥ・コントル (Garde contre) |
| シアンの公開 | する | する | しない | しない |
| シアンの持ち主 | プルヌール | プルヌール | プルヌール | デファンスール |
| 得失点の倍率 | 1倍 | 2倍 | 4倍 | 6倍 |
勝利条件と得点の計算方法
カードの得点(表1)
| カード | 21(絵) | 1(絵) | Joker | R | D | C | V | その他 |
| 得点 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 3.5 | 2.5 | 1.5 | 0.5 |
*V=ヴァレ(Jack )、C=カヴァリエ、D=ダム(Queen)、R=ロア(King)
勝利に必要な得点数(表2)
| ブーの取り札 | 0枚 | 1枚 | 2枚 | 3枚 |
| 必要な得点数 | 56点 | 51点 | 41点 | 36点 |
- 勝敗はプルヌールの取り札の合計点で決まる。簡単な計算方法は0.5点のカードと必ずペアで計算する方法。
(例)ロア(R)と0.5点カードで5点、ダム(D)と0.5点カードで4点。 - プルヌールの勝敗は取り札にあるブーの数に応じて変わる(表2)。
- 【(取り札の合計)-(勝利に必要な得点数)+25】×得失点倍率=プルヌールの得点。
取り札の合計が勝利に必要な得点数に満たない場合は
【(勝利に必要な得点数)-(取り札の合計)+25】×得失点倍率=プルヌールの失点。
(例)取り札の合計が36点でブーが2枚、ビットはプリーズの場合。41-36+25x1=30。つまりプルヌールは-30点、デファンスールたちが各自+30点ずつ - 数回、ゲームを行い最終的に得点の多かったプレーヤーが勝ち。
32枚のカードを使う
ブロット
Belote
ブロットは20世紀初頭にフランスで誕生したカードゲームで、各スートのAと7~Rまでのカード32枚を使って遊ぶゲーム。タロや大富豪と同様にプレーヤーは順番にカードを1枚ずつ場に出し、一番強いカードを出した人がカードを全て取ることが出来る。最終的に総合得点が1000点を超えたチームが勝ち。一見簡単そうに見えるが、ルールは慣れるまで少々戸惑うかもしれない。
ゲームのルール
ゲームの基本的なルールは大富豪と似ており、1巡ごとに各プレーヤーが1枚ずつ場にカードを出しながら進行する。
- ディーラーの右隣のプレーヤーから反時計回りに1枚ずつカードを場に出す。
- 場に出されたスートと同じスートのカードを出さなければならない。
- 同じスートがない場合は、必ずアトゥーを出さなくてはならない。
- 同じスートがなく、すでに場にアトゥーが出ている場合は、場に出ているアトゥーよりも強いアトゥーを出さなければならない。
- 同じスートも場に出ているよりも強いアトゥーもない場合は、手札の一番強いアトゥーを出す。
- 同じスートもアトゥーもない場合は、どんなカードでも出すことが出来る。
- アトゥーが場に出ている場合、一番強いアトゥーを出した人が、その巡のカード4枚を取り札に出来る。
- 場にアトゥーが出ていない場合は、一番強いスートを出した人が、その巡のカード4枚を取り札に出来る。
- ブロットを場に出す場合は、必ず「ブロット」と宣言する。
- 2枚目のブロットを出す場合は、必ず「ルブロット」と宣言する。
- 「ブロット」「ルブロット」の宣言を忘れると、―20点。
- 8巡してプレーヤー全員のカードがなくなってゲーム終了。
カードの点数と強さ
| ← 強い 弱い→ | ||||||||||
| アトゥーの場合 | V | 9 | A | 10 | R | D | 8 | 7 | ||
| アトゥー以外の場合 | A | 10 | R | D | V | 9 | 8 | 7 | ||
| 得点 | 20 | 14 | 11 | 10 | 4 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
*V=ヴァレ(Jack)、D=ダム(Queen)、R=ロア(King)
手役と点数
- ブロット:アトゥーのロアとダム、ゲーム中に宣言すれば20点
- カレ(Carré):同じ数字の札を4種類持っている
- A、10、R、Dいずれかのカレ:100点
- 9のカレ:150点
- Vのカレ:200点
- 8、7のカレは無効
- スウィート(Suite):同じスート(図柄)の連番カード
- 3連番(チエルセ):20点
- 4連番(サンカントもしくはカトリエム):50点
- 5連番(サンもしくはカンテ):100点
- 役の強さ:カレは必ずスウィートよりも強い
パブ定番
サイコロ・ゲーム「421」
Jeu de dés 421
このゲームがいつどこで誕生したのかはっきりとした情報はないが、フランスのテーブル ゲームの中でもかなり有名な「421」。主にパブのカウンターで常連客がバーテンダーを相 手に遊んでおり、負けた人が飲み代を払うのが暗黙のルール。つまり勝つというよりも、ビリにならないようにするのがゲームの目的。
サイコロ3個
ゲーム用の丸いお盆
コイン:11枚(2人用)、21枚(4人用)
- 421: カトル・ヴァンテアンもしくはカトルサン・ヴァン テアン
- 665: パマル(pas mal)。666を目指してサイコロを振ったが一歩及ばなかった残念なカス役。
- 322: ディフィシル・ドゥ・フェール・プリュ・プチ(Difficile de faire plus petit )。222、321、221は手役なので、カス役の中でも一番弱いカス役。
- クー・セック(coup sec): 1人目のプレーヤーが1回目で良い組み合わせを出し、振り直しをしないときに言う。
シャルジュ
- サイコロを振りコインを管理するディーラーを決める。
- 各プレーヤーは1度ずつ、3つのサイコロを同時に振り、一番弱い手だったプレーヤーは一 番強い手を出したプレーヤーの手役の点数分、コインを受け取る。
2人でプレーした場合の例)
421と311の場合は、421の方が強いので311を出し たプレーヤーは8枚コインを受け取る。511と532(カス)だと511の方が強いので負けたプレーヤーは5枚コインを受け取る。 - この時点で1人のプレーヤーが全部のコインを受け取ってしまった場合は、コインを全て受け取ってしまったプレーヤーの負けが確定。
- ディーラーのコインが全て無くなったら、第2 段階デシャルジュをスタート。
デシャルジュ
- ディーラーから始める。以降は負けたプレーヤーに先攻権が移る。
- 最初にサイコロを振るプレーヤーは最高3回までサイコロを振り直すことが出来る。
(例)1回目で621だった場合、21はそのままで6が出たサイコロをひとつ振り直す。もし421が出ればそこでストップすることも出来る。 - 2人目以降のプレーヤーは1人目のプレーヤーの投げた回 数分だけ投げ直しが出来る。
(例)1人目が3回投げたら2人目以降も各プレーヤー最高3回まで投げ 直しが出来る。1人目が1回しか投げなかった場合は、2人目以降 のプレーヤーは投げ直しが出来ない。 - 全員が投げ終わった後、一番大きな手役のプレーヤーが一番低い手役のプレーヤーに自分の点数分のコインを渡す。
- 一番低い役が複数いた場合はランポー(Rampeau)。最下位同士で決戦。
- コインが無くなったプレーヤーはゲームから抜ける。4人でプレーした場合、最後はビリ争いの一騎打ち。
手役と点数
- 421(カトル・ヴァンテアン): 4と2と1の組み合わせで 最強の組み合わせ。8点。
- レ・フィッシュ(Les fiches): 1のぞろ目との組み 合わせ。点数は3つ目のサイコロの目が点数になる。例: 511の場合は、5点。311は3点
- ブルラン(Brelan): サイコロの目が3つとも同じ。サ イコロの目がそのまま点数になる。トリプル(Triple)とも言う。
例:666は6点。111の場合のみ7点。 - スゥイート(La suite) : 3つのサイコロの目が連番になっているとき。一番弱い手役で点数はどの組み合わせでも 2点。一番強いスゥイートが654、一番弱いのは321。
- カス: 上記以外の組み合わせ。全て1点。カス同士の強さは、3つの目の一番強い目で判断する。
例:641と553 では、6と5の比較なので641が強い。 - ネネット(Nénette): 2と2と1の組み合わせ。手役の222(2点)、211(2点)や111(7点)をのぞくと、221 は最小の組み合わせで点数は4点。
フランス語の勉強にもなる
バカロレア
Baccalauréat
フランスでバカロレアといえば、高校の最終学年で受験する大学入学試験のこと。このゲームに必要なのは、フランス語の単語力のみ。紙とペンがあればどこでも出来るポピュラーなゲーム。

ゲームのルール
- 親がゲームのテーマを決める。例えば、動物の名前、自動車の名前、人の名前など。
- 親は、適当にアルファベットを3文字決める。
- スタートの合図と共に、プレーヤーは決められた3文字か ら始まる単語を3つテーマに沿って紙に書く。例えば、動物の名前がテーマで、P、T、Cの3文字が選ばれた場合。 Panda、Tigre、Chatなどが正解の一例。
- 最初に書き終わった人が出た時点で、他のプレーヤーも書くのを止める。
- 最初に回答し終わったプレーヤーは答えを発表。その単語が間違っていなければ、そのプレーヤーは1点獲得。
- 複数人が同じ答えを書いていた場合は0点。
- 最初に20点取る人が出るまでテーマやアルファベットを変えながら続ける。
数字の強い人にお薦め
ル・コント・エ・ボン
Le compte est bon
フランスで人気のあったテレビ番組「Les chiffres et les letters」から派生したゲーム。フランス語が不得手でも計算が得意なら楽しめる。

数字の書かれた紙(プラック):100(1枚)、75(1枚)、50(2枚)、25(2枚)、1~ 10まで4枚ずつ。
ストップウオッチ:あれば
ゲームのルール
- 審判は、1〜999の間の数字を1つ宣言する
- 審判は、プラックを裏返しにしてよく混ぜ、6枚のプラックを選ぶ。
- 対戦者2人は、制限時間45秒の間に選ばれた6枚のプラックを使い、審判の決めた数字が出来上がるよう計算式を組み立てる。
(例)決められた数126、選ばれたプラック、50が2枚、2、5、3、4の場合。50×3-50÷2+5-4=126 - 両者共に正解が見つからなかった場合は、正解に一番近い人の勝ち
- 計算の答えは自然数(正の整数)のみ、小数点や負の数は無効。
- 正解を見つけたら「コント・エ・ボン」と宣言し、2点獲得。
- 正解者がい無い場合、正解の数にもっとも近い数字が導き出される計算式を書いたプレーヤーに1点。
- 計算式が間違っていた場合は、相手に1点。
Orange:jeuxenligne.orange.fr
インターネットや携帯電話大手の、オランジュのゲームサイト。フランスで人気のカードゲーム、ブロットやタロ、チェッカー、チェスなど数百種類のゲームが遊べる。
Chugulu:www.chugulugames.com
テーブルゲームだけでなく、パズルゲームも豊富なオンラインゲームサイト。サイコロ・ゲーム、421はココで遊べる。
テーブルゲームを探すなら
Le Bridgeur
オペラ座界隈、地下鉄Quatre Septembre駅近くのこの店は、フランスで人気のカード・ゲーム「ブリッジ」の専門店。ブリッジの戦略本や参考書が豊富。他にも、トランプ、囲碁、将棋、チェス、サイコロなどテーブルゲームの商品や参考書も一通り取りそろえている。
27, rue du quatre septembre 75002 Paris
TEL : 01 42 96 25 50
営業時間:月~土10:00-19:00
www.lebridgeur.com
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本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。 |



タロもしくはフレンチ・タロットは、フランス人なら誰でも1度は遊んだことがあると言われるほどポピュラーなゲーム。カードの特徴は、ヴァレ(ジャック)とダム(クイーン) の間にカヴァリエと呼ばれるカードが存在すること。つまり各スート(図柄)それぞれ14枚のカードで構成されている。この他に、アトゥーと呼ばれる1~21の絵札とジョーカーを合わせた78枚のカードでゲームを行う。絵札の21はヴァンテアンと呼ばれ最強のカード、逆に1はプチと呼ばれるアトゥーの中で最弱のカード。ジョーカーはエクスキューズと呼ばれ、特殊な役割を果たす。この3枚のカードはレ・ブー(ウドレ)と呼ばれる。




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